Photo By Shutterstock 取材・文:石水典子 肩こりの改善や疲労回復といった健康効果が見込めるサウナ。愛好家の中にはサウナ室と水風呂を往復する「温冷交代浴」で得られる「ととのう」爽快感にハマる人も多い。 この「ととのう」という状態は、感覚的にはなんとなくわかるものの、具体的にどのようなメカニズムで起こっているのか、温泉を活用した健康増進にも精通する、医学博士の一石英一郎先生に見解を伺った。あわせて、集中力を向上させるサウナの適正な入浴の方法や、サウナ室でのマインドフルネス瞑想の効果についても紹介する。 一石英一郎 医学博士/国際医療福祉大学病院内科学教授 京都府立医科大学卒業、同大学大学院医学研究科内科学専攻修了。日本内科学会の指導医として医療現場の最前線を牽引する一方、伝統医療と西洋医療との知見の融合や統合医療研究、医工学研究、最新の遺伝学にも造詣が深い。温泉入浴指導員