"One or more bound planets per MilkyWay star from microlensing observations" A. Gassan et al., Nature, 481, 167-169 (2012). かつては系外惑星の探索というと視線速度法(別名ドップラーシフト法.惑星の公転の反動として恒星もわずかに周回しており,これによるドップラーシフトの周期的な変化から惑星を発見する)であるとかトランジット法(恒星の近くを大型の惑星が横切ると掩蔽が起き,一時的に恒星の輝度が下がる事を利用する)が主な手法であったが,これらは原理からして恒星のごく近傍を回っている大質量惑星を非常に検出しやすい(そしてそうでないものは非常に検出しにくい)という偏りがあった. 近年になり,重力マイクロレンズ効果を利用する手法(恒星から離れた位置を惑星が横切ると,その重力レンズ効