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夏目漱石に関するcastleのブックマーク (10)

  • Toward the Sea : 「露悪趣味的共同体」から「偽善的社会」へ、あるいは「偽善のすすめ」〔柄谷/浅田)

    読書ノート(ほとんど引用からなっています)。一人称単数を使った場合は半ば「フィクション」です。海外在住。(柄谷〕夏目漱石が、『三四郎』のなかで、現在の日人は偽善を嫌うあまりに露悪趣味に向かっている、と言っている。これは今でも当てはまると思う。 むしろ偽善が必要なんです。たしかに、人権なんて言っている連中は偽善に決まっている。ただ、その偽善を徹底すればそれなりの効果をもつわけで、すなわちそれは理念が統整的に働いているということになるでしょう。 (浅田)理念は絶対にそのまま実現されることはないのだから、理念を語る人間は何がしか偽善的ではある…。 (柄谷)しかし、偽善者は少なくとも善をめざしている…。 (浅田)めざしているというか、意識はしている。 (柄谷)ところが、露悪趣味の人間は何もめざしていない。 (浅田)むしろ、善をめざすことをやめた情けない姿をみんなで共有しあって安心する。日にはそ

    castle
    castle 2012/06/30
    「善をめざすことをやめた情けない姿をみんなで共有しあって安心する。日本にはそういう露悪趣味的な共同体のつくり方が伝統的にあり、たぶんそれはマス・メディアによって煽られ強力に再構築されていると思います」
  • 露悪趣味って何ですか? - 心理学 - 教えて!goo

    質問 Check Tweet 露悪趣味って何ですか? 役に立った:20件 質問者:kokoro0429 投稿日時:2005/07/04 19:44 困り度: こんにちは。 一時期、ドラマにもなったマンガ「サイコ・ドクター」を読んでいたら、ストーリーの中で、自身の不倫体験などを赤裸々に告白する女性がいて、主人公のカウンセラーが、「この女性は露悪趣味だ」と言っていました。 でも、「露悪趣味」って何なのでしょうか?辞書で調べたら、「自分の悪いところをさらけ出すこと」と書かれてました。 これは、一種の病気とか、何かのトラウマが原因のものなのでしょうか? 芸能人でも、自分の恥ずかしい体験をネタにする人なんかを見ると、「こういうのが露悪趣味って言うんだろうか」と考えてしまいます。でも芸能人の場合は、計算もあるから、わかりませんが。 質問番号:1491689 通報する この質問への回答は締め切ら

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    castle 2012/06/04
    「悪意で、つまり意図的に 欠点を露出する精神的露出狂」「もともと、明治時代の夏目漱石の小説「三四郎」あたりが原点になった造語と記憶しています」「昔は偽善者ばかりだったが今は露悪家ばかりだ…」
  • 夏目漱石 私の個人主義

    ――大正三年十一月二十五日学習院輔仁会において述―― 私は今日初めてこの学習院というものの中に這入(はい)りました。もっとも以前から学習院は多分この見当だろうぐらいに考えていたには相違(そうい)ありませんが、はっきりとは存じませんでした。中へ這入ったのは無論今日が初めてでございます。 さきほど岡田さんが紹介(しょうかい)かたがたちょっとお話になった通りこの春何か講演をというご注文でありましたが、その当時は何か差支(さしつかえ)があって、――岡田さんの方が当人の私よりよくご記憶(きおく)と見えてあなたがたにご納得のできるようにただいまご説明がありましたが、とにかくひとまずお断りを致(いた)さなければならん事になりました。しかしただお断りを致すのもあまり失礼と存じまして、この次には参りますからという条件をつけ加えておきました。その時念のためこの次はいつごろになりますかと岡田さんに伺(うかが)い

  • 自己本位と則天去私 夏目漱石 souseki3.htm

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    castle 2011/02/07
    「自己本位の『文学論』を著述する」「その方向は「世界をいかに見るべきや」「人生をいかに解釈すべきや」「人生の意義目的およびその活力の変化」「開花のいかなるものや」「文芸の開花におよぼす影響」を論ず」
  • 大人への道 - 内田樹の研究室

    お休みの日だけれど、取材が二件あるので大学へ。 最初は花王の研究所のみなさん。30 代の中堅どころのチームリーダーのみなさんが「ちかごろのわかいもん」をどうやって組織人に仕立て上げたらよろしいのでしょうかという悩みをかかえていらしたのである。 よくぞ私のところに「それ」を訊きに来られましたな。 Right time, right place とはこのことです。 前日の週刊ポストの取材もほとんど同趣旨のお訊ねであった。 要するに「共同的に生きる」ということの基礎的なノウハウが欠如した社会集団がいるのだけれど、それを「どうしたらいいのか」という問いである。 「どうしたらいい」のかという対症的な問いの前に、「どうしてこのような集団が発生したのか」という原因についての問いが立てられなければならない。 同じことをもう繰り返し書いているので、詳しくはもう書かないが、要するに「自己利益を優先的に追求する

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    castle 2010/04/22
    「自己利益と自分らしさの追求が国策的に推奨されたのは、集団の解体を促進し、市民の原子化を徹底し、消費活動の活性化をもたらしたから」「「子どもが邪魔だから子どもを切り捨てる」というのは「子どもの発想」」
  • http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0583.html

    castle
    castle 2010/04/03
    「漱石は「アンコンシアス・ヒポクリシイ」(無意識の偽善)を考えていた」「ぼくは長らくこのアンコンシアス・ヒポクリシイに向き合った漱石像から脱却できなかった」「「人情に対する非人情」がもたらす無常の美」
  • 経済学者は感情で動く - himaginary’s diary

    クルーグマンが経済論争に関して面白いことを書いている。以下はその拙訳。 ゴドウィンの法則の拡張提案 ゴドウィンの法則――ネットでの議論がある程度長引くと、相手をヒトラーに喩える輩が必ず出てくる――は、もし実際に相手をナチに喩えることに走ったら、議論に負けたことになり、もはやまともに相手にされなくことを意味する、と解釈されることが多い。私はその解釈に全面的に同意する。(それは共和党の重要人物の意見をもはや真剣に受け止めるべきではないことを意味するのか? 答えはイエスだ) しかし、倫理的にナチの喩えと同等の喩えは数多く存在し、それらはやはり同じ扱いを受けるべきである。私がここで提案したいのは、 ある分野での一層の政府の行動を求める声――雇用創出、医療改革、その他諸々――に対し、ソ連の例を引き合いに出して反応する人 もしくは 適度なインフレないしドル安が受け入れ可能という提案に対し、ジンバブエの

    経済学者は感情で動く - himaginary’s diary
    castle
    castle 2009/11/19
    「「嘘も百回言えば真実となる」とある通り、強情を張り通せば知性の高い人も彼の言うことは正しいのかも、と思わせてしまう場合がある。それこそナチスからオウム真理教まで、そうした例は歴史上枚挙に暇がない」
  • 寺田寅彦 - Wikipedia

    寺田 寅彦(てらだ とらひこ、1878年(明治11年)11月28日 - 1935年(昭和10年)12月31日)は、日の物理学者、随筆家、俳人。吉村 冬彦(1922年から使用)、寅日子、牛頓(ニュートン)、藪柑子(やぶこうじ)の筆名でも知られる。高知県出身(出生地は東京市)。 東大物理学科卒。熊の五高時代、物理学者田丸卓郎と、夏目漱石と出会い、終生この2人を師と仰いだ。東大入学後、写生文など小品を発表。以後物理学の研究と並行して吉村冬彦の名で随筆を書いた。随筆集に『冬彦集』(1923年)など。 略歴[編集] 寺田寅彦 1878年(明治11年)11月28日 - 東京市麹町区(現在の千代田区)に高知県士族(旧足軽)寺田利正・亀夫の長男として誕生。寅年寅の日であったことから、寅彦と命名される。 1881年(明治14年) - 祖母、母、姉と共に郷里の高知市に転居。 1893年(明治26年) -

    寺田寅彦 - Wikipedia
    castle
    castle 2009/11/16
    「「理系」でありながら文学など文系の事象に造詣が深く、科学と文学を調和させた随筆を多く残している」「漱石の元に集う弟子たちの中でも最古参に位置し、科学や西洋音楽などの分野では漱石が教えを請うことも」
  • 夏目漱石 夢十夜

    こんな夢を見た。 腕組をして枕元に坐(すわ)っていると、仰向(あおむき)に寝た女が、静かな声でもう死にますと云う。女は長い髪を枕に敷いて、輪郭(りんかく)の柔(やわ)らかな瓜実(うりざね)顔(がお)をその中に横たえている。真白な頬の底に温かい血の色がほどよく差して、唇(くちびる)の色は無論赤い。とうてい死にそうには見えない。しかし女は静かな声で、もう死にますと判然(はっきり)云った。自分も確(たしか)にこれは死ぬなと思った。そこで、そうかね、もう死ぬのかね、と上から覗(のぞ)き込むようにして聞いて見た。死にますとも、と云いながら、女はぱっちりと眼を開(あ)けた。大きな潤(うるおい)のある眼で、長い睫(まつげ)に包まれた中は、ただ一面に真黒であった。その真黒な眸(ひとみ)の奥に、自分の姿が鮮(あざやか)に浮かんでいる。 自分は透(す)き徹(とお)るほど深く見えるこの黒眼の色沢(つや)を眺めて

  • 夏目漱石 イズムの功過

    大抵のイズムとか主義とかいうものは無数の事実を几帳面(きちょうめん)な男が束(たば)にして頭の抽出(ひきだし)へ入れやすいように拵(こしら)えてくれたものである。一纏(ひとまと)めにきちりと片付いている代りには、出すのが臆劫(おっくう)になったり、解(ほど)くのに手数がかかったりするので、いざという場合には間に合わない事が多い。大抵のイズムはこの点において、実生活上の行為を直接に支配するために作られたる指南車(しなんしゃ)というよりは、吾人(ごじん)の知識欲を充たすための統一函である。文章ではなくって字引である。 同時に多くのイズムは、零砕(れいさい)の類例が、比較的緻密(ちみつ)な頭脳に濾過(ろか)されて凝結(ぎょうけつ)した時に取る一種の形である。形といわんよりはむしろ輪廓(りんかく)である。中味(なかみ)のないものである。中味を棄てて輪廓だけを畳(たた)み込むのは、天保銭(てんぽうせ

    castle
    castle 2009/01/14
    「(多くのイズムは)形よりはむしろ輪廓である。中味のないものである」「吾人がもし一イズムに支配されんとするとき、吾人は直に与えられたる輪廓のために生存するの苦痛を感ずる」「自然主義もまた一つのイズム」
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