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古代とイラクに関するnagaichiのブックマーク (34)

  • 古代メソポタミアのレンガが3000年前の地磁気異常を記録していた : カラパイア

    メソポタミアの王の名前が刻まれた古代のレンガから、3000年前におきた地球の地磁気(地球がもつ固有の磁場)の異常が確認されたそうだ。 国際的チームによるこの研究は、古代メソポタミアの粘土でできたレンガに含まれる酸化鉄に残された”地磁気の指紋”を調べたものだ。 それによると世界の七不思議の建造物の一つ「バビロンの空中庭園」で有名な「ネブカドネザル2世」の時代、地球の地磁気はかなり短期間のうちに急激に変化していたようだ。 こうした事実を明らかにした「磁気年代測定法」は、地球の地磁気の歴史的な変化を究明するだけでなく、放射性炭素年代測定法では難しい遺物の時代を特定したりする、新しいツールになると期待されている。

    古代メソポタミアのレンガが3000年前の地磁気異常を記録していた : カラパイア
    nagaichi
    nagaichi 2023/12/26
    古代文献的な話ではなかった。
  • 冷戦時のスパイ衛星写真で古代ローマの砦を一挙に特定、定説覆す

    ヨルダンの砂漠にあるきわめて保存状態のよい古代ローマの砦、カスル・バシル。機密解除されたスパイ衛星写真を活用した新たな研究により、シリアやイラクの砂漠から、これまで知られていなかった古代ローマの砦跡と思われる遺跡が400カ所近く見つかった。(PHOTOGRAPH BY ROBERT CLARK, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 機密解除された米国のスパイ衛星コロナとヘキサゴンの写真から、シリアやイラクの砂漠にある古代ローマ時代の砦(とりで)が約400カ所特定され、10月26日付けで学術誌「Antiquity」に発表された。その配置パターンから考えると、砦の目的は定説となっている防衛ではなく、キャラバンによる交易、軍隊の移動、地域の情報伝達など、交流を円滑に進めるためだったという説を論文の著者らは主張している。(参考記事:「CIAが歴史的な「機密地図」の数々を公開」) こ

    冷戦時のスパイ衛星写真で古代ローマの砦を一挙に特定、定説覆す
  • 現代人も共感できる、悪徳商人に宛てた世界最古の苦情申立書

    4000年近く前にくさび形文字で刻まれた手のひらサイズの粘土板。質の悪い銅を売られたことへの抗議の言葉が記されている。「世界最古の苦情書」とされるこの手紙は、現在のイラク南部にあった信頼できない金属商人エアナーシルの自宅で発見された。(PHOTOGRAPH COURTESY THE TRUSTEES OF THE BRITISH MUSEUM) 3770年ほど前、不満を抱えたバビロニアの貿易商ナンニが、悪徳商人とされる同胞のエアナーシル(Ea-nasir)に、失敗した取引についての苦悩をぶちまけた。 これはすべて古代都市ウル(現在のイラク)で起きたことだが、怪しげな取引、質の悪い商品、顧客サービスの深刻な欠如を訴える苦情は現代の消費者から共感を集めている。実際、この手紙は世界最古の苦情申立書としてギネス世界記録に認定されており、4000年近く前のナンニの苦情は今もミーム(インターネットで拡

    現代人も共感できる、悪徳商人に宛てた世界最古の苦情申立書
  • これまでで最古となる人類がキスをしていた証拠となる4500年前の粘土板を発見 : カラパイア

    人類が愛情あふれる口づけ、熱烈なキスを最初に交わしたのはいつだったのだろう? 少なくとも、これまで考えられていたより1千年以上前だったようだ。 これまでキスの最古の記録とされていたのは、紀元前1500年頃のインドのものだった。 ところが、紀元前2500年頃のメソポタミア文明のものとされる、ロマンチックなキスを描いた粘土板が発見された。 そうした粘土板からは、メソポタミア文明の人たちが「恋愛の親密さとしてキスを交わしていた」だろうことや、この習慣が1つの地域で発生して広まったのではなく、「複数の古代文化で始まった」だろうことがうかがえるそうだ。

    これまでで最古となる人類がキスをしていた証拠となる4500年前の粘土板を発見 : カラパイア
  • イラクの砂漠で4500年前のシュメール文明時代の失われた宮殿を発見 : カラパイア

    イラク南部の砂漠にある古代都市「ギルス」で、長らく失われていたシュメール文明の宮殿と神殿が発見されたそうだ。 遺跡は紀元前3000年代中頃までさかのぼるもの。古代シュメール人の手によって文明が興った、まさに人類文明の黎明期のものだと考えられている。 これを発掘した考古学者は、誰も信じない中、己の信念を貫き通して忍耐強く発掘を続け、ついに大発見をすることになった。

    イラクの砂漠で4500年前のシュメール文明時代の失われた宮殿を発見 : カラパイア
  • 2600年手付かずの古代帝国レリーフを発見、ISが破壊した現場から

    イラク、モスル近郊にあるニネベ遺跡のマシュキ門で、約2600年前からだれの目にも触れてこなかった石板のレリーフからそっと土を払う、イラクと米国の合同考古学チームのメンバー。(PHOTOGRAPH BY ZAID AL-OBEIDI, AFP/GETTY) 過激派組織「イスラム国」(IS)が破壊した古代遺跡を調査していたイラクと米国の合同チームが、約2600年もの間だれの目にも触れてこなかった見事な芸術作品を発見した。 見つかったのは、精巧な浮き彫りが施された7枚の石板。もとはイラク北部の古代都市ニネベの南西宮殿に使われていたもので、新アッシリア帝国の王センナケリブ(在位紀元前705〜681年)の時代に作られたと考えられている。「まったく予想外の発見でした」と、イラク、モスル大学考古学部の元学部長で、発掘チームの一員であるアリ・アル=ジャブーリ氏は言う。 「革命的」な作品 英国の大英博物館に

    2600年手付かずの古代帝国レリーフを発見、ISが破壊した現場から
  • 「名前が判明している世界最古の人物」は、シュメールの『クシムとニサ』。職業はビール原料の倉庫管理。 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

    メソポタミアから出土する、楔形文字の粘土板の解析に当たっているベルリン自由大学の研究だという。… ウルクというシュメールの都市(現在のイラク南部)で発見されたその粘土板は、紀元前3400年から3000年にかけてのものだった。つまり、いまから5000年以上も前のものということになる。 シュメール人が文字を使うようになったのは、もともとは文章を書くためではなく、商品の在庫量を記録するためだったらしい。文字を使うと、人間は脳来の能力を超えることをできるようになる。この粘土板はその最初期の例だろう。 集団が小さく、取引も単純だった頃は、自分の頭ですべてを記憶することができた。しかし、都市が誕生すると、税金もかかるようになり、複数の人間の共有資産も多くなった。そうなると、すべてを頭に入れるのが困難なので、頭の外に記録するようになったのだろう。 文字で記録しておけば誰でも見られるので、見知らぬ人を信

    「名前が判明している世界最古の人物」は、シュメールの『クシムとニサ』。職業はビール原料の倉庫管理。 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
    nagaichi
    nagaichi 2022/09/03
    エジプト初期王朝のナルメルより古いと実証できているのかなあ。
  • コインでしか知られていなかった失われた古代都市「ナトウニア」を山中で発見した可能性 : カラパイア

    最近、イラクのザグロス山脈で古代の山岳要塞が発見された。これこそが、失われた古代都市「ナトウニア」ではないかと、専門家たちが色めき立っている。 ナトウニアは、かつての重要な王立都市で、これまでは数枚のコインでしかその存在が知られていなかった。 この調査結果は、『Antiquity』誌(7月20日)に発表された。

    コインでしか知られていなかった失われた古代都市「ナトウニア」を山中で発見した可能性 : カラパイア
  • 約3400年前の“王国の遺跡”が突如出現! 歴史的発見に

    10日にSNSで急上昇し、番組が注目したワードは「古代都市出現」です。3400年ほど前に栄えた王国の遺跡がある理由で突如姿を現して、注目を集めています。一体、どういうことなのでしょうか。 イラクのクルディスタン地方で撮影されたおよそ3400年前の古代都市は元々、チグリス川の中にありましたが、突如として出現したのです。 発掘現場からは陶器の器…。さらに、くさび形文字が刻まれた100枚以上の粘土板などが発見されました。これらは紀元前1550年から栄えたミタンニ帝国の時代のものだといいます。 国士舘大学・21世紀アジア学部附属イラク古代文化研究所、小口裕通さん:「ミタンニというのは北イラク、北シリア、トルコも含めて、あと地中海、東地中海方面も含めてかなり広大な領域を持って、支配していた王国」 発掘したドイツ人らの考古学者のチームによると、この遺跡は高層の建物や宮殿などで構成された古代都市だといい

    約3400年前の“王国の遺跡”が突如出現! 歴史的発見に
    nagaichi
    nagaichi 2022/06/12
    ミタンニ王国の領域って、クルディスタンの疆域とかなり重なってるんだなと気づかされた。
  • 気候変動による干ばつで、3400年前の古代都市が再び出現…イラク、チグリス川で

    水没していた青銅器時代の建造物が、干ばつにより川の水位が下がったことで姿を現した。 Universities of Freiburg and Tübingen, KAO 極度の干ばつでチグリス川の水位が下がり、約3400年前の都市が出現した。 イラクはここ数カ月の間、気候変動による干ばつに見舞われている。 考古学者たちは、気候変動によって露出したり破壊されたりした遺物の保存を急いでいる。 気候変動が引き起こした深刻な干ばつによってイラクの青銅器時代の古代都市が姿を現し、これによって調査する機会が得られたと研究者らが2022年5月30日に発表した。 イラクのクルディスタン地方では、2021年12月にこの地域を襲った干ばつから農作物を守るために、チグリス川の貯水場から大量の水が汲み上げられた。そのため水位が下がり、川沿いにある3400年前の古代都市の建造物が再び姿を現した。 国連によると、イラ

    気候変動による干ばつで、3400年前の古代都市が再び出現…イラク、チグリス川で
  • シュメール文明の遺跡で発掘、くさび形文字の遺物など発見 イラク

    イラク南部ジーカール県テルローにあるシュメール文明の都市ギルスの遺跡で発見されたくさび形文字のある遺物(2021年11月14日撮影)。(c)Asaad NIAZI / AFP

    シュメール文明の遺跡で発掘、くさび形文字の遺物など発見 イラク
    nagaichi
    nagaichi 2021/11/24
    くさび形文字資料も出土数のわりに研究者の数が少なくて解読が追いついてないというような話を以前に聞いたが、進展具合はどんなもんなんだろうか。
  • 「世界最古の数学の応用例」を3700年前のバビロニアの粘土板から発見。ピタゴラスより1000年早い - ナゾロジー

    約3700年前の古代バビロニアの粘土板に、世界最古とされる幾何学の実用例が発見されました。 この粘土板は、19世紀後半に現在のイラク中部で見つかり、それ以来、イスタンブールの博物館に保管されていたものです。 研究をおこなったニューサウスウェールズ大学(UNSW・豪)の数学者、ダニエル・マンスフィールド氏によると、粘土板に記載されていたのは、のちに「ピタゴラスの定理」として知られる三角関数の原始的な形とのこと。 ピタゴラスより1000年以上も早く、数学史的に非常に重要なものと考えられます。 研究は、8月4日付けで学術誌『Foundations of Science』に掲載されました。 This 3,700-Year-Old Tablet Shows The Oldest Known Example of Applied Geometry https://www.sciencealert.co

    「世界最古の数学の応用例」を3700年前のバビロニアの粘土板から発見。ピタゴラスより1000年早い - ナゾロジー
  • メソポタミア文明では病気が広がる「伝染」原理を理解し、隔離などの対策をしていた「都市が放棄された理由はこれ?」

    ホレイショ @tasavalta なるほど、繁栄を誇った都市がある日突然滅びたみたいな話はたまに聞くけど、 それが戦争や宗教によるものだけでは無く、疫病対策によるものだと言う仮説は説得力ある もちろん実際の滅びの原因はさまざまだろうけど、疫病対策で都市を放棄→周辺都市へ疫病が蔓延のコンボ、あれ?なんか見覚えあるな twitter.com/pycl/status/13… 2020-12-20 22:09:10

    メソポタミア文明では病気が広がる「伝染」原理を理解し、隔離などの対策をしていた「都市が放棄された理由はこれ?」
  • 約3800年前の古代メソポタミア時代のレシピを大学教授が再現、そのお味は?(イギリス) : カラパイア

    コロナによるロックダウン中は、家でパン作りやお菓子作りに精を出したという人も少なくないだろう。イギリスにおいては、何か月もの間スーパーの品棚から粉類が消えた。 ケンブリッジ大学の保全生物学の教授も料理にチャレンジしたようだ。しかし、彼がトライしたのはそんじょそこらの料理ではない。 なんと、今から約3800年前の古代メソポタミア文明時代の最古のレシピを再現し、現世に送り出すという、壮大なロマンあふれる料理だったのだ。

    約3800年前の古代メソポタミア時代のレシピを大学教授が再現、そのお味は?(イギリス) : カラパイア
  • 古代メソポタミアの料理を食べた感想は「毎日食べたい」だった

    昔の人々は日々どんな料理べていたのだろうということを考えてみたことはないだろうか。それが紀元前ともなると調味料や材にも制約が出るし、どんなものをべていたのか想像ができない。そもそも料理はしていたのだろうか……? そんな、まったく想像できなかった紀元前3000~400年頃の古代メソポタミアの料理を再現したものをべることができたのでお伝えしよう。 古代メソポタミア料理べることができたのは、銀座にあるダイニングバー「日々輝」でやっている期間限定のイベントのなかでだ。「日々輝」と音紀行を主宰する歴史料理研究家の遠藤雅司さんとのコラボで、2020年3月までギルガメシュやエンキドゥの時代にべられていた料理の再現をしている。 歴史料理研究家という肩書を持つ遠藤雅司さん(奥)。遠藤さんはこのイベントではレシピの提供をしている。当時のレシピというのはそれこそ粘土版に楔形文字で書かれたような

    古代メソポタミアの料理を食べた感想は「毎日食べたい」だった
    nagaichi
    nagaichi 2020/01/30
    現代人に食べやすく処理してるからこその感想だと思う。温いビールじゃなさそうだし。
  • 最古のオーロラの記録を確認 紀元前660年前後のイラク周辺 | NHKニュース

    紀元前660年前後に今のイラク周辺でオーロラが出現したことを示す記述が、当時作られた粘土板に記されていることを大阪大学などのグループが確認しました。従来よりも100年ほどさかのぼる、世界最古のオーロラの記録として注目されています。 大阪大学や筑波大学などのグループは紀元前7世紀に今のイラクに当たるアッシリアで当時の天文学者がまとめた「アッシリア占星術レポート」の解読を試みました。 その結果、紀元前680年から650年の間に作られたとみられる粘土板に、「赤い光」や「赤い雲」、「赤が空を覆う」といった記述が確認できたということです。 オーロラは青や緑に光るものが知られていますが、緯度の低い場所では赤く光るオーロラが見えることがあります。 これまでの分析で、紀元前660年ごろに大規模な太陽表面の爆発現象「太陽フレア」によって、地球の磁場を乱す太陽嵐が起きたことが分かっていて、今回の記録は、この現

    最古のオーロラの記録を確認 紀元前660年前後のイラク周辺 | NHKニュース
    nagaichi
    nagaichi 2019/11/17
    中国正史の天文志とかにも「赤光」の記録って結構あるのよな。
  • イラク北部でダムの水が引き約3400年前のミタンニ帝国の宮殿遺跡が発見

    2019年6月27日発表のテュービンゲン大学プレスリリースによると、2018年秋、イラク北東部クルディスタン地域にある、ティグリス川東岸のモスル・ダム(1980年建設)の貯水池の水が引いたところ、青銅器時代の宮殿が発見された。考古学的に非常に重要な発見として海外でもCNN、BBC他各ニュースで報じられている。 動画:テュービンゲン大学/ Eサイエンスセンター制作 クルド人実業家の資金援助を受けてドイツ・テュービンゲン大学とクルディスタン考古学機構(Kurdistan Archaeology Organization (KAO))の合同チームが調査を行い、同宮殿(ケムネ宮殿”Kemune Palace”)が紀元前15世紀から14世紀にかけてメソポタミア北部とシリアの大部分を支配していたミタンニ(ミッタニ)帝国の時代にさかのぼることができることが判明した。 クルド人考古学者ハサン・アフメド・カ

    イラク北部でダムの水が引き約3400年前のミタンニ帝国の宮殿遺跡が発見
  • 古代メソポタミア式、泣く子をあやす方法 : カラパイア

    赤ん坊は泣くのが仕事。とはいえ、大古の昔から、親は泣く赤子をおとなしくさせるためにあの手この手を考え出し、試行錯誤を続けていたようだ。 古代メソポタミア人たちも泣く子をあやすのには散々苦労したようで、バビロニア後期の粘土板には、泣き止まない赤ん坊を静かにさせる方法についての記述がある。 そこには当時の子守歌と赤子を眠らせるためのまじないが楔形文字で記されていた。

    古代メソポタミア式、泣く子をあやす方法 : カラパイア
  • 世界最古の図書館が扱っていたのは「本」ではなかった〔図書館の歴史を探る〕 - 醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

    世界で最初の図書館は、何のためにつくられたのだろうか? 図書館歴史を遡って探ってみよう。 私は、紙でつくられた「」が誕生してから、図書館が生まれたのだと思っていた。でも、実際はそうではなかったのだ。 「書く」という行為が始まると同時に図書館は生まれた 史上に残る最古の図書館は、メソポタミア文明のものだ。チグリス川とユーフラテス川に挟まれた「肥沃な三日月地帯」と呼ばれる農業地帯に誕生した。今から5000年前のことだ。 メソポタミア文明の文字は、「くさび形文字」と呼ばれ、粘土でできた板に刻まれて残された。この頃、まだパピルスは無く、もちろん紙なんて発明されていなかった。 初期の粘土板の文書には、商取引や納税の記録、兵士の徴募・供出などの行政上の記録が記された。そこにやがて、叙事詩や神話、科学や歴史、哲学を記した物が加わっていく。 粘土板の厚さは約2センチ。これを日干して乾かしたり、陶器と同

    世界最古の図書館が扱っていたのは「本」ではなかった〔図書館の歴史を探る〕 - 醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌
  • 「ウルクの大杯( “ Warka Vase ” )」とは何か

    大杯の図像大杯の図像は、前述の通り三段に分かれているが、最下段はさらに二分され、底辺はティグリス・ユーフラテス川の流れと大麦となつめやしあるいは亜麻が描かれ、上部は雌雄の羊が描かれている。中段は神官と思われる剃髪した裸の男たちがバスケットや容器を抱えて羊たちとは逆方向に歩いている様子が描かれている。これは最下段の大麦や亜麻で描かれる農業と羊として描かれる牧畜・家畜での収穫物を運んでいる様子である。最上段は通称「ネットスカートの男」と呼ばれるウルクの支配者が従者を従えてイナンナ女神の前に立ち、両者の間にイナンナ女神への供物を入れたバスケットを持った男が描かれる。 豊穣と聖婚「ウルクの大杯」に豊穣を祝う儀礼が描かれていることは疑いえないが、さらに進んで「聖婚儀礼」を描いているとする解釈もある。 『「聖婚儀礼」は男女の交合により、混沌から秩序を回復し、不毛を豊穣に変えることなどを意味する。』(小

    「ウルクの大杯( “ Warka Vase ” )」とは何か