JR東日本・山手線の新駅「高輪ゲートウェイ」の開業から1カ月がたった。 先月14日の開業当日は新型コロナウイルスの感染拡大防止へ向けて外出自粛の呼びかけにもかかわらず、利用者が5万4000人に達した。 当日の日付の入った切符を買い求める人の行列は最長3時間半待ち。コロナ感染拡散防止のために、避けるべき「3密」のうち、密集、密接の「2密」のそろった危険な空間だった。 あれから1カ月、コロナウイルス感染拡大は収束することなく、17日には東京都の感染確認が201人と、初めて200人を超えた。 この日の高輪ゲートウェイ駅の午後3時前、山手線内回りの電車から同駅の1番ホームに降りた。 この時間帯は、通常なら外回りの営業マンがさっさと仕事を終えて夜の街に繰り出すべく、スパートをかける。だが、緊急事態宣言による自粛もあり、電車の中はガラガラ。ホームに降りた人も、数えるほどだった。 ホームに人はいない。エ