昨今の世の中、どこも妙なことが多すぎます。年寄りだからと黙っていないで、もう一頑張り、世間にもの申してみましう。 自殺と自死は違う。 違うと思うのである。 ところが、この違いを”違い”として認知できないところに、「人間社会の弱さ」がある。日本という世間の「弱点」がある。 日本にはキリスト教世界のような宗教的に自殺を否定する文化は無い。イスラムやほかの宗教ではどうかは知らないが、日本の社会で、「自殺を悪いこと」としているのは、多分に”情緒的な精神分野”からきているところが大きいと思う。或いは、医療にかかわる世界からの「死は悪である」という古典的な思想も影響しているだろう。 われわれ日本人は「死」を情緒的に扱ってきたし、「死」にかかわって宗教的な制約も無い。だから、翻って、「死」を理性的に取り扱いうる。 「死」というものを情緒的に扱う場合、死の原因に対して、我々は”慎重”でなければならない。と