「リスクは当社が取る。新しい提案や技術的な挑戦をどんどんしてほしい」。リクルートはプライベートクラウドの構築プロジェクトで、協力会社に対してこのように呼びかけ、20のチームに分かれて作業を進めた。(文中敬称略) こうしてリクルートと協力会社の混成チームによる基盤構築が始まった。大場はまず、出身母体が違う技術者が互いに打ち解けあう雰囲気作りに努めた。勝手が違うことに戸惑う協力会社の技術者が多いと考えたからだ。 「お世話になって…」は厳禁 スタッフがそろうキックオフミーティングでは、各チームに「“受け”を狙った発表をする」という課題を出した。会合は、小倉らPM陣が策定した全体計画から各チームが定めた作業範囲や業務手順を発表する重要なものだ。 壇上では、落語の小噺風にまとめたり寸劇に仕立てたりした発表が相次いだ。「これで一気に雰囲気が和んだ」と小倉は話す。 その後も大規模テストの終了時など、節目