狂っていたという点では小津安二郎も大概だけれど、小津の場合はそれが一見わかりにくいというか無意味にさえ思える分、余計に怖い。たとえばグラスのなかの液体の高さを揃えようとしてみたり、その高さと卓上の皿の高さを合わせようとしてみたり。すべてのショットでこの種のこだわりを貫こうとする。 pic.twitter.com/GOVYCZZ0LH — 伊藤弘了 (@hitoh21) September 30, 2018 小津は見せたいものがあった そもそものツイートはこれでその後解説記事まで出たようだ。 2018年に名監督・小津安二郎の“狂気”がバズった理由 | 文春オンライン 記事を読むと小津の構図と小道具のこだわりのすごさからコップ内の飲み物の高さを揃えても不思議ではないこと、そして揃えたことの効果が書かれている。 どうやらこのコップの一件に関しては、その揃えた高さのライン上にくるもの(結婚指輪をは
とある学者のWikipediaを読んでいたら夫婦のなれそめについて「ロールズとマーガレットは本の索引作成という共通の趣味を持っており」という記述があった。 本の索引作りが共通の趣味?? 索引って巻末にある「この言葉は何ページにあります」情報のことだろう。それが楽しいなんてことがあるのか? 索引作り、楽しいというならやってみるか。 ジョン・ロールズの趣味は索引作り アメリカの哲学者ロールズのWikipediaには「ロールズとマーガレットは本の索引作成という共通の趣味を持っており」 しかも「一緒に最初の休日はニーチェに関する書籍の索引を作成して過ごした」んだそうだ。初デート、索引作り。 索引作りは映画を観に行ったりドライブにでかけたりするのと同じような楽しさがあるのだろうか? そんな知的な二人の淡い思い出を追体験するために知的なおじさんを呼んだ。 本に関する記事もいくつかあり本が好きそうな伊藤
「大物監督にインタビューすることになってさ、壇上に上がるときのズッコケる芸を教えてもらおうと思うんだけど…」デイリーポータルZWebマスター・林さんからそんな話を聞いた。 えー?やってくれるんですかねー、と笑っていたが、「ファンなんだったら来る?」へい、へい、「インタビュアーやんない?」ようがすようがす、と答えていたらいつの間にか大物監督にインタビューすることになってしまった。おおおお、しまったー。 …ズッコケる芸って、監督に話通ってんですか? 「宣伝の人によると、気が乗ればやってくれるかもしれない、って社長が言ってたって。」 通ってない!やばい、死ぬかもしれない。 (大北 栄人) 試写会に インタビューの前になにはともあれ映画だけは見ておこうと試写会に。このサイトは映画サイトじゃないし、私は映画ライターでもないので試写会に行くなんてのも4年ぶりだ。 『アウトレイジ』 映画『アウトレイジ』
ところでピリピリすると思ってるのは自分だけなのかもしれない。 そこで和菓子店でいちご大福を買い求めながら「いちご大福ってピリピリしますよね?」とお店の人にきいてみた。 すると「……ピリピリしませんけど」との回答。まさか。クレームだと思ってるのだろうか。あの、ここの店がというわけでなくて一般的ないちご大福なんですけど。 「はあ、苺の酸味がもしかしたらそう感じるんじゃないですか?」 メガネにひびが入った。それだったら苺そのまま食べてもピリピリするはずだろう。つづいてもう一軒も同じ。ピリピリしませんよ、と。メガネが割れた。 5店にきいて4店は「ピリピリしない」という解答だった(1店は「傷んでるんじゃないですか」と)。 これはどういうことなんだ。もしかしておれが特殊なのか。ピリピリを感じる才能をもつ選ばれた人々、ピリピリファンタスティック・フォーなのか。
昔遊んだカラーバットとカラーボール。あのカラーボールの工場が埼玉にあって見学できるらしい。 行ってみるとラジオを流しながらおっちゃんが一日中機械を動かしている。意外と職人仕事だった。 しかも今は外国製品に押されたり子供がボール投げなくなってて大変らしい。おお、大丈夫か、おれたちのカラーボールは今。
ペットフードでたまに「人でもたべられる」とうたい文句がついている。保存料などがなくてワンちゃんの健康にもいいということなのだろう。 ほんとにたべられるならあれを一度たべてみたいと思っていた。もちろんできればおいしくたべたい。
うんめー、うんめー。コーラだいすき。だって冷たいから。しかし、ある日ハッときづいた。 (……そもそもこれ何味なんだ?) ああ一体私は何をしていたのか。何味かわからないものをうまいうまいと飲んでいたなんて。あほの魔法がとけた私はメーカーにきいた。 「私、デイリーポータルZの大北と申しますが、そもそもこれ何味なんですか?」 未だあほの魔法はとけぬようだがとにかくきいた。
地方のお祭りを見に行くとたまにギネスがくる。 あの人たちはそもそも何なんだ。きいてみたらギネスブックを作っているという。そうか、本を作る人たちなのか。 ここで訂正が入る。ギネスもギネスブックもただしくはギネス世界記録™だそうだ。™だ。字が小さすぎておじいちゃん読めないだろう。 でもみんなギネスっていってるしな~とぼやいてたら、それもわかるけどそっちはギネスビールのギネスだという。なるほど。 だが元々はそのギネスだそうだ。なんなんだ。そのギネスブックのこと、教えてください。
接待達人(※)のPさん(真ん中)は製薬会社のMRとして秋田で8年間お医者さんを接待してきた。 接待する相手は地方のお医者さんで、年齢層もさまざま。年下から70代80代も接待する。「先生」と呼ばれる人たちなので地位もプライドも高い。 一昔前はお医者さんの家の引越しまで手伝わされたりしたらしいが、Pさんは経験ないらしい。最近あったのは畑仕事で「いくら立てても倒れてしまう逆バージョンの奇跡の一本松というのがあって、自分の車にくくりつけて立てました」……たぶん引越しよりもきつい。 この達人を同じくデイリーポータルZで書いている石川(右)と二人で接待して、その場で加点と減点をしてもらおうと思う。 スーツ姿のPさんを渋谷に呼び出して、迎えたのは普段着の大北と石川。もちろんいきなり減点だ。 ※勝手に呼んでるだけでほんとの達人かどうかは知らない
チンもポンもジャランも一人でやる。お寺の葬儀の話である。 禅宗の葬儀では鐘と太鼓とシンバルのようなものの演奏がある。これには三人必要なのだが、あるお寺が一人でできるセットを開発したらしい。 [参考]ひとりでチン・ポン・ジャラン - ITmedia News スマート なんだか大道芸の一人バンドみたいだ。だが一見ひょうきんなこのセットの背景には、変わりつつある葬儀の今があった。
格安航空会社のWeb広告に「1,990円から」とでている。どうやら東京~名古屋間をはじめとする国内の飛行機がセールで1,990円らしい。 同時間帯の長距離バスで安いのをさがすと2,500円だった。なんとバスより安い。 何かうらがあるのではないか。飛行機とバスのふたつを利用して比べてみた。
感覚が名前に入ってしまっている。一体どういうことなのだろう。 福岡県の飯塚には味覚焼という粉モノを出す店があって根強いファンがいるそうだ。 「うわー、おいしい! ってものじゃないですけどね」 と店のおっちゃんは言う。食べてみてわかったが、だからこそソウルフードといえる味だった。
髪型が決まらない。 美容院で渡されるヘア雑誌を見てもどれも同じに見える。なんてこった、あの毛先もこの毛先も遊んでいるじゃないか……こんなこと思うのはおっさんになった証拠だ。 せっかくおっさんになったのだから、ここらでひとつ昔の髪型にしてみるのはどうだろう。 それも古い床屋で「昔の髪型にしてください」と言ってみよう。
ミニ四駆という走る模型のレースが25年前くらいに流行った。当時小学生だった私も熱に浮かされ、全国大会であるジャパンカップにあこがれた。 その後ミニ四駆は何度もブームを繰り返し、今年になってあのジャパンカップが復活したらしい。 大人になった今こそあのジャパンカップを走ってみたい。それもカニで。なんとなくカニで。
3年ぶりくらいにデジタルカメラを買ったら「顔認識機能」というものがついていた。 あらかじめ登録しておいた顔を検知すると、すばやくピントを合わせてくれるのだ。おもしろい。 飲み会なんかで使っていると間違った個人を認識したりしてまたおもしろい。「それで有名人とかもさがせんの?」とみんなでげらげら笑っていて思い当たった。 アルフィーを探そう。そして「おれだけの」アルフィーを結成して、ものまね事務所に売り飛ばすんだ。 (大北 栄人) なぜアルフィー? 飲み会では「ビートルズ再結成!」「現代で織田信長を探そう!」など色々なアイデアが出ていた。 しかし今日はアルフィーを探したい。抜群の知名度と、何にも増してこの三者三様の個性。これだけちがった風貌の三人が1つのバンドに。ジ・アルフィーがデビューしてから35年以上、私たちはこの三人の個性の共存に驚き続けている。 そしてこの風貌の違いこそが個人認識のしやす
梅雨に入る前の晴れた日にどこか行楽にでかけたいと思って高尾山に出かけた。 事前にHPで調べていると山をあんまりなめなさんな的なことが書いてあった。飲み物とは別に傷を洗ったりもできるから水を持っていきなさい、とか、飴を持っていくとこまめに疲労回復できますよ、とか。 ちょっとハイキングにでも、で遭難したらそりゃ残念だ。今回はきっちりした気持ちでハイキングに臨むことにした。 (大北 栄人) テーマは「山をなめない、山にもっと敬意を」 山をなめてはいけない。山は、そして自然は、もっと神聖なものなのだ。 今回の高尾山だってアクセスのよさから軽く見てしまうがあのミシュランが三ツ星観光地に選んだりするほど良い自然が残っている。自然に対する敬意はそのまま地球に、そして自分にも帰ってくるはずだ。 残念なことに山のことを全く知らないので今のは説得力が一切なかったが、とにかく僕は山に敬意を払うと決めたので、タキ
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