オーストラリアのメルボルン(Melbourne)で生後まもなく脳にダメージを与える致死的な重病を患い開発中の新薬の投与により回復した「ベビーZ(Baby Z)」(2009年5月5日撮影、11月5日提供)。(c)AFP/SOUTHERN HEALTH 【11月6日 AFP】オーストラリアのメルボルン(Melbourne)の医師団が5日、脳が収縮する奇病にかかり瀕死の状態にあった赤ちゃんに、まだ動物実験の段階の新薬を投与したところ、わずか3日間で奇跡的な回復を遂げたと発表した。 「ベビーZ(Baby Z)」と呼ばれているこの赤ちゃんは、2008年5月に誕生した。脳が収縮して有毒な亜硫酸塩が蓄積する遺伝的なモリブデン補欠因子欠損症を発症し、生後60時間後には激しい発作に見舞われた。この病気はオーストラリア人100万人のうち1人の確率で発症するもので、発症すると通常数か月で死に至るという。 ベビー