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労働と映画に関するcastleのブックマーク (9)

  • 超映画批評『トイ・ストーリー3』95点(100点満点中)

    『トイ・ストーリー3』95点(100点満点中) Toy Story 3 2010年7月10日(土)全国ロードショー 2010年/アメリカ/カラー/110分/配給:ブエナビスタ・インターナショナル(ジャパン) 監督:リー・アンクリッチ 製作:ダーラ・K・アンダーソン 製作総指揮:ジョン・ラセター 声の出演:唐沢寿明 所ジョージ ≪おもちゃを捨てられなくなるシリーズ3≫ ピクサー製作のアニメーションは、頭ひとつ以上抜き出た脚力により、もはや10割打者といってもいいほどの傑作率を誇る。その作品群は原作ものではないオリジナルにこだわった企画ばかりだが、中でも「トイ・ストーリー」は記念すべき第一作。社のアイデンティティーといってもいい、スタッフ全員の夢を託した渾身の一だったわけだ。 この大ヒットからピクサーの快進撃は始まったのだが、その3作目となる作は、そんなわけで安直な「手堅い続編企画」のは

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    castle 2010/07/15
    「ピクサーはそのアイデアを勢いで進めることなく、何十回何百回も煮詰めて完成度を際限なく高める」「かつてちやほやされながら捨てられるおもちゃたちには、リストラ渦巻く米国労働者たちの境遇が重ねられている」
  • 超映画批評『月に囚われた男』70点(100点満点中)

    『月に囚われた男』70点(100点満点中) MOON 2009年イギリス/97分/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 2009年4月10日公開 監督:ダンカン・ジョーンズ 脚:ネイサン・パーカー 出演: サム・ロックウェル 声の出演: ケヴィン・スペイシー SFの体裁を借りて労働問題を描く 同週公開『第9地区』が社会派SFアクションなら、『月に囚われた男』はそれ以上に社会風刺の効いたSFドラマだ。こうした優れたSFが、同じ週に二も見られると言うのはうれしい限り。私としても、ぜひ両方見てほしいと思う。 舞台は近未来、月面基地に3年契約で派遣されたサム(サム・ロックウェル)だが、契約満了までいよいよ2週間となった。ところがそんなとき、彼は月面車で事故をおこしてしまう。なんとか生き延びるサムだが、その後彼はありえないものを見るハメになる。 序盤、「3年間、月面に単身赴任する男」の事情と

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    castle 2010/04/08
    「労働問題の根幹には、実質的にコストが日本の30分の1といわれる中国の半「奴隷」労働者がいる。それを利用する他企業とノーハンデで競争せねばならないのだから、社員の待遇をよくする余裕など企業にだってない」
  • 超映画批評『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』70点(100点満点中)

    『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』70点(100点満点中) 2009年11月21日(土) よりシネクイント他 全国ロードショー! 2009年/日/カラー/101分/配給:アスミック・エース 監督:佐藤祐市 原作:黒井勇人 脚:いずみ吉紘 出演:小池徹平 マイコ 田中圭 品川祐 池田鉄洋 高校生に授業で見せるべき映画 この秀逸なタイトルは、原作となった2ちゃんねるのニュース速報(VIP)板におけるスレッドの名前から取ったという。とくに「ブラック会社」という、最近よく聞く用語の名づけが上手いと思う。 若いころに勤務した会社が倒産したりして、結果として多数の職場を転々とする事になった私も、「ブラック会社」については身をもってよく知っている。当時のつらい経験のおかげで、求人広告を見ればその会社が黒か白かだいたい判別できる能力を得たが、現代はそんな苦労をせずともインターネ

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    castle 2009/11/22
    「いま若い人達に必要なのは、現実社会を悲観的に伝える事でも、祖国を必要以上に美化する事でもない。それよりも「働くものの心構え」を教えてあげる事」「主人公が現実と折り合いをつける結論が極めて重要な真理」
  • 【島国大和】「ハリウッド式」ゲーム制作について考える

    【島国大和】「ハリウッド式」ゲーム制作について考える ライター:島国大和 島国大和 / 不景気の波にもがく,正体はそっとしておいて欲しいゲーム開発者 島国大和のド畜生 出張所ブログ:http://dochikushow.blog3.fc2.com/ どうも皆様またお会い出来ました。島国大和でございます。 今年の東京ゲームショウどうでしたか? PS初期の頃は,ゲームメーカーは大手も中小もこぞって参加して,お祭り的な賑わいがありました。ゲームショウのための隠し玉なんかもわざわざ用意されていたりして,メディアでも大変盛り上がっていた記憶があります。 ここ最近は,ゲームシーンのトレンドが携帯ゲーム機やオンラインゲーム,あるいは任天堂(東京ゲームショウには不参加)のゲーム機に移行したこともありますが,かつての主役であった据え置き型ゲーム機の出展数も,大手の限られたタイトルのみになってきた印象がありま

    【島国大和】「ハリウッド式」ゲーム制作について考える
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    castle 2009/10/08
    「プロジェクトごとに適切なメンバーを集めて制作。作り終わったら解散」「小人数によるプリプロダクション期間を設け,その出来映えによって予算を獲得。本格的な制作段階に至ってはじめて人材を大量に投入する」
  • 超映画批評『蟹工船』20点(100点満点中)

    『蟹工船』20点(100点満点中) 2009年7月4日、シネマライズ、テアトル新宿ほか全国ロードショー 2009年/日/カラー/109分/配給:IMJエンタテインメント/配給協力:ザナドゥー 監督・脚:SABU  プロデューサー:宇田川寧、豆岡良亮、田辺圭吾 出演:松田龍平 西島秀俊 高良健吾 新井浩文 監督の人選ミス 小林多喜二によるプロレタリア文学の傑作『蟹工船』は、最近ブームとなり作制作のきっかけとなった。年越し派遣村がニュースになったとおり、単純労働者のあまりの待遇の過酷さから、この原作に共感する若者が多いのだという。 今でこそ、「自分探し」「夢を追いかける」なんて言葉が罠で、そんな事をしていると、あっという間に最底辺の派遣奴隷に落ちぶれる現実が広く知られている。だが、いま30代くらいの世代にとってはそうではなかった。こうした口当たりのいい言葉に浮かれ騙され、将来を棒に振った

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    castle 2009/07/03
    「若い人達には、私たちの世代の膨大な数の屍をしかと見て、絶対に同じ轍を踏まぬようにしてほしい。今の日本では、一度落ちたら這い上がることは不可能、もがき苦しみながら一生を終えると認識していたほうがよい」
  • 超映画批評『NIGHT☆KING ナイトキング』75点(100点満点中)

    『NIGHT☆KING ナイトキング』75点(100点満点中) 2009年1月10日(土)より、 Q-AX CINEMA(渋谷)レイトショー 2008年/日/カラー/92分/配給:GPミュージアムソフト 監督:藤原健一 原作:倉科遼 画:河島慶 脚:中井邦彦、桑原周平 出演:いしだ壱成、吉井怜、佐野大樹、千原せいじ(千原兄弟) 大笑い必至のホスト業界コメディ 愛田武氏といえばホスト王。歌舞伎町の業界勢力図を書き換え、ビジネスの健全化にも貢献したという、テレビ番組等でもおなじみのカリスマ社長だ。そんな彼の伝記映画『NIGHT☆KING ナイトキング』は、ホストビジネスの裏側を興味深く見せるコメディ作品。しかもなかなかの傑作で、ホストをテーマにした実写映画としては、相当面白い部類に入る。 昭和43年。女好きがたたってトラブルを巻き起こし、会社をくびになった榎武(いしだ壱成)は、叔父のコネ

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    castle 2009/01/09
    「ホストをなめていた自分の浅はかさを知った後、それでもあきらめず~地道に努力を重ねる。目の前にある仕事に必至にくらいついていく。その真摯な姿からは、労働について、忘れつつあった大事な何かを学ぶ」
  • 超映画批評『いま ここにある風景』65点(100点満点中)

    『いま ここにある風景』65点(100点満点中) Edward Brtynsky; Manufactured Landscapes 2008年7月12日(土)、東京都写真美術館ホール、シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー 2006年/カナダ/カラー/87分/配給:カフェグルーヴ、ムヴィオラ 監督:ジェニファー・バイチウォル 撮影監督+クリエイティヴ・コンサルタント:ピーター・メトラー 出演:エドワード・バーティンスキー 中国の想像を絶する環境大破壊をご紹介 『いま ここにある風景』は、いまの中国のとんでもない実態を自らの目で見たい人にはたまらない一品である。 カナダの写真家エドワード・バーティンスキーは、社会の発展が環境に与える変化を撮り続けてきたカメラマン。彼が撮れば、産廃も環境破壊も美しいアートになってしまう。作は、彼が新たに目をつけた地上最大の経済発展地区=中国の風

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    castle 2008/07/06
    「機械がうなり声を上げる(中国の)アイロン工場の内部を、移動撮影で延々と見せるだけなのだが、これがいつまでたっても終わらない。だが観客は"この建物ははいったいどこまで続いているのか?"に驚くことに」
  • 超映画批評『ファーストフード・ネイション』80点(100点満点中)

    『ファーストフード・ネイション』80点(100点満点中) Fast Food Nation 2008年2月26日、ユーロスペース他、全国順次ロードショー 2006年/アメリカ、イギリス/108分/配給:トランスフォーマー 宣伝・配給協力:ザジフィルムズ ダイエットに最適な映画 ハンバーガーやフライドポテトが大好きなお子さん、もしくはメタボ気味の旦那様をもつ奥さんは、迷わずこの映画に連れて行くとよい。これを見終わってもまだべたいというならば、それはもはや病気だ。 大手バーガーチェーンのある幹部は、パテから大腸菌が検出された件で、自社の肉加工工場に調査にやってきた。愛想よく案内された工場の様子からは、雑菌が混入する余地はあまりないように思える。だが、周辺で聞き込みを続けるうち、その恐るべき実態が明らかになってくる。 脚も書いているエリック・シュローサーの原作『ファストフードが世界をいつ

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    castle 2008/02/10
    「この労働ピラミッドの各階層間は完全に断絶しており」「労働者がさらに下の労働者を食い物にし、互いに対立する構図。自由競争の美名のもとに作り上げられた、現代の奴隷制度」
  • 超映画批評『イノセントワールド 天下無賊』75点(100点満点中)

    『イノセントワールド 天下無賊』75点(100点満点中) 天下無賊/ A world without thieves 2007年4月28日より渋谷Q-AXシネマにて公開 2004年/中国/1時間56分/配給:キネティック、アルゴ・ピクチャーズ 現代中国にたとえたがごとき構図と感動的なストーリー 国では記録的な大ヒットをしたにもかかわらず、日では話題にも上らないという映画は意外に多い。2004年に作られ、05年のお正月映画として中国でダントツの人気だった『イノセントワールド 天下無賊』もそんな一だ。しかし、そういう作品にこそ各国の大衆の当の好みが出ていると見るべきであり、鑑賞すれば彼らと同じ空気を味わえるという意味でたいへん興味深いといえる。 ワン・ポー(アンディ・ラウ)とその恋人ワン・リー(レネ・リウ)は、カップルで協力して詐欺や盗みを働くことを生業としている。しかし、リーは悪党稼

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    castle 2007/05/09
    「中国は農村部の労働者をタダ同然の賃金で雇って生産した激安商品を世界中に売りまくり沿岸部の商人が大もうけ。膨大な人口を背景にしたこの半永久的奴隷供給システムにより輸出先の製造業をことごとく壊滅させる」
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