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能力とfinalventに関するcastleのブックマーク (96)

  • [書評] ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由(ジョシュア・フォア): 極東ブログ

    どちらかというと偶然に読んだだったか、これがとてつもなく面白かった。どう面白いのかというと、多面的だが、まさにこういうが読みたかったという思いにズバリと突き刺さるだった。 内容は邦題が示しているように、ごく平凡な若者が、一年間の記憶術の訓練で全米記憶力チャンピオンになるまでの話を軸に、記憶術がどういうものか、また人間の記憶能力とは何か、ということだ。実に上手に描き出されている。私にとって一番面白かった点は、記憶術の歴史に関連する部分ではあったが、その他の面も面白かった。 正確にいうと、著者は「ごく平凡な若者」とは言えない。邦題どおり「 ごく平凡な記憶力」だったとは言えるだろう。だが、書にも触れられているが、全米記憶力チャンピオンは国際的にはど田舎と言っていい。欧州のチャンピオン達にはかなわない。もっともそれでも全米一は驚くべき記憶力である。 というわけで、書は、記憶術のハウツー

    [書評] ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由(ジョシュア・フォア): 極東ブログ
    castle
    castle 2015/03/08
    「結局、人類は、書記システムや印刷技術によって、つまり、文字を書くということで、記憶術という脳の技術を失っていったという指摘」
  • [書評]完本・文語文(山本夏彦): 極東ブログ

    このところ文語について考えることが多く、ふと、ああそうか、と思うことがある。例えば、ネットで有名な神戸女学院大学名誉教授の内田樹先生のお名前。「樹」を「たつる」と読ませる。人名はいかように読ませようとご勝手なのだが、所以はあろう。なにゆえ? 手元の広辞苑を引くと、「樹」の読みには「〔音〕ジュ(呉)〔訓〕き・うえる・たてる」とある。訓に「たてる」があるので、さてはこれを古語にすれば「たつる」であろうなと想像は付くってなのはググレカスみたいな現代人であって、普通はあれを思い出す。 朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ德ヲ樹ツルコト深厚ナリ 教育勅語である。 訓ずるに、「ちんおもーに、わがこーそこーそ・くにをはじむること・こーえんに・とくをたつること・しんこーなり」である。 して「樹」とて何を「たつる」かといえば、德である。人徳である。現代語訳すると、かく。 私の記憶がたしかなれば、私のご先

    castle
    castle 2012/06/04
    「文語は江戸の雅文を明治に擬古的に再現した~近代ナショナリズムが西欧のロマン主義を受容しやすく構築した偽物」「(擬古文をものした人々の)教養たるやたしかに古典を吸収するインターフェースともなりえた」
  • 「努力」とはなにか: 極東ブログ

    「努力」とはなにか、について考えたら、文字認識のゲシュタルト崩壊じゃないけど、意味のゲシュタルト崩壊を起こして、えっ?えっ?、「努力」って何? 意味わかんねー状態になってきた。 「努力」とはなにか? なんて考えるのが間違いの元だというのは、わかっているんだが、気になるとダメ、もう。 話のきっかけは、これ、「「努力できる人」は脳が違う」(参照)というワイヤードの記事。へえと思った。そう思う人も多いんじゃないか。ネット界のゴミ箱とも呼ばれアルファーブロガーなら閲覧禁止指定がデフォでしょとされるブコメを覗くと予想通り、たんまりいついている(参照)。 私はというと、いや頭を抱えて、そして冒頭のゲシュタルト崩壊に至った。ちょっと説明させてくれ。 記事の冒頭を引用するから、読んで味噌。 退屈な作業をやりとげようとする意欲の強い人と、途中であきらめてしまう人がいる。彼らの「脳の違い」を明らかにする研究

    castle
    castle 2012/05/29
    「元記事:「努力できる人」は脳が違う/←はてブ:「退屈我慢能力」というよりは「どんなものにもゲーム感覚を見出して楽しめる能力」の話」「(effortは)現代英語だと、エネルギー量みたいなイメージが先行する」
  • [書評]超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか(リチャード・ワイズマン): 極東ブログ

    「超常現象」という言葉を聞いただけで眉をしかめ、身を引く人もいるだろう。占い、幽霊、超能力者、念力、体外離脱、霊媒……ちょっとご勘弁な話題である。なぜなら、そんなものは存在しないからだ。 書「超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか」(参照)の著者リチャード・ワイズマンもそういう一人だった。彼はずっとこう考えていた――超常現象はパーティの話題としては受け取るが事実無根――と。ではなぜ彼が超常現象をテーマにしたを書いたのか。科学的世界観を普及させたかったのか。偽科学批判をしたかったのか。必ずしもそうではない。 ふとしたきっかけで彼は、超常現象が存在するかを調べるより、人がなぜこうした不思議な体験をするのか、その心理的な理由が知りたい、と考えるようになった。それは脳の問題なのではないか。 超常現象が存在するかどうかという科学議論については「超常現象を科学にした男――J.B.ラインの挑戦」(

    castle
    castle 2012/02/13
    「人が超常現象を信じてしまうのは、その人の科学リテラシーが低いからだと責め立てるより、そう信じてしまう心理的理由、脳機能的な理由を明らかにしたほうが有益」「信じたい物を人は見てしまうという脳の仕組み」
  • 吉本隆明の言う「精神の速度」について: 極東ブログ

    正月ぼんやりとだが、「精神の速度」ということを考えていた。もはや遠く過ぎ去った時代のこととして吉隆明「完 情況への発言」(参照)をつらつらと読んでいるとき、三分冊(参照)の二巻(参照)と三巻(参照)の後書きが、2008年の2月と3月とで同一のテーマとして「精神の速度」だったことに気がついたのが、きっかけだった。 「情況への発言」は分冊の一巻が出たときに購入したが二巻は購入に失した。三巻はすでに宝島「情況へ」(参照)でカバーしていたので、私としてはいずれ二巻分だけ買えばよしとしてたが、完もあってもよいかと思いなおして購入しておいた。 「情況への発言」は吉隆明の同人誌『試行』の巻頭に連載されていた、その時点の政治状況への提言であった。結果として1960年代から1990年代の、あるいは昭和から平成の歴史も兼ねているともいえる。『試行』は直接購読以外に紀伊國屋書店でも販売されていて、私

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    castle 2012/01/24
    「影響力のある最新の産業の循環の速度がその地域の人間の精神の速度を決定する~その地域の人間の精神の速度がその速度に違和感をもっていれば、その違和感によって大小様々な苛立ちを喚起するだろう(吉本隆明)」
  • 麻生太郎元首相いわく、「国会の会期を決めるのは立法府ですよ。与党・政府じゃないんだ」: 極東ブログ

    野田首相の訪米で開店休業の国会というのはしかたがないが、どうやら今国会会期の再延長はなく、9月の30日で閉めるとのことだ。どじょう内閣は泥にまみれて仕事をするんじゃなかったのか。しかも、国会の運営って行政府が決めることなのか? 報道の確認から。23日時事「国会再延長せず=民主国対委員長」(参照)より。 民主党の平野博文国対委員長は23日午後、自民党の逢沢一郎国対委員長が今国会会期の再延長を求めていることについて、「30日で閉めさせていただきたい」と述べ、応じない考えを明らかにした。同時に「今は2011年度第3次補正予算案の政党間協議を進めることに最大限のエネルギーを注くべきだ」として、格的な震災復興策を盛り込む3次補正の編成に向け、自民、公明両党との早期の協議入りに期待を示した。和歌山市内で記者団の質問に答えた。(2011/09/23-21:02) かくして、与野党が通常国会で、次期臨時

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    castle 2011/09/24
    「「何となく形として新しく内閣ができたにもかかわらず、本会議四日間だけで予算委員会もなく終わるという発想からしてそもそも間違っている」「なんでマスコミは叩かんのかねこれ、理解ができねぇ」(麻生太郎)」
  • [書評]働かないアリに意義がある(長谷川英祐): 極東ブログ

    少し前になるが進化論関連ので面白かったのは、「働かないアリに意義がある(長谷川英祐)」(参照)だった。昨年末に出された書は、出版社側の売りの戦略や表題のせいもあるだろうが、ネットの書評などを見ていると一種のビジネス書のように受け止められているふうもある。書の説明でも会社組織や人間社会の比喩がふんだんに使われていることからすると、それもあながち誤読と言えるものでもないだろうが。 書のテーマは、ハチやアリなど繁殖と労働を分離しコロニーという集団を形成する真社会性生物であり、その問題意識、つまり表題の「意義がある」とする意義についてだが、概ね進化論的な枠組みで問われる。 進化論といえば当然、ネオダーウィニズムを指すのだが、ネオダーウィニズムの成否を問うというより、ネオダーウィニズムというのは「意義」を説明する叙述の方法論であって、その説明の妥当性が、真社会性生物のありかたにおいて問われる

    castle
    castle 2011/06/19
    「1匹でやる時の2倍以上の効率があがるとすれば、血縁選択上の利益がなくても協力する方向で生物は進化するはず」「次世代の適応度に反応する遺伝子型と、遠い未来の適応度に反応する遺伝子型が~競争しているのかも
  • [書評]言葉でたたかう技術(加藤恭子): 極東ブログ

    書名に「言葉でたたかう技術」(参照)とあり、帯には「ビジネスで、外交で、日常で勝つための弁論術」とあるので、そういう技術を習得したいと思って読む人もいるかもしれないし、私もそういうなのかと思って読み始めたが、そういうではなかった。そういう小手先の技術ではないというべきだろう。むしろその技術の奥義に触れた書籍であり、一読すればなるほどこうすれば欧米人と議論しても負けることはないという秘訣を知ることができる。 あえてひと言でも言えないこともない……苦労。あるいは、努力。あるいは、根性。ど根性というべきかもしれない。第一章「アメリカでのけんか修行」ではその苦労がエキサイティングに語られている。おしんアメリカに行くといった風情でもあり、江藤淳の「アメリカと私」(参照)や須賀敦子の「ヴェネツィアの宿」(参照)なども思い出す。戦後の焼け野原のなかで学問を志した青年たちは異国の地にあって歯を

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    castle 2011/06/19
    「アリストテレスの弁論術を知らなければ、その社会を生き抜くことはできないと~言語を使って説得するには。第一は語り手を知るということ。第二は聞き手の心情をゆさぶること、第三はもっともらしく語ること」
  • finalvent on Twitter: "イデオロギー・理念・正義といったものが、問題可決の魔法の杖であるということはない、というのはごく当たり前のことに思われる。議論がそのレベルに終始するとき問題解決はほどとおい。"

    イデオロギー・理念・正義といったものが、問題可決の魔法の杖であるということはない、というのはごく当たり前のことに思われる。議論がそのレベルに終始するとき問題解決はほどとおい。

    finalvent on Twitter: "イデオロギー・理念・正義といったものが、問題可決の魔法の杖であるということはない、というのはごく当たり前のことに思われる。議論がそのレベルに終始するとき問題解決はほどとおい。"
    castle
    castle 2011/01/04
    「イデオロギー・理念・正義といったものが、問題可決の魔法の杖であるということはない、というのはごく当たり前のことに思われる。議論がそのレベルに終始するとき問題解決はほどとおい」
  • こんところの増田 - finalventの日記

    ブクマで人気のある増田をたまに読む。怒りとか死とかレイプとか、まあ、人は関心をもつよなというテーマの作文がある。ああ、これは当だろうなと感じるのと、ああ、これはネタだろうなと感じるのがある。後者は、文章技術だ。あ、これは書き慣れている人の技術だという兆候があると、嘘くさいなと思う。こことここがその兆候だよ指摘するのもなんだしなとも思う。まあ、簡単にいうと関心の釣り方と転がし方だ。つまり、それが気を引いて読ませになっている。 人間の実体験というのは、それがユニークなものほど実は伝わりにくい。そしてそれはうまく言語になってこない。 文章というには技術もあるし天性もある。技術というのはしかたない面もある。でも、"Don't be evil" という感じは、私はするな。 文章の技術というのは思考の型でもあるから、対人的な意識の踏み込みにどうしても甘い部分が出てくる。

    こんところの増田 - finalventの日記
    castle
    castle 2010/07/28
    「人間の実体験というのは、それがユニークなものほど実は伝わりにくい。そしてそれはうまく言語になってこない」「文章の技術は思考の型でもあるから、対人的な意識の踏み込みにどうしても甘い部分が出てくる」
  • 能力のある人へ、アドバイス4つ - finalventの日記

    inspired by 能力のない人へ - Chikirinの日記 1 相矛盾する情報をため込みましょう 情報をただ溜め込むのはあまり意味がありません。相矛盾する情報を溜め込むことで、情報が発信される利害の構図が見えてきます。これは賛否両論を理解して中道に立つということではありません。それはナンセンス。そうではなく、情報が整理する意味の構造をまず見抜いておくことです。それから矛盾した情報から事実を推定しましょう。特に重要なのは、表面的に矛盾する情報ではなく、微妙に矛盾している情報です。事実に即した情報ならかならず視点の矛盾が存在するはずだからです。 2 仕事のスピードが遅い人は仕事を絞りましょう 同じ結果を出そうとすると仕事を長時間すればよいやということになりがちですが、そんなんで長く仕事をやっていけるわけはありません。残念ながらすべての人が社会的に成功するわけではありません。自分に適した

    能力のある人へ、アドバイス4つ - finalventの日記
    castle
    castle 2010/07/08
    「相矛盾する情報をため込みましょう:賛否両論を理解して中道に立つことではありません~矛盾した情報から事実を推定しましょう」「スピードが遅い人は仕事を絞りましょう:自分に適した生態を得ることに調整」
  • [書評]中国に人民元はない(田代秀敏): 極東ブログ

    25日付けの日経済新聞の社説「変わる中国の労働事情 踏まえた戦略を」(参照)で少し気になったことがあった。話題は、中国の労働者問題である。 ホンダが系列部品工場のストで乗用車の生産停止を一時余儀なくされたのに続き、デンソーの工場のストの影響でトヨタ自動車が生産停止に追い込まれた。 ブラザー工業や韓国の現代自動車、台湾の奇美電子の工場でもストが起きた。目立つのは賃上げを軸とする待遇改善の要求だ。スト回避のため賃上げに応じた外資も多い。 中国も国力を増すにつれ労働者意識も自然に向上するだろうということに加えて、日経ではあまり明白には書いていないが外資ということもありあそうだ。その点はAFP「中国労働者の「反乱」、外資系工場に集中する理由とは」(参照)のほうがわかりやすい。ようするに外資なら相手にしてくれるだろうという読みが背景にある。 一方、国内企業ではなく外資系企業が相手なら中国政府も労働

    castle
    castle 2010/06/29
    「中国に公私混同はない:中国では公私は歴然と区別され混同しようもなく、そもそも公の物を私物化するのが「能力」ということ」「(中国では中国共産党員グループである「党組」が)企業の経営を実質的に統括する」
  • 民主党鳩山政権はなぜ失敗したのか: 極東ブログ

    民主党鳩山政権はなぜ失敗したのか。いや、まだ失敗していないという意見もあるかとは思う。普天間飛行場の撤去の問題でも、あっと驚くような展開があるかもしれない。いやすでに鳩山政権にはなんどもあっと驚いているのだが、端的に言って、ここまでひどい事態は想定できなかったという驚きのほうだった。どうしてここまでひどいことになってしまったのか。民主党の政治手法そのものに原因があると思う。 鳩山首相のリーダの資質に問題がある、といったことを大手紙やマスコミは指摘するが、私は、構造的な問題が一番大きいと思う。構造というのは、政調を置かなかったことだ。 この問題は、高速道路新料金制度を巡るごたごたのなかで前原国交相が明確に指摘した。TBS「前原国交相、政策決定過程の再検討を」(参照・参照)より。 6月から始まる高速道路の新しい料金制度にからみ、前原国土交通大臣は政府与党の政策決定について、あり方を再検討すべき

    castle
    castle 2010/04/26
    「政策決定は政府ではなく、党側の最高権力者小沢一郎幹事長に集約されており、彼が矛盾した二律背反の要望を出している」「政策調査会の不在は、小沢独裁のための装置でしかない」「すでに国家戦略局は実質不在」
  • 米国不良資産救済プログラム(TARP)はまずは成功した: 極東ブログ

    ブログではポールソン砲とおちょくったものだったが、米国の不良資産救済プログラム(TARP: the Troubled Asset Relief Program)は成功したらしい。私には経済の詳細はわからないし、なぜか邦文ニュースでは今ひとつ要領を得ないのだが、世界経済の危機と言われた危機に米国の経済政策は適切に対処してみせたということのようだ。 10日付けウォールストリート・ジャーナル記事「米政府の救済コスト予想が大幅縮小」(参照)はこう言及している。 ほんの数カ月前にはゾンビのように見えた企業が息を吹き返し、金融危機の間にライフラインとして注入された資金の返済に向かうなか、救済コストの予想額は以前の試算のごく一部まで縮小している。不良資産救済プログラム(TARP)、連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)、連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)、連邦住宅局(FHA)による融資保証、連邦準備理事会

    castle
    castle 2010/04/20
    「TARPは超党派的な政策。共和党が考案し、議会を二大政党で通過させ、その大半を政権交代後の民主党政権が実施した。国家が差し迫った災害に瀕した時、政治指導者はイデオロギーと党派制を抑制し、国益で活動した」
  • 雑感 - finalventの日記

    愛というのは、よくわからんものだと思う。 よく、議論をするとき、定義を明確にしろ、おまえはどういう定義で言っているのかと詰問する人がいるが、学問ではなく、人間が考える大切なことは生活経験の直感に支えられているのであって、定義はできない。愛を定義してから、愛を議論するというのはただの愚か者だろう。 愛について、エロスとアガペーといった、いわゆるターミノロジー的な話もあるが、きわめて率直に言えば、戯れ言だろう。 人は、愛を暗黙的に知っている。それが起点になる。では、どのように知るかというと、単純に魅惑・魅了の意識だろう。これが自我の臨界を暗示するので、いろいろとやっかいなことになるし、それもまた暗黙の所与だろう。人は、うっすらと、愛のなかで死ねると理解しているし、愛のなかでしか死ねないと知っている。 愛が難しいのは、それがどうも必然的に失敗するような、なにか存在論的な仕組みを持っていることだ。

    雑感 - finalventの日記
    castle
    castle 2010/04/03
    「(愛は)どうも必然的に失敗するような、なにか存在論的な仕組みを持っている」「この問題の解法は、当為としての愛の側にある。この糞な世界をあなたの意志で愛しなさいというところにしかどうも解はないようだ」
  • 晴れ - finalventの日記

    空を見上げると春霞といったようす。春だなと思う。昨日、村上宣寛氏の書籍の紹介で親の育児態度の影響は子の性格にはあまり関係ないというよく知られた話に触れたが、そうはいっても人間の個人の自身の性格の理解は物語の構造を取るもので、過去の事件や親子の関係がそれなりに物語化されている。それを脱構築というか解体することは、それほど容易なことではない。ふと思ったのだが、恋愛結婚の関係、あるいは長い職場関係もそうか、こうした比較的長期に及ぶ関係もその理解は一つの物語の形を取るのだろう。そして、多少なり、世界や自分を客観視できる人ならあるいはそういう客観視をせざるを得ない人なら物語性のもつ胡散臭さを直感している。あるいは。誰にもそうした直感はあり、物語を強化する必要---感情的な必要---があって、そこから物語の希求が起こり、実は「正義」や「他者の排除」ということはその物語の要請から起きるのかもしれない。

    晴れ - finalventの日記
    castle
    castle 2010/03/16
    「誰にもそうした直感(物語性への胡散臭さ)はあり、物語を強化する必要(感情的な必要)があって、そこから物語の希求が起こり、「正義」や「他者の排除」ということはその物語の要請から起きるのかもしれない」
  • [書評]IQってホントは何なんだ? 知能をめぐる神話と真実(村上宣寛): 極東ブログ

    知能とは何か。それは人種間で差があるのか。この問題について、米国ではチャールズ・マリー(Charles Murray)氏の1994年の共著「Bell Curve: Intelligence and Class Structure in American Life」(参照)および2008年の単著の「Real Education: Four Simple Truths for Bringing America's Schools Back to Reality」(参照)が社会的な話題になった。私はどちらも読んでいないが、その話題については米国の社会的話題として報道などから知識を得てずっと気になっている。関心事の焦点は、人種間の差異というより、知能を社会的に論じるというのはどういうことのなかという点だ。 マリー氏のこれらの著作は日では翻訳されそうにない。米国社会の問題だということもあるし、その

    castle
    castle 2010/03/16
    「一般知能g:多元的に見える各種の知的能力の行使の基礎に、知能そのものを特徴付ける因子gがあるという考えかた」「特殊知能sは課題ごとに異なる特殊な因子」「知能研究者スピアマンはgとsが実在すると仮定」
  • 採用試験の検査がダメな理由について少し考えてみる: 極東ブログ

    そういえばというのも変だが、心理学者村上宣寛氏には2005年の著作で「「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た」(参照)があり、各種心理テストを批判している。正確には、血液型人間学、ロールシャッハ・テスト、矢田部ギルフォード性格検査、内田クレペリン検査が批判対象になっていて、すべての心理テストがウソというものではない。そして、ではなにが正しいかという話の言及は書にはあまりない。 ネット的には、同書については、血液型人間学の批判に関心が集まったかのようだが、私個人としてはロールシャッハ・テスト批判にいたる村上氏と奥さんの物語が絶妙に面白かった。アマゾンを見ると、書は文庫にもなっているようだ(参照)。 面白いといえば、書のエピローグ「仕事の能力は測れるか」も面白い話だった。リクルートのSPIに触れた学生との対話で。 「リクルートのSPIの半分は学力検査問題で、高得点の人は

    castle
    castle 2010/03/16
    「SPIやA8の予測が本当に正しいかは追跡調査すればわかるよ。点数を勤務成績なり営業成績と突き合わせればいい」「一般知能gを入社時に抑制することが企業の存続に適性であることの合理的な結果が日本企業の活動」
  • [書評]その科学が成功を決める(リチャード・ワイズマン): 極東ブログ

    世間にあふれる自己啓発で書かれている内容、例えば、マイナス思考はやめてポジティブ・シンキングにしようとか、成功するためには成功したイメージを思い描こうとか、そういう話は当なんだろうか? 当ってどういうこと? そういう自己啓発の要点について科学的に実験してみたら妥当性がわかるんじゃないか? ということで、その観点から既存の各種心理学的・社会学な実験論文をまとめたところ、自己啓発のエッセンスの大半が、ハズレです、というのがわかる痛快なだ。つまり、ポジティブ・シンキングしても事態は改善しないし、成功した自分をイメージしても成功しない。それどころか、逆効果のようだ。 書の目次を見ても自己啓発の要点がスパスパと切られていくのがわかる。自己啓発はあなたを不幸にする、面接マニュアルは役立たず、イメージトレーニングは逆効果、創造力向上ノウハウはまちがいだらけ、婚活サイトに騙されるな、ストレス

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    castle 2010/03/04
    「心理・社会学な実験論文をまとめたところ、自己啓発本のエッセンスの大半がハズレ」「先に受けた刺激が後の行動に影響を及ぼす暗示効果(プライミング)」「本書もいわゆる奇手の自己啓発書」「集団は暴走する」
  • 江藤淳の痛みというか - finalventの日記

    このところ、江藤淳の痛みのようなことをぼんやりと考える。彼も自決だった。そして、その自決は三島由紀夫と同質でもあったかもしれない。 江藤は32年生まれ。昭和7年だ。三島は1925年(大正14年)。私の父が26年生まれ。 父は大病で結果的に戦死を免れ、私がこの世にいる。彼の兄、つまり私の伯父はインパールで戦死した。つまり、殺された。父は私をその兄に似ていると見ていたふしがある。私は伯父の転生かもしれない(冗談ですよもちろん)。 三島も実質戦争を免れた。そのことを内心、忸怩たる思いがあっただろう。彼は団塊世代の上にあたり、GHQの所作も見てきたし、戦後日の欺瞞も見ていた。耐えられなかったというのはわからないでもないが、それより、自身の確立がGHQなるものとそれに結託する日的なるものに耐え難かったのだろう、というのはわからないでもない。天皇崇拝みたいなものは、偽悪的に言えば、そうした仮託の偽

    江藤淳の痛みというか - finalventの日記
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    castle 2010/03/02
    「まとも(平凡な暮らしをしていた)だが、暴力の使い方を知ってしまった人が多数いる戦争体験世代。まともで暴力を知る機会がなく、暴力の使い方を知るのはまともでない人と一部の人という戦後世代による社会運営」