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内田樹に関するcastleのブックマーク (51)

  • 『借りぐらしのアリエッティ』を観てきました - 内田樹の研究室

    ジブリの『借りぐらしのアリエッティ』を観てきた。 ジブリの新作だけは、映画館で見ることにしている。 『BRUTUS』の宮崎駿特集にも書いたけれど、宮崎駿の映画的達成については語るべきことが多い。 それはたぶん宮崎駿という人が、あまり「テーマ」とか「メッセージ」とかいうことを深く考えず、「描いて気持ちがいい絵」、「観て気持ちがいい動き」に集中しているからだろうと思う。 身体的な「気持ちのよさ」をもたらす要素は多様であり、私たちはそれを完全にリストアップすることはできない(半分もできない)。 でも、ひとつは確実にわかっている。 それは「ヒューマンスケールからの逸脱」である。 日常的な生活身体を以てしては決して経験することのできない「速度」や「高度」や「風景」や「体感」に同調することである。 凡庸な作家は、日常的には禁圧されている暴力とエロスを描けば「気持ちが良くなる」と思っている。 けれども、

    castle
    castle 2010/07/26
    「観て気持ちがいい動き」「ヒューマンスケールからの逸脱」「『借りぐらしのアリエッティ』も、非日常的な仕方で身体を使う主人公に同調することで映画的快感を経験するというスキームそのものは変わらない」
  • 『普天間 「それ」の抑止力 (内田樹の研究室)』へのコメント

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    『普天間 「それ」の抑止力 (内田樹の研究室)』へのコメント
    castle
    castle 2010/05/28
    「(海兵隊は)4軍の中で一番核が使えない戦い方をする」「切り札は先に見せるな、見せるならさらに奥の手を持て」「潜水艦に積んでいれば十分」「運搬手段(航空機、ミサイル)が無いのに核兵器だけ置いてあると」
  • 普天間 「それ」の抑止力 (内田樹の研究室)

    共同通信の取材。参院選についての見通しを訊かれる。 月曜にAERAのみなさんともその話をしたばかりである。 民主党は議席を減らすが、「大敗」というほどではないだろう。自民党はさらに議席を減らし、谷垣総裁の責任問題に発展し、党の分裂が進む。公明党も政権与党という条件がなくなったので議席減。「みんなの党」に多少議席をふやす可能性があるが、投票率が低いだろうから、「風が吹く」というような現象には達しないだろう。 というあまりぱっとしない見通しを語る。 見通しがぱっとしない理由は民主党政権が「期待したほどではなかった」という思いはあるが、「じゃあ、何を『期待』していたんだ?」と訊き返されると、有権者も政治家もだれもが明確な中長期的構想を語れないからである。 民主党だって「やろう」としたのだが、うまくできなかったのである。 それを民主党の政治家たちがとりわけ無能であったと見るか、「やれる」と思って取

    castle
    castle 2010/05/28
    「「抑止力の実態」について、首相は沖縄で米軍当局者から直に聞かされた」「「それ」があるせいで北朝鮮は日本へのミサイル攻撃を自制している。中国は近海での軍事行動を「今程度」に抑制している」囲碁みたいだ。
  • 普天間基地問題がかたづかない理由 - 内田樹の研究室

    毎日新聞からの電話取材。お題は「普天間基地問題」。 新聞の電話取材で数行のコメントで、基地問題のようなむずかしい問題を論ずることは事実上不可能である。 その行数では、理解しがたい話を「情理を尽くして」説得することはできない。 基地問題は「解のない問題」である。 変数が多すぎる。 アメリカ政府、日政府、沖縄県民がとりあえず当事者であるが、もちろんその内部にも異論が混在している。 アメリカの軍部の中でも、海兵隊の基地問題に対しては、他の三軍は冷ややかである(これは日の新聞はほとんど報道しない)。 「ヘリコプター基地なんか、沖縄に要らない」と広言する軍人たちももちろん米軍内部にはいる。 いて当然である。 軍事はすべて「もし、こんなことが起きたら」という未来予測に基づいて計画される。 未来予測だから、誰が正しい予測をしているかは「ことが起きるまで」誰にもわからない。 「打てる手はすべて打ってお

    castle
    castle 2010/04/24
    「軍事は「もし、こんなことが起きたら」という未来予測に基づいて計画される。誰が正しい未来予測かは「ことが起きるまで」誰にもわからない」「「打てる手」資源に限りがある場合は傾斜配分しなければならない」
  • 『普天間基地問題がかたづかない理由 - 内田樹の研究室』へのコメント

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    『普天間基地問題がかたづかない理由 - 内田樹の研究室』へのコメント
    castle
    castle 2010/04/24
    「考えもなく変数を無限に増やしてるからこそ解がない。絞り込んで決めた解をえいやとひっくり返してる」「自前の軍事力を持つより「みかじめ料」の方が安い」「他国の軍事費が対GDP比2%程度であるのに日本が1%」
  • 大人への道 - 内田樹の研究室

    お休みの日だけれど、取材が二件あるので大学へ。 最初は花王の研究所のみなさん。30 代の中堅どころのチームリーダーのみなさんが「ちかごろのわかいもん」をどうやって組織人に仕立て上げたらよろしいのでしょうかという悩みをかかえていらしたのである。 よくぞ私のところに「それ」を訊きに来られましたな。 Right time, right place とはこのことです。 前日の週刊ポストの取材もほとんど同趣旨のお訊ねであった。 要するに「共同的に生きる」ということの基礎的なノウハウが欠如した社会集団がいるのだけれど、それを「どうしたらいいのか」という問いである。 「どうしたらいい」のかという対症的な問いの前に、「どうしてこのような集団が発生したのか」という原因についての問いが立てられなければならない。 同じことをもう繰り返し書いているので、詳しくはもう書かないが、要するに「自己利益を優先的に追求する

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    castle 2010/04/22
    「自己利益と自分らしさの追求が国策的に推奨されたのは、集団の解体を促進し、市民の原子化を徹底し、消費活動の活性化をもたらしたから」「「子どもが邪魔だから子どもを切り捨てる」というのは「子どもの発想」」
  • グーグルの存在する世界にて - 内田樹の研究室

    木曜日、学士会館で目覚めて、ぼんやり窓の外を見ながら朝ごはん。 「学士会館朝ごはん、なう。」と Tweet すると、見知らぬ読者から「いま白山通りを歩いています」という reply が入る。 不思議なガジェットだなあ。 mixiとも携帯メールとも、機能がどこか根的に違うような気がする。 「ダイレクトメッセージ」ではなく、「宛名のないつぶやき」に反応する人がいるということが「広大な共生感」(@大江健三郎)をもたらすのであろうか。 よくわかんないけど、とりあえずは「精神衛生上よい」機能を果たしていることは間違いない。 だから、Twitter では「反論」とか「事実誤認の指摘」とかは遠慮してほしいですね。 「グーグル問題」について、いろいろ意見を訊かれる。 私の基的態度は「テクノロジーの進化は止められない」というものである。 とくにグーグルのビジネスモデルは「利用者はサービスに課金されない」

    castle
    castle 2010/03/05
    「テクノロジーの進化は止められない」「コピーライトという既得権に固執する人は「コピーライトがあるがゆえに生じる逸失利益」に気づいてない」「ビジネスというのは本質的に「ものがぐるぐる回ること」」
  • 相対的貧困は解決できるか - 内田樹の研究室

    晩ご飯のあと、ごろんと寝ころんだら書棚にあった『貧困を救うのは、社会保障政策か、ベーシック・インカムか』(山森亮・橘木俊詔、人文書院、2009)というの背表紙が眼に入った。 そのまま手を伸ばして読み始める。 書架というのはこういうときに便利である。 読み始めたらおもしろくて、最後まで読んでしまった。 橘木さんは67歳の経済学者、山森先生は40歳の社会政策学者。学問的なアプローチも、ものの考え方もずいぶん違うけれど、きちんとした対話になっている。 相手と意見が違うときも、ふたりとも遠慮なく「私はそうは思いません」と言うけれど、それはたいていの場合、相手の発語を塞ぐというより、「それ、私にもあなたにも、どちらにもわからないことでしょう」という表示である。 過去の事例だけれど、まだ成否の検証が済んでいない政策と、未来予測に属する政策については、「私はあなたと評価を異にする」ということを表明して

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    castle 2010/02/21
    「学者の最も大切な仕事の一つは「誰にとっても知られにくい論点」を前景化する事」「「知っていること」を列挙する学者を嫌うのは、その知的リソースをもっぱら自分の知的威信に使用するから」「人は羨望でも死ぬ」
  • ドイツのつぎはフランスから - 内田樹の研究室

    毎日入試関連の会議。昨日も会議が3つ。今日もこれから夕方まで会議が4つ。 どうしてこんなに会議が多いんだろ。 会議のあいまにあれこれと用事を言いつけられるが、一つの用事が終わらないうちに次の会議が始まり、それが終わった頃には次の用事が言いつけられ、しだいに「未済」の仕事がうずたかくデスクにたまってゆく。とほ。 出版社からは「もう春休みなんですから。はやくゲラ返してください」と次々と督促メールが来るが、春休みも毎日出勤してるんですってば。 デスク仕事をしていると講演依頼、連載依頼、新規書き下ろし依頼などのメール、ファックス、電話が来る。 「たいへん申し訳ありませんが、2010年度は大学最後の年ですので、教育と学務に専念するため、学外でのお仕事は原則としてお断りしております。貴意に添えずにまことに申し訳ありませんが、微志ご諒察の上、ご海容ください。」 というストックフレーズを「クリシェ」にし

    castle
    castle 2010/02/21
    「目指すは「気分のよい老人国家」「後世への贈り物」」「限られた資源でやりくりして、その範囲内でどれくらい生活の質を高く保つか、それを考えるべき」「これから日本が目指すべき目標は「質のよい後退戦」」
  • 出口なし - 内田樹の研究室

    『日辺境論』の書評がだいぶ前の「赤旗」に出ていた(昨日、アダチさんがファックスしてくれた)。 いろいろな媒体に取り上げられたけれど、「赤旗」とはね・・・ 代々木の(けっこう)えらい党員知識人であるところのワルモノ先生と共著で『若者よ、マルクスを読もう!』(仮題)を執筆中であることは党部のすでに知るところであろうから、「ウチダは代々木的には OK」というご判断がくだったのかも知れない。 私は右も左もなく、頼まれればほいほい寄稿する。 国民協会でも(ボツになっちゃったけど)、『第三文明』でも、『月刊・社民』でも、『赤旗』でも、身体が空いていれば、取材も寄稿も「いいすよ」と引き受ける。 私は政治イデオロギーによって人を差別しない。 人々が固有の政治イデオロギーを奉ずるに至るには、余人には窺い知れぬ個人的ご事情というものがあって、それはやはりできる限り配慮せねばならないと思うからである。 そ

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    castle 2010/02/21
    「私は人間が「どんな事があっても主観的には合理的に生きようとする」その努力を可憐だと思う」「(日本人の)「世界標準に合わせて『まとも』になろう」という発想そのものが辺境的」「人間の知性は定型に飽きる」
  • Twitter と自殺について - 内田樹の研究室

    一般入試 CD 日程。 AB 日程というのが1月29日30日にあって、その合否発表のあとに、2週間ほどおいて次の入試がある。 2月あたまが私学の一般入試の集中時期である。 そのときの合否の発表がもうほぼ終わっている。 2月中旬に行われるこの CD 日程は、さきに第一志望校の受験に失敗した受験生たちの「敗者復活戦」である。 すでに第一次志望校に合格したものは、出願はしたが、実際に受験には来ない。 だから、試験場の座席はけっこう「歯抜け」状態になるのがふつうである。 今年はその「歯抜け度」が小さい。 入学センターの諸君とこの「歯抜け度」の意味について考える。 あれこれ考えたが、やっぱりよくわからない。 この事態を説明する可能性として、いちばん妥当なのは、上位校が合格者を絞り込んできたせいで、現段階でまだ合格通知を手にしていない受験生がかなり多数残っていて、かつ学が「抑え」としてそれなりに高い

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    castle 2010/02/15
    「戦争中は自殺者が減る」「安定期に入って緊張が緩むと、日本人は生きる目標を見失って自殺し始める」「強者たちは連合して既得権を死守し、一方で弱者は分断され、原子化した状態で階層下位に釘付けにされている」
  • 第一回タツルカップのゆくえ - 内田樹の研究室

    新潮社とミシマ社の共催で、「第一回タツルカップ」というものが開催されました。 なんじゃらほいとお思いでしょうが、これがですね、書店の「ポップ」のコンクールなんですね。 私は残念ながら、センター試験の渦中にありましたので、ご無礼いたしましたが、いろんなイベントがあったみたいです。 それにつきましては、足立さんからのご報告と告知を以下に転載しておきましたので、お読みください。 みなさん、どうもありがとうございます。 タツラーの皆様へ (書店員さんへの告知もあります!) 1 月 16 日に開催された「タツル・カップ」についてご報告です。 参加書店さんのあたたかい愛情に恵まれ、 かけつけてくださった方々に支えられ、 ミシマ社さんのすばらしいチームに囲まれ、 ミシマ社さんと新潮社との共催という形で、 自由が丘のミシマ社さんにて無事に終わりました。 無事に、というのは違うかもしれません。 大盛り上がり

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    castle 2010/01/21
    日本辺境論の書店POPコンクール「辺境(日本)でよかったな」「勝間・香山になりたくないアナタへ」「こんなに、こんなに辺境な場所で私たちに出来ることは何だろうか?」辺境が偏狭に変換されて吹いたw
  • ちょっと野暮なツッコミしとくかな - finalventの日記

    ちょっとだけ。 内樹先生⇒そんなことを訊かれても (内田樹の研究室) 資主義に対するもっともラディカルな批判はマルクスによるものだが、マルクスの主張は一言に尽くせば「万国のプロレタリア、団結せよ」という『共産党宣言』の言葉に要約される。 資主義に対する根底的批判の言葉が「資主義打倒」ではなく「貧しいもの弱いものは団結しなければならない」という遂行的なテーゼであったことを見落としてはならない。 「プロレタリア」というのは、生産手段を持たない労働者を指す。で、重要なのは、生産手段を持たないという点。これは、「貧しいもの」とはイコールではない。これがはっきりするのが、農民は生産手段を持つから社会主義革命の敵になること(農奴の問題はとりあえず捨象)。だから、スターリンは社会主義のために農民の大虐殺を行った。基的にマルクスの考えでは、社会主義への移行は、生産手段を持つ農民が生産手段を持たない

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    castle 2010/01/11
    「(プロレタリアで)重要なのは、生産手段を持たないという点。これは「貧しいもの」とはイコールではない。農民は生産手段を持つから社会主義革命の敵になる。スターリンは社会主義のために農民の大虐殺を行った」
  • ナマケモノでいいじゃないですか - 内田樹の研究室

    ようやく授業が終わる。 今日から冬休みである。 なんとか生きて冬休みを迎えることができたことをとりあえず言祝ぎたい。 しかし、この二ヶ月実によく働いたものである。 『日辺境論』を出したせいで、販促活動がばたばたと重なり、たいへんな日程になってしまった。 それも一段落。 辺境ネタでは養老先生と二回対談した(『新潮45』と『AERA』) どちらもたいへん面白かった。 昨日は『サンデー毎日』の取材。 雑誌の4頁を使っての宣伝をしてくれるというありがたい企画である。 いろいろなメディアからの取材を受けたり、書評を読んで感じるのは「日人よ、がんばれ」という叱咤激励型の言説に日人自身がもううんざりしているということである。 叱咤激励的であるという点では右翼も左翼も変わらない。 「今の日はダメだ」という点では進歩的反動的、老いも若いも、みな口調が揃っている。 「いいじゃん、もう、これで」という

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    castle 2009/12/23
    「「他者が所有し、自分が所有していないもの」について「私もまた所有すべきである」と考えこれまでやってきた」「世界標準へのキャッチアップだけでわが身を鞭打ち続け、日本人は国民的規模で鬱になってしまった」
  • 動的平衡な夜 - 内田樹の研究室

    「死のロード」が終わり、月曜は「今年最後の出稼ぎ」。 朝カルで福岡伸一ハカセと対談。 福岡ハカセはご自身を「ハカセ」と称し、また私のことを「内田センセイ」と表記されているのはご案内のとおりである。 この「ハカセ」という自称には福岡先生の自然科学に対する深い愛着とクールな批評性の両方がこめられていて、私はこの文字を見るたびに、胸の奧が「ぽっ」と暖かくなる。 福岡ハカセ自身も、お会いするたびに「ぽっ」と胸の奥が暖かくなるような方である。 「センセイ」にも同様の文学的余情がある。 新刊はお互いに送り合っており、そのつどそれぞれの書評コラムで「めちゃ面白いです」と「ほめっこ」しているのもご案内の通りである。 そういうフレンドリーかつハート・ウオーミングな「仲良し」二人なのであるが、忙しくてなかなかお会いする機会がなかった。 今般は朝カルの森さんのオハカライで1年半ぶりくらいのご対面となった。 今

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    castle 2009/12/16
    「分子レベルでの生命のふるまいは、人間社会での生命のふるまいと同型的」「自分のありようを組織全体のパフォーマンスを最大化するように変成する」「もっとも自由闊達に変化するものがもっとも自己同一的である」
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    台湾ひとり事旅(前編) 台湾へ行ってきた。チケットと宿を予めおさえていたものの、台湾地震の発生で予約を一度はキャンセル。その後の台湾観光庁の旅行に来て大丈夫だよ、という声明を確認してやはり行くことに。 目的はシンプルで、台北周辺で美味しい事をたくさんべること。そして自宅…

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    castle
    castle 2009/12/16
    「労働の目的は「適切なしかたで贈与が行える人間になること」」「奉仕しあうことで人が生きていけるようになるには、その人がその集団の一員だという感覚がまず前提にあってこそ成り立ちうる関係なんじゃないかと」
  • 人間はどうして労働するのか - 内田樹の研究室

    『日の論点2010』(文藝春秋)が届いた。 そこに「労働について」一文を寄せている。 こんなことを書いた。 「働くとはどういうことか」 編集部から「働くとはどういうことか」というお題を頂いた。この問いがトピックとなりうるという事実から私たちはさしあたり次の二つのことを推論することができる。 (1)「働くことはどういうことか」の定義について、現在のところ一義的な定義が存在しない(あるいは定義についての国民的合意が存在しない)。 (2)そのことが「うまく働けない」若い人たちが存在することの一因だと思われている。 だが、「働くとはどういうことか」についての一義的な定義や国民的合意が存在しないことを私は特に困ったことだと思っていない。その理路を述べたいと思う。 人間だけが労働する。動物は当面の生存に必要な以上のものをその環境から取り出して作り置きをしたり、それを交換したりしない。ライオンはお腹が

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    castle 2009/12/16
    「(「働くこと」の定義がないことが)「うまく働けない」若い人たちが存在する一因」「労働するのは「贈与する」ため」「その人がなしとげた事の意味は、仕事そのものではなく、それが他者に何を贈ったかで決まる」
  • 内田樹の研究室 : オリジナリティについての孔子の教え

    2024 1月 - janvier 2月 - février 3月 - mars 2023 1月 - janvier 2月 - février 3月 - mars 4月 - avril 5月 - mai 6月 - juin 7月 - juillet 8月 - août 9月 - septembre 10月 - octobre 11月 - novembre 12月 - décembre 2022 1月 - janvier 2月 - février 3月 - mars 4月 - avril 5月 - mai 6月 - juin 7月 - juillet 8月 - août 9月 - septembre 10月 - octobre 11月 - novembre 12月 - décembre 2021 1月 - janvier 2月 - février 3月 - mars 4月 - avril 5

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    castle 2009/10/03
    「孔子は、その(規範的なものの)全てを伝統の創始者としての周公に帰した」「村上龍はかつてすべての小説は「人間が穴に落ちる」「穴からはいあがる/穴の中で死ぬ」という話型でできていると道破したことがある」
  • 増子化対策 - 内田樹の研究室

    共同通信の取材。 テーマは少子化・未婚化・婚活。 同じテーマで何度もしゃべっている。 同じことを何度も書くのも疲れるけれど、基的なことなので、繰り返す。 「少子化問題」というものは存在しない。 例えば、新石器時代に「少子化問題」というものは存在しなかっただろう(その時代に生きたことがないので想像だが)。 その時代の集団において、「最近、みんな結婚しないし、子供が生まれないのはまことに困ったことだ」というような問題があったとは思えない。 そんな問題をかかえた集団は数世代で(はやければ一世代で)消滅してしまったはずだから、そもそもそれが「問題」として意識される暇さえなかった。 「親族を形成する」というのは人間が人間である基礎条件の一つだからである。 それは「労働する」とか「言語を話す」ということとほとんど同レベルの「当為」である。 「最近、みんな労働ないので、困ったものだ」というような悠長な

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    castle 2009/09/13
    「carrying capacityとは一定の環境の中に一種類の生物がどれだけ棲息できるか、その上限数のこと」「人口減少が始まったということは、私たちの集団がその集団の意思として「人口が多すぎるから個体数を抑制しよう」と判
  • マニフェスト - 内田樹の研究室

    総選挙の公示があり、選挙カーが走り回り始めた。 去年の秋にほんとうは選挙があるはずで、候補者たちはそれからずっと選挙運動をしているわけだから、資金的にも体力的にも、もう限界なのであろう。 攻める民主にも守る自民にも、何かを成し遂げようという勢いがない。 党首以下同じことを呪文のように繰り返すだけ。 知的パフォーマンスが底なしに劣化しているという感じがするのは、あまりに長く続いた選挙運動に疲れすぎて、頭が回らなくなってしまったせいなのかも知れない。 世間は政権交代で多少は盛り上がっているが、私にはなんとなく「史上もっとも頭の悪い選挙」という印象がする。 選挙運動自体が21世紀のあるべき国家像とそれに向かう道筋を示し、それに向けての国民的合意を形成してゆくというものではまるでなく、ひたすらおたがいの政策のどうでもいいような瑕疵をあげつらうだけ。 これでは、やればやるほど、人品骨柄の悪さと志の低

    castle
    castle 2009/08/21
    「主語がない」「「自民党の手法がこの国の負の現状を作って」とは書けない」「「負の現状」の有責性は「その手法」という抽象的なものに帰される」「物事を「決める」主体がないままに、物事は「決まって」ゆく」