「震災関連死」は地震のあとの避難生活による体調の悪化などが原因で亡くなることです。専門家が、東日本大震災などを詳しく分析したところ、改めて見えてきたのは、避難生活の環境の悪さが関連死につながった可能性があることでした。南海トラフ巨大地震が発生した場合、関連死はどれほどの規模になるのか、専門家が試算した結果や、それを防ぐために必要とされる避難所の「TKB」とは何かまとめました。 震災関連死を防ぐ「TKB」 大きな地震のあと、生活環境の悪化やストレスが原因で亡くなる「震災関連死」は、12年前の東日本大震災では2022年3月末の時点で3789人となるなど過去の地震で相次いでいます。 震災関連死を防ぐために、医師や専門家が必要だと指摘するのが、災害時の避難所の「TKB」とは(ティー・ケー・ビー)「トイレ・キッチン・ベッド」の略です。 「トイレ」は汚いトイレを避けて清潔なトイレにすること、「キッチン