高校生を前に講演する医師の池田稔さん=熊本県山鹿市の県立鹿本高校 【日高奈緒】男子向けの性教育に力を入れようと、中高生に講演を続ける医師がいる。熊本県合志市の泌尿器科医、池田稔さん(56)。2002年ごろからはじめ、県内の中学・高校を中心に月に1〜2回、男性の視点から子どもたちに性の問題を語りかけている。 「男子が悩むべきは、睾丸(こうがん)の大きさです」 12日、県立鹿本高校(山鹿市)の体育館。2年生の男女約270人を前に、池田さんの話が始まった。 スライドで男性器の仕組みを示し、自分の手の親指と人さし指で輪をつくった。睾丸がこの「OKサイン」より極端に小さい場合、発育が不十分で、将来子どもを作る時に支障が出る可能性があるという。「若い時期に治療を始めれば治ることもある」 男子生徒は自分でOKサインを作り、顔を見合わせていた。 続きを読む最新トップニュースこの記事の続きをお読み