陰暦 一月二十一日 【啓蟄】 今の先進国の経済の大きな問題の一つとして「雇用につながらない経済成長」が挙げられると思います。これまでの経済成長は雇用の拡大と生活水準の向上と必ずセットでしたので、豊かさにつながらない経済成長へのとまどいが先進国の人たちから出ています。 第二次世界大戦後の経済成長が雇用の拡大と生活水準の向上につながっていたのは、まず第一に人口の拡大があったこと。戦後の30年間で先進国の人口は1.5倍くらいになっています。1.5倍の人口に商品を提供するために製造業もサービス業も規模が拡大したというのがまず一つ。 さらに今までになかった新しい商品が次々と生活に加わっていったからと言うのが一つ。テレビ、自動車、洗濯機などどれもこれまでにはなかった商品です。新しい商品を生産するために純粋に新しい雇用が生み出されました。 現在の先進国の経済成長が雇用につながっていないのは以上二点の裏返
銀行は個人や企業から預金を集めて、それを個人や企業に貸し出します。預金者に支払う利息の合計額よりも貸出先から取り立てる利息の合計の方が大きければ銀行は黒字になります。 現在の平均預金金利は年利で0,039%です(日本銀行統計より)。銀行の総預金額をDとしますと、銀行が預金者に支払わなければならない利息の総合計は0.00039D円となります(0.039%=0.00039)。 それに対して、銀行の最大の貸出先である政府が銀行に支払う金利、即ち国債の平均利回りは1.2%です。銀行が持つ国債の総額をBとしますと、銀行が国から受け取る利息は0.012Bとなります。 仮に銀行の貸出先が政府だけだとすると、0.00039D<0.012Bであれば銀行は黒字と言うことになります。不等式を解くと、 D/B<30 となります。これは何を意味するかというと、総預金額の30分の1だけ国債を保有していれば銀行は寝てい
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く