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高橋和夫と☆に関するcastleのブックマーク (5)

  • 『孤独でなくなった中東の群集』

    [腐敗体制の誕生の構造] 2011年に入ってから始まったチュニジアでの政変の影響がアラブ世界全域に波及する勢いである。チュニジア、エジプト、イエメン、アルジェリアなどで動揺が伝えられる。こうした国々は同じような政治構造をもっている。それは、強権的な半独裁体制である。言論や結社の自由が十分に認められておらず、しかも経済運営に失敗してきた。 なぜ、こうした類似の体制による類似の状況をアラブ諸国は経験しているのであろうか。それは独立運動の遺産ともいえる現象である。民族解放運動は、英仏の支配に対抗するために地下組織としての出発を迫られた。たとえば1952年にクーデターで政権を掌握し、その後にスエズ運河を国有化してエジプトを真に独立国家としたナセルは、自由将校団という秘密の組織を軍の内部に設立した。この秘密の組織がナセルの権力奪取の基盤となった。しかし、こうした秘密組織が生き延びるためには、組織は上

    『孤独でなくなった中東の群集』
    castle
    castle 2011/02/02
    「(中東国)強権的な半独裁体制。言論や結社の自由が十分に認められておらず、しかも経済運営に失敗」「(秘密結社(革命軍)が権力奪取)どのような体制が成立するか。それは闘争を指導した勢力による権力の独占」
  • 『イラク 石油に呪われた国(11)』

    1.イラク石油の歴史 (2)フセイン体制化での石油開発(前回 のつづき) 1991年に湾岸戦争でイラクが敗れ、クウェートから撤退しても状況は変わらなかった。フセイン政権が存続したため、国際社会も経済制裁を続けたからである。もちろん石油生産は日量二百万バレル程度の低いレベルでは続けられたが、新規油田の開発には手がつけられない状況であったし、生産設備も老朽化する一方であった。1996年にイラク国民の困窮を救済するために、国連の管理下での石油の輸出が部分的に再開された。しかし、輸入代金は国連が管理し、料と医薬品のみの輸入が許可されたに過ぎなかった。 一部でも石油の輸出が許可されると、イラクはこれを外交上の取引材料に使った。イラク原油の購入の権利を入札で落札できたのは、ロシア中国、そしてフランスなどのアメリカの対イラク政策に批判的な諸国の石油会社が主であった。アメリカ、イギリスの各社は当然のこ

    『イラク 石油に呪われた国(11)』
    castle
    castle 2010/06/25
    「96年イラク国民の困窮を救済するために国連管理下での石油の輸出が部分的に再開~イラクはこれを外交上の取引材料に使った。原油の購入の権利を入札で落札できたのは露中仏(米国の対イラク政策に批判的な諸国)」
  • 『イラク 石油に呪われた国(4)』

    1.イラク石油の歴史 (1)神の息吹(前回 のつづき) さて、隣国のイランで石油が発見されたのであるから、イラクにも原油が眠っているだろうとの推測があった。第一次世界大戦後にイギリスがイラクという国をデッチ上げ、自らの委任統治領としたのは、石油の臭いをかいでいたからである。誰から委任を受けるのかと言えば、国際連盟からの委任である。20世紀に入ると、さすがにストレートな植民地支配というのは、はばかられた。住民が十分な自治能力を獲得するまでの間、イギリスが国際連盟の委任を受けて統治するという形式が踏まれた。 1930年代にはイラクでの原油の存在が確認された。各社は、その開発利権の獲得を目指した。結局、利権を獲得したのは国際石油資のカルテルであった。セブン・シスターズが利権を獲得したのは石油を開発するためではなく、開発を遅らせるためであった。と表現すると逆説的かも知れない。しかし、そうなのであ

    『イラク 石油に呪われた国(4)』
    castle
    castle 2010/06/20
    「第一次世界大戦後にイギリスがイラクという国をデッチ上げ自らの委任統治領としたのは、石油の臭いをかいでいたから」「セブン・シスターズが利権を獲得したのは石油を開発するためではなく、開発を遅らせるため」
  • 『『Jストリート/イスラエルを批判するユダヤ・ロビー』(4)』

    秋のワシントン取材に基づいた記事が以下に掲載されましたので、アップします。 「イスラエルを批判するユダヤ・ロビー/Jストリート」 『季刊アラブ』第131号、2009年冬号、26~28ページ ------------------------------------------------------ 2.9対4(前回 のつづき) イスラエルがリベラルな民主制を維持し、しかもユダヤ性を維持したければ、占領地を切り離すしかない。そして、そこにパレスチナ国家を樹立するしかない。その新国家とイスラエルが平和裏に共存する。それが民主制とユダヤ性を維持する唯一の方法である。占領を続けパレスチナ人の人権を蹂躙し続けるイスラエルは、ユダヤ人たちが夢見てきたリベラルな民主国家ではない。常にテロと戦争の影に怯え臨戦態勢にある国家では、民主主義的なリベラルな価値は窒息してしまう。こうした発想がJストリートの主張の

    『『Jストリート/イスラエルを批判するユダヤ・ロビー』(4)』
    castle
    castle 2009/12/28
    「(人口動態と出生率から)イスラエルがリベラルな民主制を維持し、ユダヤ性を維持したければ、占領地を切り離すしかない。そしてパレスチナ国家を樹立する」「イスラエル政府には和平のための譲歩は期待できない」
  • 『『Jストリート/イスラエルを批判するユダヤ・ロビー』(3)』

    秋のワシントン取材に基づいた記事が以下に掲載されましたので、アップします。 「イスラエルを批判するユダヤ・ロビー/Jストリート」 『季刊アラブ』第131号、2009年冬号、26~28ページ ------------------------------------------------------ 2.9対4 クルブシ氏によると、アメリカの積極的な関与による中東和平の実現が、イスラエルのユダヤ性と民主制を守る唯一の政策である。この議論の背景にあるのはパレスチナにおける人口動態である。大まかに言うと、現在のイスラエルの総人口は720万である。この内の四分の三は、ユダヤ人で、残りの四分の一がアラブ人つまりパレスチナ人である。実数では、ユダヤ人は540万で、アラブ人が180万である。そしてガザ地区に140万、そしてヨルダン川西岸に240万のパレスチナ人がいる。イスラエル市民権を持つパレスチナ人と

    『『Jストリート/イスラエルを批判するユダヤ・ロビー』(3)』
    castle
    castle 2009/12/28
    「米国関与による中東和平の実現がイスラエルのユダヤ性と民主制を守る唯一の政策。議論の背景にあるのはパレスチナにおける人口動態」「歴史的なパレスチナでは、540万のユダヤ人と560万のパレスチナ人が住んでいる」
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