東日本巨大地震で発生した大津波は、約6時間にわたり三陸海岸に7回押し寄せていたことが、港湾空港技術研究所のデータ解析で明らかになった。 沿岸に到達した際の高さは、最大13メートルに達していたとみられる。 同研究所は、岩手県釜石市の沖合20キロ(水深約200メートル)に設置したGPS(全地球測位システム)波浪計で観測された海面変動のデータから、最初の津波は、地震発生から約5分後の11日午後2時50分頃に到達したと分析。沖合20キロの地点で、海面は6分間で約2メートル高くなった後、続く4分間で4メートル以上も急上昇し、最大6・7メートルに達していた。津波は水深が浅くなると高くなることから、沿岸部で最大13メートル程度になったと推定される。