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「スループット」という言葉を、どなたも一度は聞いたことがあると思います。主にアプリケーションなどの性能(パフォーマンス)の文脈で使われますが、そのためにはスループットを正しく把握できなければなりません。スループットを正しく把握するためには、そもそもスループットについての正しい知識や理解が必要です。本稿では、パフォーマンスの改善に効く性能試験を行えるよう、スループットとは何かを解説します。 負荷試験とは何か パフォーマンス全般の担保を主な仕事とする我ら「まかせいのう[1]」チームにとって、性能試験は頻繁に実施するタスクの1つです。性能試験と一口にいっても色々と種類がありますが、システムの性能を担保するうえで最も重要になるのがEnd-to-Endの負荷試験です。 End-to-Endとは「フロントエンドからバックエンドまで、ユーザから実行された処理が通過するシーケンスすべてのコンポーネントを範
WebブラウザとAndroid、iOSが、アプリの動作環境としてそれぞれ市民権を得た現代では、サービスを1つ作るだけでも、各プラットフォームに対してアプリを提供することが当たり前のように求められます。本連載では、この問題に立ち向かうため、ReactとJavaScriptによるWebアプリケーション開発に近いお作法でAndroidやiOSのアプリ開発ができるツール「React Native」を紹介します。まずは、React Nativeというツールがどういった仕組みで動いているのか、また、どういった分野に向いているのかを解説します。 対象読者 JavaScriptとWeb開発の基礎に理解がある方 Reactを用いたJavaScriptアプリケーション開発の経験者 Androidアプリ開発の経験者 iOSアプリ開発の経験者 前提環境 本記事の内容は、React Native v0.57.4の実
リズムとシンクロ 人間には「リズム」が必要です。音楽のリズムに合わせて体が自然に動き出すといった経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。もし、音楽のリズムが一定間隔でなかったらどうなるでしょうか。音楽に合わせて体を動かすことが難しく、見通しがたたないので音を楽しむことはできないでしょう。また、生活のリズムという言葉もあります。規則正しい一定のリズムでおくる生活が健康の基本とよくいわれます。 このように人間がストレスなく行動するには一定のリズムが必要なのです。では、みなさんの仕事にリズムはありますか? 9:00に出社、18:00に退社というのもリズムです。設計して実装してテストしてというのもリズムです。それぞれ自分なりに、毎日の仕事のパターンを持つことで、一日の達成目標を自分で決め、取り組まれているのではないでしょうか。 次に、プロジェクトチームについて考えてみましょう。チームとなると、個人
エンタープライズ分野へのアジャイルの適用 ここ2、3年のアジャイル開発の再評価は第2のブームとも呼ばれています。実際のところは10年前にブームであったものがじわじわと現場に浸透し、それが表面化して見えてきたと言うところでしょう。こうした中、エンタープライズ(企業)系のアプリケーション開発でもアジャイルを適用するケースが多くなってきました。Web上のちょっとしたツールやアプリの開発でアジャイルの成果を実感し、今度は本格的な基幹業務システムの構築でも適用してみようという機運が高まってきたのです。 業務システムへのアジャイル適用の3つの課題 「業務システムにもアジャイルを適用」という目標を掲げた場合、3つの課題が浮かび上がります。1つは契約の問題です。連載第1回目に述べたようにアジャイルは「変更があって当たり前」というスタンスなので、いつまでもお客様が変更を要求してきたらコストが膨れ上がるのでは
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