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文化と本に関するcastleのブックマーク (37)

  • 聖俗の反転 : 富永仲基『出定後語』の真相

    論は、従来省みられてこなかった仏教の視点から、富永仲基の思想を検討する。仲基は、仏が淫するものは幻であるとする。仏の神秘的教えは行者が禅定・瞑想中に見た幻影にすぎず、釈迦の真意は世俗倫理を勧めることにあるとして、仏教を脱神秘化した。『出定後語』とは、人間理性が宗教的な呪縛である定・夢幻から目覚めたという宣言、いわゆる近代を告げる声であった。仏教的価値観では、人が目覚めるべきは現実事象の儚さからであり、仏の悟り、仲基の言う仏の幻こそが、より存在度の高い真実とされてきた。中世においては、人が儚い生死の夢から覚めて仏の朝に至ることが、覚夢だった。しかし近世における仲基の出定は、仏の夢幻から人の世の現実に目覚めることにある。仲基は、聖俗の存在論を反転させ、仏教思想の意義を明確に否定した。仲基の出定以後、近世から現代に至るまで、日の仏教者たちは伝統的な仏への覚夢と仲基の出定を統合止揚すべく、全力

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    castle 2024/05/31
    「仲基は~仏の神秘的教えは行者が禅定・瞑想中に見た幻影にすぎず、釈迦の真意は世俗倫理を勧めることにあるとして、仏教を脱神秘化~出定後語とは、人間理性が宗教的な呪縛である定・夢幻から目覚めたという宣言」
  • 出定後語 - Wikipedia

    この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "出定後語" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2018年2月) 『出定後語』(しゅつじょうごご、しゅつじょうこうご)は、富永仲基の主著。延享2年(1745年)に刊行された。 概略[編集] 書のもっとも特徴的な主張は、「加上」または「異部加上」と呼ばれる法則の提言である。仲基によると、歴史的に経典を分析すると、新しい経典は、より古い経典の教説に異なった教説を加上しながら発展してきた、というものである[1]。 従来の仏教経典間の体系整理は、すべてブッダが説いた教説であることを前提とし、矛盾を排するように説かれた順序を推定・評価し

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    castle 2024/05/31
    「富永仲基」「加上:新たな思想は旧思想に新たな要素を加え優位性を示そうとする/異部名字難必和會:一つの事柄に複数の説がある場合、真実を判断つきにくい/三物五類立言之紀:話者による影響・時代による影響」
  • 40代※が選ぶマンガ・ベスト47!作田啓一「マンガの主人公」: ムゲンホンダナ(本棚持ち歩き隊!!)

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    castle 2024/03/09
    「そこには「あしたのジョー」も「鉄人28号」も水木しげるも藤子不二雄も赤塚不二夫も石ノ森章太郎もなかった」「自分の幼いたましいそのものをなつかしむ」「日本文化は各世代でするどい断層でたちきられている」
  • 文豪ら歴史的著名人の直筆約2千通!「宝の山」が、なぜ新宿区の図書館に? ひっそり保管されていた「点字」への温かな思い

    文豪ら歴史的著名人の直筆約2千通!「宝の山」が、なぜ新宿区の図書館に? ひっそり保管されていた「点字」への温かな思い

    文豪ら歴史的著名人の直筆約2千通!「宝の山」が、なぜ新宿区の図書館に? ひっそり保管されていた「点字」への温かな思い
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    castle 2022/09/06
    「日本点字図書館は視覚障害者の読書用に、点字で書かれた本「点字図書」や、本の朗読を録音した「録音図書」を作成~許可を得るため作家らに手紙を出していた~現在残る作家らの手紙のほとんどは、その返信だ」
  • 印刷 - Wikipedia

    印刷技術が発明されたのは、古代の中国であると考えられている。2世紀頃に中国で紙が発明され、7世紀から8世紀頃には木版印刷が行われていたといわれる[8]。この木版印刷は朝鮮半島および日にも伝来し、764年から770年にかけて現存する印刷物で製作年代がはっきりと判明しているものとしては世界最古のものである、日の「百万塔陀羅尼」が印刷された[9]。北宋に入ると木版印刷は広く普及し、多くのが印刷されるようになった。また1041年ごろには畢昇が陶器による活字を発明した。この活字は朝鮮へと伝わり、金属活字による印刷が13〜14世紀の高麗でおこなわれている。ただし中国や日においては文字数が膨大なものにのぼったこと、そして何よりも木版は版を長く保存しておけるのに対し、活版は印刷が終わればすぐに版を崩してしまうため再版のコストが非常に高くついたことから活字はそれほど普及せず[10]、19世紀半ば以降

    印刷 - Wikipedia
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    castle 2021/09/12
    「インキにより、紙などの媒体に文字や絵、写真などの画像を再現すること」
  • アインシュタインとフロイトの手紙『ひとはなぜ戦争をするのか』を読み解く - エキサイトニュース

    が第2次世界大戦に敗れた日から71年。 この夏、アインシュタイン+フロイト『ひとはなぜ戦争をするのか』(浅見昇吾訳)が文庫になった(講談社学術文庫/Kindle)。 このわずか100ページほどの小冊子を、敗戦の日を前に読んでみた。 アインシュタインがフロイトに書いた手紙 1932年、物理学者アインシュタインは、国際連盟の国際知的協力機関から依頼されて、 〈だれでも好きな方を選び、いまの文明で最も大切と思える問いについて意見を交換〉 することになった。 アインシュタインの選んだテーマは、 〈人間を戦争というくびきから解き放つことができるのか?〉 というものだった。 アインシュタインは、第1次世界大戦(1914-1918)中から戦争に反対する発言をしていたし、またそもそも国際連盟という機関が、第1次世界大戦後に発足した国際平和機構だ。 だから、国際連盟がこの企画にアインシュタインを選んだと

    アインシュタインとフロイトの手紙『ひとはなぜ戦争をするのか』を読み解く - エキサイトニュース
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    castle 2021/05/29
    「人間の心自体に問題があるのだ。人間の心のなかに、平和の努力に抗う種々の力が働いているのだ」「人間には〈破壊し殺害しようとする欲動〉がある」「力が増した知性は欲動をコントロールしはじめます」
  • CiNii 図書 - ひとはなぜ戦争をするのか

    ひとはなぜ戦争をするのか アルバート・アインシュタイン, ジグムント・フロイト著 ; 浅見昇吾訳 (講談社学術文庫, [2368]) 講談社, 2016.6 タイトル別名 ヒトはなぜ戦争をするのか? タイトル読み ヒト ワ ナゼ センソウ オ スル ノカ

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    castle 2021/05/29
    「一九三二年、国際連盟がアインシュタインに依頼した。「今の文明においてもっとも大事だと思われる事柄を、一番意見を交換したい相手と書簡を交わしてください」。選んだ相手はフロイト、テーマは「戦争」だった」
  • 『遊びと人間』(ロジェ・カイヨワ,多田 道太郎,塚崎 幹夫):講談社学術文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

    なぜ人間は遊ぶのか。人は夢、詩、神話とともに、遊びによって超現実の世界を創る。現代フランスの代表的知識人といわれるカイヨワは、遊びの独自の価値を理性の光に照らすことで、より豊かになると考え、非合理も最も合理的に語ってみせる。彼は、遊びのすべてに通じる不変の性質として競争・運・模擬・眩暈を提示し、これを基点に文化の発達を考察した。遊びの純粋な像を描き出した遊戯論の名著。

    『遊びと人間』(ロジェ・カイヨワ,多田 道太郎,塚崎 幹夫):講談社学術文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
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    castle 2021/03/11
    「非合理も最も合理的に語ってみせる。彼は、遊びのすべてに通じる不変の性質として競争・運・模擬・眩暈を提示し、これを基点に文化の発達を考察した。遊びの純粋な像を描き出した遊戯論」
  • CiNii 図書 - ホモ・ルーデンス

    ホモ・ルーデンス ホイジンガ著 ; 高橋英夫訳 (中公文庫, [ホ1-7]) 中央公論新社, 2019.1 改版 タイトル別名 Homo Ludens Rowohlts deutsche Enzyklopädie 21 タイトル読み ホモ ルーデンス

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    castle 2021/03/11
    「遊び概念の発想とその言語表現/文化創造の機能としての遊びと競技/遊びと法律/遊びと戦争/遊びと知識/遊びと詩/詩的形成の機能/哲学の遊びの形式/芸術の遊びの形式/「遊ビノ相ノモトニ」見た文化と時代の変遷」
  • 「卍」と「かぎ十字」混同しないで…NYの日本人僧侶が立ち上がった! (2018年11月12日) - エキサイトニュース

    米ニューヨーク在住の僧侶中垣顕実さん(57)が、ナチスのかぎ十字(ハーケンクロイツ)を連想させるため欧米で反発が強い「卍(まんじ)」について、日の寺などでは幸福の印として使われてきた歴史をまとめた著書を再出版し、ニューヨークの書店で10日、トークイベントを開いた。 英語の著書「仏教徒の卍とヒトラーの十字架」は、日やインドなど東洋だけでなく西洋でも長年、幸福や繁栄の印とされてきた卍が、ナチスに乗っ取られる形で「憎悪」の対象になった経緯を紹介。来の卍の意味について理解を促す内容になっている。 中垣さんは卍が欧米では邪悪なシンボルとしてタブー視されているのに驚き、卍を平和の印として復権させたいとの思いから執筆を決意した。日語訳は英語版に先立って出版した。英語版は昨年出版し、今年9月に改訂版を出した。 中垣さんは「このが卍の意味を議論するきっかけになればいいと思う」と話すとイベントに出席

    「卍」と「かぎ十字」混同しないで…NYの日本人僧侶が立ち上がった! (2018年11月12日) - エキサイトニュース
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    castle 2020/10/13
    「英語の著書「仏教徒の卍とヒトラーの十字架」は、日本やインドなど東洋だけでなく西洋でも長年、幸福や繁栄の印とされてきた卍が、ナチスに乗っ取られる形で「憎悪」の対象になった経緯を紹介」
  • 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

    松岡正剛の千夜千冊
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    castle 2013/12/02
    「経済は社会や家族の中にあるはずだ」「自由や平等の価値が資本主義社会のなかで下落していったから、グローバル金融主義が自由や平等の“嘘の衣”を着るようになり、それを標榜するようになったのだと見た」
  • 週刊ポスト「水嶋ヒロ(本名:齋藤智裕)受賞は八百長」の余波が面白い件について - やまもといちろうBLOG(ブログ)

    小説編よりも周辺事態のほうが格段に面白い件でありますが、表題週刊ポストの記事に抗議し拳を振り上げたはずのポプラ社で社員の民忠が下がって叛乱、受賞レースでっち上げ&八百長のネタを各所に持ち込んで炎上という二次災害に発展しております。 件の何が面白いのかというと、まず小説がどうしようもないほど面白くないこと、その割に舞台装置が豪華で、しかもがしっかり売れてしまったので、貧乏純文業界の声のでかい人たちが激怒して騒ぎが拡散しているという状況そのものがコメディであり、まさに時事アートだともいえるクオリティの高さにあります。 純粋に商売で言うと、ポプラ社は騒ぎがここまで大きくなるとは思わなかっただろうけど売るための仕掛けとしては非常に効果あったというところでありまして、屋にモノを押し込む経緯といい美談のでっち上げ方といい、巧さを感じさせる素晴らしいビジネスモデルだったと思います。 売れればい

    週刊ポスト「水嶋ヒロ(本名:齋藤智裕)受賞は八百長」の余波が面白い件について - やまもといちろうBLOG(ブログ)
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    castle 2010/12/23
    「売れればいいのかという批判が出てますけど、売れればいいんです~「”「パッケージ」や「メディア」としての本というマテリアル”と”「知識」や「格式」としての本のあり方”とは違う以上、別にいいじゃねえか」
  • 松岡正剛の千夜千冊『死者の書』折口信夫

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    castle 2010/12/03
    「折口が見つめていたのは『山越阿弥陀図』」「折口「私の物語なども、謂はば、一つの山越しの弥陀をめぐる小説、といってもよい作物」「日本人総体の精神分析の一部に当たることをする様な殊になるかも知れぬ」」
  • 3ToheiLog: ホームズと犯人と近代社会

    ホームズと犯人と近代社会 この前の「西尾維新と、日の幸福な密室」というエントリで、僕が「シャーロックホームズの時代から、ミステリを育てた2大要素とは「病的で閉鎖的な論理パズルの快楽」と、「ムラ社会の風習を暴くスキャンダルの快楽」だった。」と書いた。 そしたら、はてなブックマークの方でFTTH氏から「その要素を引くならホームズはダウトだろ。」という反論があった※1。 鋭いご指摘で、僕の側の説明不足を感じたので追加の蛇足。 二部構成の長編ホームズ ミステリ好きならご存知のとおり、シャーロックホームズの物語は、長編4と短編群で出来ている。初めの2作の長編、「緋色の研究」と「四人の署名」はぜんぜん売れなかった。爆発的な人気を博したのは、短編の連載が始まってからだ。 で、ホームズの長編小説というのは、おおまかに二部構成で出来ている。 PartAは、変人ホームズが近代理性の名の下に、犯人を明

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    castle 2010/08/09
    「「犯罪者が隠して抱えている伝奇の世界の魅力」はどんどん小さくなっていった。推理小説の形式が洗練されるにしたがって「悪い人の言い訳が論理的に打ち崩されるのを見る」という、討論方式の快楽に集中していく」
  • 吉田常吉『唐人お吉 幕末外交秘史』など /トート号航海日誌(読書録)

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    castle 2010/06/23
    「ハリスは妾ではなく看護婦を求めていました~ハリスとお吉に行き違いがあったのはどうも通訳ヒュースケンのせい。自分で妾を求めたヒュースケンがハリスも妾を欲しているかのように幕府側を脅したようなのです」
  • http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0524.html

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    castle 2010/04/03
    「ドイツのエンツェンスベルガーがやっと「ヨーロッパも世界の辺境だった」と認識した~そんなことは近代日本が明治維新で最初に感じたことだったのに、その日本が「世界の中心」を意識したとたんにおかしくなった」
  • 新着情報 | 憲政史研究者・倉山満の砦 -

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    castle 2010/01/11
    「なぜ日本には核シェルターがないのか」「スウェーデンでは公式行事で国王を称える歌を歌うのは当たり前。なぜ日本では君が代は駄目なのか」「(日本は)平和憲法を名乗るが、ではどこの国の憲法が戦争憲法なのか」
  • 電子ブック戦争 日本の敗北 : 池田信夫 blog

    2009年11月15日15:40 カテゴリIT 電子ブック戦争 日の敗北 Google Booksをめぐる新しい和解案が提示され、英米圏の以外は除外されることになった。これまでこのプロジェクトに文句をつけてきた日文芸家協会などは喜んでいるだろうが、これによって次の大きな市場と目されている電子ブックで、日が敗北することが確実になった。 今のところトップランナーはアマゾンのKindleだが、日語のを読むことはできない。ソニーは欧米ではSony Readerを販売し、Kindleに負けない台数を出荷しているが、今回の新和解案で決定的に不利になった。ソニーはGoogle Booksと提携してEPUBというオープン規格を採用しているので、日が和解から除外されると、Sony Readerで日を読むことは不可能になるからだ。 英米の出版業界がGoogle Booksに好意的なのは、

    電子ブック戦争 日本の敗北 : 池田信夫 blog
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    castle 2009/11/16
    「英米の出版業界がGoogle Booksに好意的なのは、コピーを拒否してネットを敵に回した結果、没落した音楽業界の教訓に学んでいるから」「音楽の海賊コピーが減った原因は、訴訟ではなくiTunesのような有料配信の普及」
  • 【閲覧注意】皆のトラウマ絵本ってなに?:アルファルファモザイク

    編集元:生活全般板より「皆のトラウマ絵ってなに?」 1 おさかなくわえた名無しさん :2009/04/28(火) 14:36:30 ID:/KMLdHCh 自分は、作者は忘れたけど 延々と地獄巡りの地獄絵図が描かれていた絵 たしかタイトルも直球で〔地獄〕だったと思う 小学校の低学年用図書室に置いてあって 小2の時に興味位に見たら 眠れなくなった。 初めて死の概念を思い知らされて泣いた。 何十年も立ってるのに 今だにトラウマ

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    castle 2009/09/05
    「西洋で言う妖精って、日本の妖怪みたいなもんで、背中がぞくぞくするような不気味さだった」
  • 平野啓一郎さん「ドーン」 2009-07-15 - Just For Unknown

    All You Need Is Oven また一つ世界の真実を見つけてしまったのでブログを書くことにした。あと週末に企画ライブがあるので。 この齢で既にここまで多くの真理を見つけていると、我ながら早熟過ぎると感じる。このペースだと今月中に天命を知るかもしれない。 最近、また「自炊はコスパが良…

    平野啓一郎さん「ドーン」 2009-07-15 - Just For Unknown
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    castle 2009/07/22
    「個人はTPOによって振る舞いを変え、その一つ一つに現れる個人を、分人(dividuals)とする。それは散影(divisuals)というシステムとセットになって論じられているが、TPOによって変わる人の振る舞いに、人格を与えたもの」