この人がトップで大丈夫なのか。新型コロナウイルス対策をめぐり、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が16日の記者会見で、「検査、検査、検査。疑わしい例は全て検査するのだ」と述べ、対象を拡大して徹底的にウイルス検査を行うよう各国に求めた。 だが安易に検査対象を拡大すると本来集中すべき重症者への治療に手が回らなくなり、医療崩壊を招きかねないのは中国・武漢や韓国、イタリアなどの例で実証済みだ。 この発言直後、WHOは異例の早さで発言記録を公表、「感染者と接触した人が(発熱などの)症状を示した場合にのみ検査を行うことをWHOは勧めています」と目立つ形で注釈を付け、火消しを急いだ。 テドロス氏は「誰が感染しているかを知らなければ、このパンデミック(世界的大流行)を食い止めることはできない」とも主張したが、中国に甘い姿勢を見せ、パンデミックにも否定的だったのはテドロス氏自身だ。