ニューヨークの国連本部で開かれた潘基文事務総長主催の昼食会合で、乾杯するウラジーミル・プーチン露大統領(右)とバラク・オバマ米大統領(左、2015年9月28日撮影)〔AFPBB News〕 この攻撃開始に当たって米国へ仁義を切るために9月28日にニューヨークで行われた米露首脳会談の終了後、わずか一昼夜余の間に憲法に従う上院の対外軍事行動承認と、それに続くウラジーミル・プーチン大統領の爆撃指令を完了させ、9月30日には作戦が開始されている。 ロシアはシリアへ、それまでに攻撃機50機以上、要員2000人前後をシリア政府の要請に基づく形で送り込んでいたとされる。 この陣容による攻撃開始後の成果について、ロシア国防省は10月16日までの1週間だけで、攻撃機が394回出撃し、IS(イスラム国家)を称する占領者たちの通信・野戦施設ほか350カ所近くを破壊した、と発表している。 周到な準備を進めていたロ
米軍主導のISIS(自称イスラム国、別名ISIL)を標的にした空爆は、これまでに約2万人の戦闘員を殺害している――USAトゥデーが13日、匿名の米国防総省当局者2人の証言をもとにそう報じた。 問題は、2万人殺しても、2014年8月の空爆開始以来ISIS戦闘員の数が減っていないこと。同紙によれば、イラクとシリアには絶えず新兵が流入しており、ISISは2万~3万人の規模を保っているという。 オバマ政権はこれまで40億ドルの費用を投じて7300回近い空爆を続けてきた。シリアでは、アサド独裁政権やISISと戦う穏健な反体制派の軍事支援も行ってきた。それでも戦況は変わらず、ISISの支配地域も一向に狭まっていないようだ。 反体制派で訓練できたのは80人足らず 失敗だったのは空爆だけでなく、反体制派への軍事支援も同様だ。穏健派のシリア反体制派を訓練し、武器を提供するという5億ドルをかけた計画だったが、
ウラジーミル・プーチン氏の話を聞くと、ロシアは新たな対テロ世界戦争の指導者になった。対照的にバラク・オバマ氏は、米国が10年以上にわたり戦ってきたイスラム世界での戦争に、日ごとに嫌気がさしているように見える。 ロシアの戦闘機は9月30日、窮地に立つバシャル・アル・アサド大統領の軍隊を支援するために行動を起こした。 ロシアはイラク、イランとの間で情報共有ネットワークを構築しつつある。ロシア正教会は聖戦を話題にしている。 米国の撤退が残す空白 「イスラム国(IS)」と戦っているというプーチン氏の主張は、控えめに言っても疑問の余地がある。 ロシアの空爆初日に見られた証拠は、空爆が、米国に支持されている勢力を含めたスンニ派反政府勢力を攻撃していることを示していた。たとえそれが政治劇場と大差なかったとしても、ロシアは1970年代にソ連が追い出されてから米国の領域だった中東で最大の行動を起こしている。
現在、似たような代理戦争がシリアで繰り広げられており、ロシア、米国双方の空軍が標的を爆撃し、外国人戦闘員がシリアになだれ込んでいる。 内戦が外国勢力間の「代理戦争」に発展する変容は、ほぼ決まって悲劇的で危険な展開だ。 シリアでは、それによって戦争が長引き、一段と血みどろになり、諸外国にとってより危険になり、終わらせるのがいっそう難しくなった。 代理戦争が危険な理由 通常の内戦であれば、4年も経てば燃え尽き、シリア国民に自分たちの生活と国を再建する多少のチャンスを与えていたかもしれない。だが、外部勢力が紛争の火に油を注いでいる今、唯一、何らかの国際的な調停だけが紛争終結の望みを与えられることは明白だ。 残念ながら、戦いはまだエスカレートする段階にあるようだ。外国勢力が「自分たちサイド」の勝利か、やがて行われる和平交渉で影響力を高めることを期待して、戦場での取り組みを強化しているからだ。 イラ
Refugees prepare to return to Syria from Jordan. Some plan to travel on to Europe Growing numbers of Syrian refugees in Jordan are returning to Syria, figures from the UN refugee agency UNHCR show.
A Syrian refugee boy plays with a tire at Zaatari refugee camp, in Mafraq, Jordan, on Sept. 9, 2015.Raad Adayleh—AP In early 2012, it was an anonymous patch of desert in the north of Jordan but by the end of 2013, it was a city of 156,000 Syrian refugees, the fourth biggest population center in the country. Now it has shrunk to almost one third of its former size as Syrians desperate for a better
【10月6日 AFP】ロシアの国営テレビは3日、10月のシリアの天気は空爆にぴったりだとする天気予報を放送した。ロシア軍のシリア空爆を後押しする国営メディアの報道姿勢は新たな段階に突入したようだ。 国営のニュース専門チャンネル「ロシア24(Rossiya 24)」に登場した女性気象予報士は視聴者に向けて、10月のシリアの天気は「(軍用機の)出撃には理想的です」と語った。 気象予報士は「飛行気象」という見出しと共に爆撃機の画像が表示された大きな画面の前に立ち、真面目な表情で空爆には絶好の天候になると語った。薄雲がかかるものの「飛行の妨げにはならず、兵器の照準システムにも影響しない見通し」だという。 スタジオの大きな画面に気象情報や国防省が公開した空爆の映像などが映しだされていくのに合わせ、気象予報士は「空爆の開始時期はとてもうまく選ばれたと専門家も言っています」などと解説した。 ロシア24は
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Your Honor, I rise again in defense of President Barack Obama’s policy on Syria. Obama has been right in his ambivalence about getting deeply involved in Syria. But he’s never had the courage of his own ambivalence to spell out his reasoning to the American people. He keeps letting himself get pummeled into doing and saying things that his gut tells him won’t work, so he gets the worst of all worl
池内恵(いけうちさとし) 東京大学先端科学技術研究センター グローバルセキュリティ・宗教分野教授。1973年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より東京大学先端科学技術研究センター准教授、2018年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書、2002年大佛次郎論壇賞)、『イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社、2009年サントリー学芸賞)、『イスラーム国の衝撃』(文春新書)、『【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』 (新潮選書)、 本誌連載をまとめた『中東 危機の震源を読む』(同)などがある。個人ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝」(http://ikeuchisatoshi.com/)。
The overwhelming size and scope of Syria’s refugee crisis—which has uprooted more than 12 million people, 8 million internally displaced persons and 4 million refugees—has not been seen since the Rwandan genocide and the Balkan wars of the 1990s, if not World War II.
命をかけた大移動 シリア難民400万人はどこへ 今年に入り、ヨーロッパへの難民が急増しています。 その中で特に目立つのが、過激派組織ISが戦闘を繰り広げ、内戦が激化するシリアから逃れてきた人たちです。 想定をはるかに超える数の難民に対して、いま世界各国の間で"難民をどう救えばよいのか"、議論と模索が広がっています。 難民急増の背景には何があるのか、世界は、日本はどう向き合うべきか、とことん深読みします。 今週の出演者 専門家 青山 弘之さん(東京外国語大学 教授) 景平 義文さん(NPO法人 難民を助ける会 シリア難民支援担当) 二村 伸(NHK 解説委員) ゲスト 金子 貴俊さん(タレント) 宮崎 美子さん(女優) 小野 アナウンサー 日本は安保法案一色の1週間でしたが、世界は難民問題一色の1週間でした。 きっかけは、1枚の写真でした。家族でヨーロッパを目指し、トルコからギリシャへ渡る途
2015年9月30日、ロシア軍がシリアでの本格介入に踏み切り、空爆を開始しました。ロシアは対イスラム国連合を唱えていますがその本当の狙いはアサド政権の存続にあり、ロシア空軍の戦闘機による空爆はイスラム国ではない他の反政府勢力(アメリカが支援している自由シリア軍系列)に実施されている上に、さっそく誤爆で民間人に大量の犠牲者が出ました。それでもロシア国防省はあくまでイスラム国の拠点に対してピンポイント精密爆撃をしていると公式声明で発表しています。 そしてロシア国防省がシリアでの空爆動画をいち早く公開したのは、ロシア軍が精密爆撃を行っており無差別爆撃はしていないと国際社会にアピールする為かと思いました。しかし、公開された動画の最初の方に、地表に多数の小さな爆発が起きている様子が見えます。 ロシア国防省の公開したシリア空爆動画よりこれはクラスター爆弾から拡散した多数の子弾が着弾している様子に見えま
Al Jazeera spoke with Ayham Ahmad about his sea voyage to Europe, which he embarked upon after his piano was burned. 'I want to pursue a better academic education when it comes to my music,' Ahmad said [AFP/Getty] Ayham Ahmad made international headlines when videos of him playing the piano in the Yarmouk refugee camp, home to thousands of Palestinians in Damascus, went viral. Amid shells of homes
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