XPRIZE財団が主催する、賞金1000万ドルの世界的な賞金レース「XPRIZE」。多くの人が頭に思い浮かべるのは、民間による月面無人探査を目指す「Google Lunar XPRIZE」ではないだろうか。KDDIも支援した日本のチーム「HAKUTO」によるチャレンジが話題になったこともあり、結果的に賞金レースにおける打ち上げは叶わなかったものの、日本発の技術の可能性を十分に印象付けた。 XPRIZEは継続的に新しいテーマで開催されており、終了したものも含めると19テーマ、現在進行中のものに絞っても5テーマある。そのうち最も新しいものの1つが、2018年3月に決定した「ANA AVATAR XPRIZE」。日本の航空会社であるANAホールディングスの提案した「アバター」というテーマが、XPRIZEに選ばれた。 一方、ANAは2019年10月に開催されたテクノロジー展示会「CEATEC 20