先進的な運転支援システムであるオートパイロットを搭載し、未来を先取りするテスラのEV(電気自動車)ドライバーも、凍てつく冬は充電に苦労することになりそうだ。 先日厳しい寒さに見舞われたアメリカのイリノイ州で、テスラの充電ステーションで途方にくれるドライバーと走行不能なテスラ車の光景がメディアで取り沙汰されている。 そこには充電してもいっこうに充電できないテスラ車のみならず、充電をあきらめてドライバーに放棄されたテスラ車までもが集結しており、さながら「死んだ」テスラ車の墓場と化していたのだ。
先進的な運転支援システムであるオートパイロットを搭載し、未来を先取りするテスラのEV(電気自動車)ドライバーも、凍てつく冬は充電に苦労することになりそうだ。 先日厳しい寒さに見舞われたアメリカのイリノイ州で、テスラの充電ステーションで途方にくれるドライバーと走行不能なテスラ車の光景がメディアで取り沙汰されている。 そこには充電してもいっこうに充電できないテスラ車のみならず、充電をあきらめてドライバーに放棄されたテスラ車までもが集結しており、さながら「死んだ」テスラ車の墓場と化していたのだ。
「ペルフルオロアルキル化合物・ポリフルオロアルキル化合物(PFAS)」は、熱や薬品に強いことから、フライパンのコーティングやファストフードの包装紙、泡消火剤などに使用されてきました。しかし、PFASは、極めて長期にわたって環境中に残留することから「永遠の化学物質」とも呼ばれており、健康への悪影響が懸念されています。化学製品メーカーの3Mは、PFASの環境や人体への危険性を1950年代から知りながら、数十年にわたってひた隠しにしてきたことやその内部文章の存在が、海外メディアのMinnesota Reformerによって暴露されています。 Toxic: 3M knew its chemicals were harmful decades ago, but didn’t tell the public, government - Minnesota Reformer https://minnes
既知の調査により、ネバダ州とオレゴン州にまたがる火山からリチウムを含む多数の金属鉱脈が発見されています。2023年8月30日に発表された論文によると、この火山には推定2000万トンから4000万トンの「世界最大規模」のリチウムが埋まっているようです。 Hydrothermal enrichment of lithium in intracaldera illite-bearing claystones | Science Advances https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.adh8183 Lithium discovery in US volcano could be biggest deposit ever found | Research | Chemistry World https://www.chemistryworld.com
「スーパーブルーム」は、米国南西部の乾燥地帯で野草がいっせいに開花する伝説的な現象だ。先住民たちは昔から、ユリやヒマワリ、シソ科のチアなどが大量に開花するこの現象を祝ってきた。1774年には、スペイン人開拓者のフアン・バウティスタ・デ・アンザが、「花々に覆われた草原が、海のすぐ近くまで迫っている」と記している。 今日では、スーパーブルームが見られる場所は、手つかずの自然が残っているカリフォルニア州、アリゾナ州、ネバダ州の広大な砂漠に限られている。そのうえ、この現象は十分に雨が降った次の年にしか見られない。気候変動の時代には、この地域に多くの雨が降ることはまれになっている。
カンザス州カントンのマックスウェル州立動物保護区に立つ野生のアメリカバイソン。カンザス州には、トールグラス・プレーリーという危機にひんする生態系も存在する。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 過去29年間、米国カンザス州東部に広がるトールグラス・プレーリー(丈の高い草が広がる草原)の同じ区画を年2回ずつ歩き、見つけうる限りの植物種を集計してきた科学者たちがいる。その目的は、アメリカバイソン(Bison bison)と家畜のウシが生態系に与える影響を、これらの草食動物がいない同様の区画と比較して明らかにすることだった。 暑くて、根気のいる、ダニだらけの仕事だが、とても重要な仕事だ。かつてトールグラス・プレーリーは南部のテキサス州の大部分から、さらにカナダ南部にまで広がっていた。それが今やかつての4%しか残っていない。腰
米カリフォルニア州モハベ砂漠には、再生可能エネルギーを生産するために風力タービンや太陽光発電アレイが設置されている。 (PHOTOGRAPH BY DAVID GUTTENFELDER, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 米ネバダ州南西部リオライト・リッジの、たった200メートル四方ほどの土地にしか生育していないティームズ・バックウィート(Eriogonum tiehmii)という小さな野草。そばと同じタデ科のこの希少な植物が、いま絶滅の危機に瀕している。わずかな生息地が、リチウムを多く含む土地だからだ。 リチウムは、電気自動車に必要な高出力バッテリーに使われる鉱物だ。現在、世界中の企業がリチウムの採掘に躍起になっており、ネバダ州には米国で唯一稼働中のリチウム鉱山がある。 しかし、ティームズ・バックウィートはリチウムよりも希少なものだ。 「ある日の午後に、ブルドーザー1台
米首都ワシントンに設置されたカメラが捉えた猫。DC Cat Count/Humane Rescue Alliance提供(2018年12月4日撮影)。(c)Handout / DC Cat Count/Humane Rescue Alliance / AFP 【10月24日 AFP】しま模様の動物が木陰の石の上からしなやかに飛び降り、油断なく辺りをうかがう。その様子を野生動物撮影用のセンサーカメラが捉えていた──ただし、ここは人里離れた熱帯雨林ではなく米国の首都ワシントン。被写体は、猫だ。 写真撮影は、「DCキャット・カウント(DC Cat Count)」と名付けられたプロジェクトの一環。ワシントンに生息する全ての猫を数える史上初の試みで、動物愛護団体、自然保護団体、研究者らが3年がかりで取り組んでいる。 プロジェクトチームは今回用いた調査手法により、ワシントン全域の室内、屋外、保護施設の
単独生活を送るハナバチSvastra duplocincta。オスは夜になると植物に集まり、落ちないように大顎でしがみ付いて眠る。(PHOTOGRAPH BY BRUCE D TAUBERT) 米国アリゾナ州南東部とメキシコ、ソノラ州にまたがるチワワ砂漠のサンバーナーディーノ・バレーは生命のオアシスだ。夏の終わりにモンスーンの豪雨に見舞われると、花が咲き乱れ、ハナバチが群がる。昆虫学者で米ロチェスター大学の教授であるボブ・ミンクリー氏は、ここがハナバチの種類が世界で最も豊富な場所であることを明らかにした。 ミンクリー氏とサンバーナーディーノ米国立野生生物保護区のマネージャー、ビル・ラドキー氏が4月、学術誌「Journal of Hymenoptera Research」に発表した論文によれば、サンバーナーディーノ・バレーのわずか16平方キロ余りに497種のハナバチが生息しているという。16
Burying the lead Words by Sue Márquez 20th May 2021 Issue 4 鉛中毒が、脳に損傷を与え犯罪の悪化をもたらすことは、何十年も前から研究者達には知られていたが、何百万人ものアメリカ人はいまだに鉛汚染された水を毎日飲んでいる。この問題を解決する方法を紹介する。 バイデン政権による新しいインフラ投資法案に関心が集まっている。関心のほとんどは、全米を高速鉄道で横断する計画や、高速ブロードバンドを全世帯に普及させる計画などだ。しかし、ほぼアメリカ全土で、水道管の交換に450億ドルを投じることは、あまり注目されていない。これは他の多くの法案に比べて派手さはない。しかし、アメリカ人の長期的な幸福、国の繁栄に最大の利益をもたらすのはこの法案だろう。 鉛汚染が健康に悪影響をもたらすことは、何十年も前から知られてきている。鉛汚染は人々のIQを低下させ、犯
6月13日、米国ワシントンD.C.の野生動物リハビリ施設シティー・ワイルドライフで診察を受けるアオカケスの幼鳥。謎の病気で目が見えなくなっており、後に安楽死させられた。米国東海岸では数千羽の鳥が同様の病気にかかっている。(PHOTOGRAPH BY BELINDA BURWELL D.V.M.) 米国のスミソニアン渡り鳥センターの渡り鳥生態学者ブライアン・エバンズ氏が、ワシントンD.C.の各地で鳥が死んでいるという情報を初めて耳にしたのは5月中旬だった。このときはほとんど気にしていなかったという。春に鳥が死ぬのはよくあることだ。小鳥の幼鳥のうち夏まで生き残るのは30%程度と言われている。 5月28日、エバンズ氏が庭仕事をしていると、近所の人が、道端で病気の鳥を見たと話しかけてきた。鳥は目が見えないようで、震えており、近寄っても動かなかったという。「これは異常だと感じました」とエバンズ氏は言
2020年10月、米国マサチューセッツ州カーバーのエッジウッド・ボグ(畑)で、ベルトコンベアからトラックの荷台に落とされるクランベリー。感謝祭の食卓を彩る真紅の果実を収穫するため、クランベリー農家の人々は冷たい水をはった畑に入る。(PHOTOGRAPH BY JOHN TLUMACKI, THE BOSTON GLOBE, GETTY IMAGES) エルドリッジ一家が5年前に米マサチューセッツ州ケープコッドの小さな町にあるクランベリー畑を購入したとき、手入れが簡単ではないことはわかっていた。だが、覚悟はできていた。 彼らはクランベリーに絡みつく毒性の強いツタウルシを抜き、水をはった畑ではクランベリーを集める熊手を這い上がってくる蜘蛛を追い払った。寒い夜には、果実を凍らせないためのスプリンクラーをいつでも操作できるよう、畑の横にとめたトラックの中で寝た。 それでも毎年秋の収穫の喜びを思えば
日本のミミズは落ち葉の絨毯を壊滅させる黒い落ち葉の層が分解され、2カ月後には全て茶色い土になってしまった / Credit:ニック・ヘンシュエ,sciencenewsミミズが豊かな土地を作ると言われているのは、彼らの食べ物が原因です。 ミミズは落葉樹や枯草が落とす葉を体内で消化して糞として土に排出することで、窒素やリンといった豊かな栄養素を土に供給します。 そのため、日本の豊かな森林土壌の維持にとって、ミミズは大切な存在になっています。 しかし、アメリカの落葉樹林では落ち葉の絨毯は、水の過剰な蒸発を防いだり病原菌を遮断するといった、皮膚のような働きをしていました。 また落ち葉の絨毯は、落葉樹自身の種が発芽するにあたって、湿度の維持をはじめ非常に重要です。 にもかかわらず、日本のミミズは葉を食べる速度が非常に早く、アメリカの落ち葉の絨毯を、あっという間に食べつくしてしまうのです。 落ち葉の皮
「上海ガニ」として人気の食材となるチュウゴクモクズガニ。生態系に悪影響を及ぼす外来種として、米国をはじめ多くの国で輸入が禁じられている。(PHOTOGRAPH BY MIKE LANE, MINDEN PICTURES) 2019年秋、米国シンシナティの港で、毛深いハサミを持つ生きたカニが合計3700匹も押収された。50個におよぶ積み荷は、それぞれ「Tシャツ」「ジーンズ」「自動車部品」など虚偽の申告がされていた。 これらのカニは、米国内で販売するためにアジア系の市場や食品卸業者が密輸したものだ。中華料理で人気の食材で、一般に「上海ガニ」として知られるチュウゴクモクズガニは、在来の野生生物やその生息地を脅かす存在として「世界の侵略的外来種ワースト100」に数えられている。 このカニは食欲旺盛で、野生に放たれると生態系や漁業に打撃を与えるほか、川岸のやわらかい泥を掘って浸食を加速させたりもする
新たに発見された断層系は米国カリフォルニア州沿岸のモントレー湾内にある。(PHOTOGRAPH BY FRANS LANTING, NAT GEO IMAGE COLLECTIVE) 米カリフォルニア州モントレー湾の青く輝く海の底に、未知の断層群があることが明らかになった。 学術誌『サイエンス』に11月29日付けで発表された論文によると、この断層の正体は謎だらけ。断層の大きさも、形も、どのくらい活動的なのかもわからない。はっきりしているのは、地震についてよく調べられている地域でさえ、海底の断層地図は穴だらけということだ。これはたいへんな問題である。海底断層の位置がわからなければ、沿岸に住む人々は、自分がさらされている脅威がわからないからだ。 新たな研究は、この「穴」を埋めてくれる可能性がある。私たちが日々メールやツイートや動画を送るのに使っている光ファイバーケーブルを利用すればいいのだ。今
アラスカ州ニュートックは先住民族ユピックの村。ニングリック川とニュートック川がすぐそばを流れる。気温上昇、永久凍土の融解、浸食が原因で、村に水が入り込み、面積が急激に縮小している。アラスカ州では初めて、気候変動によるコミュニティーの移転を開始。今後、多くの村が追随することになると予想される。(PHOTOGRAPH BY KATIE ORLINSKY, NATIONAL GEOGRAPHIC) 彼らは衣服を箱に詰め、ボートに乗り込み、隣人たちに別れを告げる。ただし、別れはつかの間だ。 2019年10月、米アラスカ州ニュートック村の住民がついに、新しい町への移住を開始した。北米ではほとんど例がない気候変動による移住である。 ニュートックは、ベーリング海からほど近いニングリック川沿いにある人口約380人の村。ここに暮らす先住民族ユピックたちは、20年以上前から移住の準備を進めてきた。永久凍土の融
新種のタンブルウィードがカリフォルニア州とアリゾナ州を侵略する、と研究者(写真は2014年、ニューメキシコ州) U.S. AIR FORCE/SENIOR AIRMAN ERICKA ENGBLOM <ロシア系とオーストラリア系の外来種を掛け合わせて生まれたハイブリッド種はサイズも繁殖スピードもモンスター級> 西部劇などでよく登場する、荒野をコロコロ転がる草。あのタンブルウィード(転がる草、回転草ともいう)が米カリフォルニア州の複数の地域で大繁殖している。それも、高さ2メートルまで巨大化することもある新種だ。科学者たちは、気候変動の影響で草が育ちやすい条件が揃っていることから、今後さらに増える可能性があると警告している。 <ひと目見ればわかるタンブルウィード> カリフォルニアで初めてこの種が確認されたのは2002年。ロシアと中国が原産の種と、オーストラリアと南アフリカが原産の種が掛け合わさ
(CNN) かつての地球を覆った小氷河期は、アメリカ大陸を植民地化した欧州からの移民が、先住民を大量虐殺したことが原因だった――。英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(UCL)の研究チームがそんな説を発表した。 南米と中米、北米大陸を植民地化した欧州からの移民は、100年あまりの間におよそ5600万人の先住民を殺害した。そのために広大な農地が放棄され、森林に戻った。 研究チームの推定によると、これによって増えた森林地帯は、フランスの国土面積に匹敵する。結果として大気中の二酸化炭素(CO2)が激減したことにより、1610年までに地球の寒冷化が進んだ。コロンブスがアメリカ大陸に到達したのは1492年だった。 UCLのマーク・マスリン教授は、「この時までCO2と気候は比較的安定していた」「地球の温室効果ガスが大きく変動したのはこの時が初めてだった」と解説する。 小氷河期と呼ばれる1600年代の
[ワシントン/ソルトレークシティー 4日 ロイター] - トランプ米大統領は4日、ユタ州にある2カ所のナショナル・モニュメント(国定記念物)指定保護地域の範囲を大幅に縮小すると発表した。これらの地域の開発促進が狙いだが、ナバホ族などの先住民や環境保護団体は猛反発しており、訴訟を通じて異議を申し立てる構えだ。 この決定は、トランプ氏が4月にこれまでのナショナル・モニュメント指定を再検討して州や自治体の土地管理権限を拡大するよう求める大統領命令を発し、内務省が審査した結果を受けたもの。 トランプ氏は「ユタ州の天然資源を遠く離れたワシントンで一握りの役人がコントロールすべきだという考えをどう思うか。それは間違いだ」と語った。さらに過去の大統領たちが自らの権限で指定できるナショナル・モニュメントを乱発し、鉱業や石油開発のための土地利用を不必要に大きく制限してきたと批判した。 今回の決定で、オバマ前
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