全面内戦の瀬戸際 市場で武器売買も―衝突から3カ月・スーダン 2023年07月15日20時31分配信 【図解】スーダン 【カイロ時事】アフリカ北東部スーダンで正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との軍事衝突が始まってから15日で3カ月。両者が合意した度重なる一時停戦は実効性を欠き、むしろ全面的な内戦の瀬戸際に立っている。国際社会が調停に動くものの、現地からは「恒久停戦など無理だ」との声が上がる。 首都で戦闘続く 通信が一時途絶、退避困難に―スーダン 両者の戦闘は4月15日に発生。首都ハルツームや近郊、西部ダルフール地方では激しい戦闘が続いている。国連は7月13日、西ダルフール州でRSFや協力組織が6月にマサリット族の住民ら少なくとも87人を殺害し遺体を集団墓地に埋めたとみられると報告。国連のペルテス事務総長特使(スーダン担当)はこれに先立ち、「民族的、部族的、イデオロギー的な紛争に