アニメ制作会社「京都アニメーション」(本社・京都府宇治市)の京都市伏見区桃山町因幡にある3階建てのスタジオが全焼し、33人が死亡した火災で、建物の3階から屋上に至る十数段の階段に多数が折り重なるように倒れていたことが19日、京都市消防局などへの取材でわかった。関係者は火の回りが予想以上に早く、屋上まで逃げ切れなかったとみており、京都府警や京都市消防局が引き続き出火当時の状況を調べている。 この火事では亡くなった33人のうち、1階で2人、2階で11人、2階から3階に至る階段で1人の計14人が見つかり、残る19人は3階から屋上に上る階段の途中で発見された。屋上からは誰も発見されなかった。 屋上につながる階段の幅は1・2メートル。19人は屋上に出ようとしたものの、何らかの理由で脱出できなかったとみられ、折り重なるようにして倒れていた。 2階で亡くなった11人も階段に近いフロアの中央付近で見つかっ