欧州南東部のバルカン半島に位置するモンテネグロが、中国から受けた10億ドル(約1100億円)の融資の返済ができず、欧州連合(EU)に肩代わりを要請した。 東欧の国々と加盟交渉を進めているEUと、欧州で影響力を強めたい中国の対立の火種になりかねないと報じられている。 モンテネグロは旧ユーゴスラビアの人口62万人の小国。2006年にセルビアから独立した。黒い山(モンテネグロ)と呼ばれるだけあって森林や湖水地帯に恵まれた美しい国だ。スキー場にはロシアの企業も投資していて、ロシアからスキー客も数多くやってくる。 南部のアドリア海に面する港湾都市バールから隣国セルビアの首都ベオグラードを結ぶ全長165キロの高速道路建設のため、モンテネグロは14年に中国輸出入銀行から融資を受ける契約に署名した。その返済期日が7月に迫っている。 融資合意書には土地を担保することが記載され、違約があった場合、中国が現地の