ドイツの政治学者、スパイ容疑で起訴 中国に情報提供か 2021年07月06日21時24分 【ベルリン時事】ドイツ連邦検察庁は6日、ドイツ国籍の政治学者の男を、スパイの疑いで拘束・起訴したと発表した。シンクタンクの代表としてドイツの政治家から得た情報を、10年間にわたり中国の情報機関に提供していた疑いがあるという。 中国、企業に「スパイ対策」義務付け 米英豪などを警戒 検察によると、男は2001年からシンクタンクを率いていた。10年に上海を訪問した際に中国の情報機関員と接触し、それ以降19年11月まで、両国の政治家の訪問などがあるたびに、ドイツの政治家から得た情報を提供していた疑いがある。対価として、渡航費や報酬を受け取っていたという。 また、公共放送ARDによると、男は与党キリスト教社会同盟(CSU)に近い別の研究所でも1980年代から勤務しており、ドイツの情報機関である連邦情報局(BND