以下の文章は、最初、去る8月15日に発行された「Web評論誌コーラ」14号に載せるつもりで書かれた。しかし、編集人に掲載を断わられ、理由の説明が納得の行くものではなかったので、掲載予定だった連載原稿を引き上げ、今後の寄稿も中止した。なぜ「コーラ」で意見表明することに拘ったかは、本文に書いた通りである。 時間が取れればこの本をもっときちんと批判したいところだが、思うにまかせないので、元原稿に手を入れたものをとりあえず公表する。後に少々追記を加えた。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 私は絶対安全ポルノを支持しない 鈴木 薫 この場を借りて、守如子の著書『女はポルノを読む――女性の性欲とフェミニズム』についての筆者の考えを表明しておきたい。というのは、「コーラ」2号で私が守さんの「ユリイカ」に載った論文「ハードなBL その可能性」を好意的に紹介した文章、
社虫太郎 @kabutoyama_taro ツイッター等のプロファイルアイコンで、男性が例えば美少女キャラを使う文化って、国際的に見ればかなり特殊なモノじゃないかと思うのだがそうでもないのかな? なにせ、己の性的ファンタジーを24時間フルタイムで当然に表出する文化って、必ずしも自明だとは思わないほうがいいと思うんだよね。 2014-01-17 18:12:54 社虫太郎 @kabutoyama_taro というのは、いわゆる表現規制反対派の(例えばフェミニストの批判に対する)過剰反応や逆ギレって、こうした性的ファンタジー垂れ流しが大手を振って許され&自明視されている環境や文化と決して無関係ではないと思うので。 むしろ自分たちのほうが特殊なんだと思うほうがたぶんいい。 2014-01-17 18:16:46 社虫太郎 @kabutoyama_taro ちょっと意地の悪い言い方をすると、日本の
【CGS Newsletter012掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】【英語全文バージョンはこちらからご覧いただけます。】 マサキチトセ(CGSスタッフ 以下マ):ポルノグラフィーについての基本的なスタンスを教えてください。 チャリダポーン教授(以下チ):そもそもポルノは性的幻想の一つのあり方として捉えられるべき、プライベートな時間に誰しもが楽しむ権利を持っているものと考えます。しかしポルノを事細かく見た時、そこにはポルノ以外の物事との関連性やポルノそのものの多様性が見られ、ポルノ全体についての基本的なスタンスというものは築けません。ある種のポルノと違う種のポルノには、違うスタンスを持つ事があるのです。私たちは理論や説明を一つ打ち出し、そこに類似の全てのケースを矮小化しようとしがちですがそれではうまくいきません。私たちは全ての物事を個別に見る必要があるのです。 マ:ポルノとその問題
【CGS Newsletter012掲載記事の全文バージョンです。ダイジェスト版はこちらからお読み下さい。】 ******************** 酒井さんのプロジェクト名がICRSU(ICU Child-Rearing Support Union)と決まりました! e-mail---> icrsu.since2009@gmail.com URL---> http://groups.google.co.jp/group/ICRSU ******************** 鈴木(CGSスタッフ。以下:鈴) 今日はお集まりいただきましてありがとうございます。今日はICUの保育施設について学生さんの間で動きがあったということで、そこら辺のお話をお伺いしたく、皆様にお声をおかけしたという次第です。ここで情報を共有して、より実現性の高いプロジェクトをお互いに進めていけたらと考えております。 じ
【CGS Newsletter012掲載記事の全文バージョンです。ダイジェスト版はこちらからお読み下さい。】 鈴木直美(CGSスタッフ/以下:鈴) 今日はですね、6月に卒業される方々に、在学中にはなかなか言えないようなことまで含めて、ICUの「ここがこんな風によくなるといいな」っていう話を......いろいろあると思うんですよ、ここで学生生活していると......そういった話をしていただこうとお集まりいただきましたー......ってやろうと思っていたら、ずいぶん前の卒業生や在学生まで集まってしまった感じで(笑)、いっそ趣旨はそのままに、みんなで匿名座談会とさせていただきたいのですが、まぁそんな感じでよろしくお願いします。 私としては、これからシンポシオンやCGSがICUの在り方をどう評価し、またどう改善に向けて要望を出していくのかという重要な問題にかかわってくる部分ですので、たとえばこれか
文部科学省が、同性愛者など幅広い性的少数者への対応の必要性を明記した文書を学校・教育委員会向けにまとめた。これまで、国の対応は法律上の定義がある性同一性障害に限られていたが、学校現場でより広範な性的少数者への支援が進む一歩になりそうだ。 性的少数者については、性同一性障害に限らず、同性愛者や両性愛者などを含めた全体がいじめの対象になりやすいとされ、自殺対策の観点からも、専門家や当事者団体が学校での早急な対応を求めていた。 文書ではまず、性同一性障害の子どもは「自己肯定感が低くなっている」「(性同一性障害などであることを)隠そうとし重圧を感じている」と解説し、「不登校、自傷行為、自殺念慮(自殺への思い)に及ぶこともある」とした。 その上で、こうした悩みは「性同一性障害の児童生徒だけでなく、その他の性に関して少数派である者にも共通する」と明記。同性愛者や性分化疾患にも言及して「性的少数者の内実
ノーマルカップリングという呼び方は差別的だとする腐女子の考え方がわからない - 今日も得る物なしZ(魚拓) 読んだ。あきれた。うちのエントリを引用するのはいいんだけど、そこから これをノーマルに当てはめると「ノーマルを正常だというニュアンスで使い同性愛を否定している人は主観に基づく意見ばかりなので重視しなくていい」ということになりませんかね。 どこかの同性愛コミュニティから「ノーマルは差別的だ」っていう意見が出てきてるわけじゃなく、いつもの「不快に思う人がいるかもしれない」レベルの話なんでしょ?*1 と言い出すのは牽強附会にもほどがあるし、いち同性愛者として非常に迷惑。 「ノーマルカップリング」「ノマカプ」「NL」などの語について、ブログでだってTwitterでだって、批判しているLGBT当事者はいっぱいいるよ。id:kyoumoeさんの特殊アイに、そういう意見を極力見ないようにする回避機
責任の所在はどこにあるのか、と言えば、全てにある。女を自分のお遊びとしてしか考えていないオッさんたちにも、それについていってしまう女の子たちにも、そして彼女たちを救えない若い男性たちにも。 岡田斗司夫騒動にみる、愛人になった「彼女」とならなかった「私」 - あの子のことも嫌いです 岡田斗司夫のような男性に女性が引っかかってしまうことについて「彼女たちを救えない若い男性たちにも」「責任の所在」があるという内容に否定的なコメントが多数寄せられているが、この部分について否定的なコメントが男性から寄せられるという事実そのものが、鶉氏が嘆いている「救えない若い男性たち」の内情を示しているように思う。 まず私は彼女いない歴=年齢期間を長々と過ごしていた「若い男性たち」の一人なので、この内容に否定的なコメントを残したい男性の気持は良く分かる(ただし、単純な女性蔑視でコメントを残している荒らしの心理はこの
同業の会社がいくつか参加しているパーティに出る。酔っぱらいに絡まれたので適当に笑顔で交わしてその場を去る。彼女はそういう人間に慣れているけれど、愉快ではない。しばらく社交を遂行していると、また同じ人物につかまる。少し離れたところにいる仲の良い先輩が気を利かせて彼女の名を呼ぶ。彼女ははーいと返答しすみませんねとにっこり笑って背をむけかけた。上腕をつかまれた。 無表情で振り返るとその男はわあ怖いといかにも冗談らしい声を出して彼女の腕を離さない。離してくださいと彼女は言う。男はへらへら笑って怖あい怖あいと甘えた声を出す。あのさあ、さっき、そこの若い人頼むわって言われて嬉しそうにいそいそ手伝いに行ってたじゃなぁい、そういうの痛々しいからやめたほうがいいって、これ僕からの忠告ね、若い若いって言われてそんなね、真に受けちゃって、見てらんないよお、あんた若くないでしょお、若くないでしょうよ。 先輩が駆け
▼北条かや先生のプロフィール BLOGOSをはじめ社会系・経済系の記事を寄稿されています。 BLOGOSにて「「女性の貧困」をエンターテイメントにするな」が人気ランキング1位になっている、カリスマライターさんです。 【Twitter】@kaya8823 【ブログ】コスプレで女やってますけど 【Facebookページ】北条かや 2014年2月、星海社新書より『キャバ嬢の社会学』を刊行し、この度schoo WEB-campusの授業に登壇して下さいました。 【『キャバ嬢の社会学』著者:北条かや先生に、生放送で「社会学」のことを質問しよう!】 「社会学」「セクシュアリティ、ジェンダー」「実際にキャバクラに覆面入店し、参与観察を実施した新刊「キャバ嬢の社会学」のこと」について学べる授業です。 授業の中から北条かや先生が考える社会学と、取り上げられた質問の一部をご紹介いたします。 『キャバ嬢の社会学
ロシアでのオリンピックが盛り上がりを見せていまして、日本も金を取ったことでめでたい話です。 このソチ・オリンピックは、各国の首脳が参加するかどうかが結構話題になりまして、結局日本の首相が参加することになり、一部から批判されていることは、軽く、本当に軽く日本で報道されました。 これは性的マイノリティに対するロシアでのいわゆる「同性愛禁止法」に対する世界的な反対の中で、団体や国が批判をしたり、企業、例えばGoogleが性的マイノリティの象徴であるレインボーカラーロゴを採用したりといった中で、日本だけがその流れを理解していなかった、といった文脈で語られました。 まあ、白人様の文化に合わせろという話ではないのですが、性的マイノリティに関しては数々の科学的根拠が出ている中で、日本だけその事実にあまりに無関心で、前時代的なステレオタイプが横行しているというのは、例えば日本司法制度が中世レベルであるとか
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