MSDは、従来の睡眠薬とは作用機序の全く異なる睡眠薬「ベルソムラ」を11月26日、発売した(ニュースリリース、朝日新聞)。 従来の睡眠薬は、催眠鎮静を司るGABA受容体に作用し睡眠を促していた。いっぽう、ペルソムラは1998年に櫻井武(現金沢大学教授)らが発見した覚醒を司る物質「オレキシン」の受容体をブロックすることにより睡眠を促す。 作用機序が全く異なるため、従来の睡眠薬の副作用とされていたハングオーバー(翌日まで眠気やふらつきが残ってしまう)やリバウンド(長期に使用していた場合、急に服薬を中止すると不眠がひどくなる)が起こらないという。 あと3時間しか眠れない! だけどモニター見すぎて興奮して眠れない! という場合、従来の睡眠薬では超短時間型でもハングオーバーしていたが、はたしてベルソムラはデスマーチの福音となるのだろうか。 ただし副作用がゼロというわけではなく、第3相国際共同試験では