マルクス経済学では、資本を剰余価値を生むことにより自己増殖する価値の運動体と定義している[1]。資本主義において資本が主体として再生産を繰り返すことで社会を維持、成長させる。 マルクス経済学において資本は大きく分けて、産業資本と商業資本などの現実資本(機能資本)、利子生み資本と分類される。 現実資本(機能資本)[編集] 産業資本[編集] 産業資本は以下のような資本に姿態変換(変態)し、生産過程で剰余価値を生み出し、増殖をしていく資本である。製造業などがこれに当たる。 貨幣資本 貨幣の形態を持った資本である。 生産資本 生産手段(工場施設など)かもしくは労働力などの形態を持った資本である。この資本において生産手段と労働力の結合によって生産過程が生み出され、剰余価値が発生する。 商品資本 生産過程を経て生み出された商品の形態を持った資本である。 この3種の資本は、まず貨幣資本にて工場や労働力と