中国の「認知戦」激化 8割超が偽情報接触―台湾総統選 2023年12月12日15時21分配信 台湾の非営利団体「台湾ファクトチェックセンター」の邱家宜・事務局長=10月16日、台北市 【台北時事】台湾総統選が1カ月後に迫る中、偽情報の拡散などで世論に影響を与えるため、中国の習近平政権が繰り広げる「認知戦」への懸念が強まっている。世論調査で偽情報に接したと答えた人は8割超に達し、情報拡散の手口も巧妙化。対策に取り組む民間組織の幹部は「多過ぎて対応し切れない」と話す。 与党・頼氏、僅差でリード 最大野党候補は政権交代訴え―台湾総統選まで1カ月 ◇与党候補を中傷する動画 台湾の中央通信は7日、総統選に関して「候補者の国籍が中国の偽情報の標的になっている」と報じた。「最大の標的」は、米国人の母を持つ与党・民進党の副総統候補、蕭美琴・前駐米代表(大使)。蕭氏は2002年まで米国籍を保有していた。二重