今年1月に発覚した「コンプガチャ問題」(未成年者への超過課金)が社会の注目を集めるまで、「SNSの旗手」ともいわれていたソーシャルゲーム大手のグリーが、ついに人員リストラを開始した。主要メディア各紙の報道によると、募集人員はグリー単体社員数の1割強に当たる約200人。10月9日〜28日にかけて希望退職者を募集し、11月30日付で退職させる。 今回の人員リストラは、コンプガチャ問題が発覚したタイミングから徐々に悪化してきた業績への歯止め策だが、ゲーム業界では「創業以来続いてきたグリーの成長が、曲がり角を迎えた」と見る向きが少なくない。 その典型が、創業期の古参有力社員に付与したストックオプションの待機期間切れだ。 2008年12月の株式上場時点で生まれた新株予約権による潜在株式所有者77名全員のストックオプション権行使が、今年12月から可能になる。そこで、権利を行使し、所有株の売却益が払い込