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bookとthinkingに関するkenjiro_nのブックマーク (20)

  • 『ドリーム・ハラスメント 「夢」で若者を追い詰める大人たち』大志を抱かない生き方は許容されるか? - HONZ

    書は、大人たちの「夢を持て」「大志を抱け」という温かなアドバイスが数多の若者たちを苦しめている事実を剔出する一冊である。なんだそりゃ、軟弱すぎる、大袈裟だ、そんなわけない……などと憤る方は多いだろう。だが、大学の事務職員として学生のキャリア支援と講演活動を精力的に行ってきた著者は、一万人以上の若者の生の声を聞き、もはや看過できない域に達していると痛感する。今の時代、将来の夢の話はただの嫌がらせになるリスクのほうが高いのだ。 とはいえ、あらかじめ断っておくと、このの目的は犯人の糾弾ではない。なぜ夢の話がハラスメント化したのか。第一、夢とは何か。夢の持てる状況とはどのように生じるのか。こうしたメカニズムを詳らかにした上で、多様な生き方を受け容れる社会とはどんなものか思案・思索していく内容となっている。 まずは現状認識から。将来の夢なんかない。やりたいことがよくわからない。自分のキャリアビジ

    『ドリーム・ハラスメント 「夢」で若者を追い詰める大人たち』大志を抱かない生き方は許容されるか? - HONZ
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2020/07/20
    ここで言う免除型の人生だったので査定のときに毎度しんどい思いをしていることを思い出さざるを得ない。ストレスのない筆致だということなので読んでみたい。
  • 事実はなぜ人の意見を変えられないのか|白揚社 -Hakuyosha-

    ★★★脳科学が解き明かす〈人の動かし方〉の極意★★★ 「銃規制などの議論を呼ぶ話題では、明らかな事実を提示することは、かえって逆効果になるという。書が指摘するとおり、頭脳が優れている人ほど、自説に合わない情報を自分の都合よく解釈してしまうからだ」(ニューヨーク・タイムズ) 「他人を説得するための優れた方法だと思っていたものは、いまや間違いであることが明らかになった。その誤りを正し、役に立つ助言を詰め込んだ書は、あなたの人生すら変えてくれるかもしれない」(キャス・サンスティーン〔『実践 行動経済学』著者〕) 人はいかにして他者に影響を与え、他者から影響を受けているのか? 教室や会議室といったリアルな場所からネット上のSNSまで、私たちはみな、毎日何かしらのかたちで他者に影響を与え、また受けながら生活をしています。 しかし、私たちはその重要な行為についてどれだけ自覚的なのでしょうか? もっ

  • 毎日野菜を摂取するようにいいニュースを継続的に摂取 - アンカテ

    私は、なるべく野菜の多く入ったメニューを意識的に選ぶようにしているのだが、それと同じような感覚で、毎日、Enlightenment Nowというを少しづつ読んでいる。 Enlightenment Now: The Case for Reason, Science, Humanism, and Progress 作者: Steven Pinker出版社/メーカー: Viking発売日: 2018/02/13メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る これは、まだ日語訳は出てないが、このブログに、章ごとの詳細な要約がある。 B073TJBYTB の検索結果 - shorebird 進化心理学中心の書評など 「ファクトフルネス」と似たようなだが、もっと厚くて「どう言う観点から見ても世界は良くなっている」としつこくしつこく言い続けてるだ。 FACTFULNESS(ファ

    毎日野菜を摂取するようにいいニュースを継続的に摂取 - アンカテ
  • 大ベストセラー『君たちはどう生きるか』を読むと不幸になる! |BEST TiMES(ベストタイムズ)

    いま話題の大ベストセラー、漫画『君たちはどう生きるか』(原作:吉野源三郎)。夏休みにも入り、子供たちに読ませようとする親が続出しているという。当にそれでいいのか、と異議を唱えるのが中田考氏。近著『みんなちがって、みんなダメ』を上梓し、「自己実現」「自己責任」といった現代人の生きづらさの根源が、『君たちはどう生きるのか』のメッセージにあると指摘。むしろ「『君たちはどう生きるのか』を読むとバカになり、そして不幸になる」と警鐘を鳴らした。作家でもあり翻訳家でもある田中真知氏が中田考氏にその真意を問う。 中田 先日、『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎原作 羽賀翔一漫画)というマンガを読んだのですが、これはダメですねえ。もう、呪縛の書というか、呪いの書ですね。 ーー話題になっているですね。どこがどうダメなんですか? 中田 全部、ダメです。ええとですね。たとえば、ここ、「自分の考えていること」っ

    大ベストセラー『君たちはどう生きるか』を読むと不幸になる! |BEST TiMES(ベストタイムズ)
  • ブックオフを利用してるんだが、もうブックオフは限界かもしれない - いつか電池がきれるまで

    toyokeizai.net この記事が最近、けっこう話題になっていました。 こちらはこの記事へのブックマークコメント。 b.hatena.ne.jp ああ、嫌われてるなブックオフ、という感じです。 「ブックオフの現状」について考察した、こんなエントリもありました。 naruoe.hatenablog.com naruoe.hatenablog.com この「ブックオフに欲しいがない理由」も「ブックオフの買い取り価格について」も納得できる話なんですよね。 僕はそんなに熱心なブックオフの顧客じゃなくて、気が向いたら入ってみるくらいの付き合いです。 ブックオフのシステムに嫌悪感を示している作家や好きが多いというのも知っています。 僕が住んでいるような人口10万〜20万人くらいの地方都市には、そもそも「古屋」という選択肢がありませんし、実際に「を安く買える数少ない手段のひとつ」であった時

    ブックオフを利用してるんだが、もうブックオフは限界かもしれない - いつか電池がきれるまで
  • NHK NEWS WEB “かもしれない”の想像力

    “かもしれない”の想像力 1月28日 15時37分 「りんごが当はりんごじゃないかもしれない」 1個のりんごを巡って次々と紡ぎ出されるアイデアを描き、27万部という異例のヒットを記録している絵『りんごかもしれない』。出版社には、絵に触発された読者が自分で思いついたりんごを巡るアイデアを描いたイラストが3000点以上寄せられているほか、教材として教育現場でも活用されるなど、広がりを見せています。豊かな発想をいざなう「かもしれない」ということば。その絵の魅力を取材しました。(ネット報道部 野町かずみ) 異例の大ヒット “かもしれない”絵 ある日、机の上のりんごが「りんごではないかもしれない」と考え始める男の子。中身は、ぶどうゼリーかもしれない。はたまた、「メカ」がぎっしり詰まっているのかもしれない。もしかしたら「心」があるのかもしれない。男の子の想像は無限に広がっていきます。 3年

    NHK NEWS WEB “かもしれない”の想像力
  • 絵本「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」を読みました。 - ネットタイガー

    2015-03-08 絵「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」を読みました。 活字 広告 くさばよしみ・編、中川学・絵「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」(汐文社)を読みました。テレビ番組で書の紹介を見て何やら感激したようで、即ネットで注文…といきたかったところですが、やっぱり同じように興味をもった方がいっぱいいたのでしょうね、なかなか手に入らず。昨日やっと届いたがこちら。 青々とした背景が美しい表紙です。中央で鶏を抱いている老人が南米・ウルグアイのホセ・ムヒカ大統領。彼が2012年、ブラジルのリオデジャネイロで開かれた国際会議で、「幸福」について語ったスピーチが話題になりました。と書けば何となくそんな話題もあった、と思い出す方も多いのではないでしょうか。書はそのムヒカ大統領が行ったスピーチを意訳し、子供向けの表現に編集して絵化したものです。 「世界でいちばん貧しい大統

    絵本「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」を読みました。 - ネットタイガー
  • 「旅で世界観が変わりました」は軽薄か? 東浩紀『弱いつながり 検索ワードを探す旅』 - チェコ好きの日記

    最近出た、東浩紀さんの『弱いつながり 検索ワードを探す旅』というを読みました。 弱いつながり 検索ワードを探す旅 作者: 東浩紀出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2014/07/24メディア: 単行この商品を含むブログ (11件) を見る タイトルの「弱いつながり」という言葉は、アメリカの社会学者が提唱した「弱い絆(ウィークタイ)」から来ているようです。「弱い絆」はけっこう有名な概念だと思いますが、新しい仕事を得ようと思ったりした際に、家族や親友などの「強い絆」を持った人よりも、この前のパーティーで出会った人とか、何かのイベントで最近知り合った人とかの「弱い絆」を持った人のほうが、いい仕事を紹介してくれる場合が多い、という話ですね。 が、私が今回こちらので注目したいのは、どちらかというとサブタイトルの「検索ワードを探す旅」や帯の「グーグルが予測できない言葉を手に入れよ!」のほう。な

    「旅で世界観が変わりました」は軽薄か? 東浩紀『弱いつながり 検索ワードを探す旅』 - チェコ好きの日記
  • 『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』を読んだ - チェコ好きの日記

    未だに電子書籍を読むのに適したタブレット端末的なものを持っていない私なんですが、その理由の1つに、「私が読みたいの8割くらいはKindle版が出ていない」というのがあります。でもきっと、あと何年か待ったらこういう状況は改善され……というか、電子書籍がもっと普及したら、「Kindle版がないんだったら読まなくてもいいや」なんて思ってしまうことのほうが多くなりそうでもあります。 世間的にも、現在はまだまだ紙のが優勢といったところでしょう。しかし、おそらくそう遠くない未来に、紙の電子書籍の関係は逆転すると思います。そのときにどんなことが起こるのか? を予測しているのが、ウンベルト・エーコとジャン=クロード・カリエールの対談『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』です。 もうすぐ絶滅するという紙の書物について 作者: ウンベルト・エーコ,ジャン=クロード・カリエール,工藤妙子出版社/メ

    『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』を読んだ - チェコ好きの日記
  • Amazon.co.jp: Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか: Brian W. Fitzpatrick (著), Ben Collins-Sussman (著), 及川卓也 (解説), 角征典 (翻訳): 本

    Amazon.co.jp: Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか: Brian W. Fitzpatrick (著), Ben Collins-Sussman (著), 及川卓也 (解説), 角征典 (翻訳): 本
  • まあ、皆ほんとに労働しない(と思われている)人嫌いだよね - 猿゛虎゛日記(ざるどらにっき)

    野宿者に対する、あるいは野宿者排除に反対する人へのバッシングに向ける、「フツーの」人々の大変な熱意、というのにはおどろかされます。これは、「まあ、皆ほんとに労働好きだよね」の正確なうらがえしである、「まあ、皆ほんとに労働しない(と思われている)人嫌いだよね」だと思うのですが、すこしそのへんに関連する話を紹介してみます。 さて、大人たちのなかには、若者をバッシングして「フリーターだのニートだの、仕事をする気のない怠け者の若者が増えているのはこまったことだ」と言う人もいます。しかし、「そうした見方は誤解だ、若者は仕事をしたがっているのであり、若者に正社員の仕事がないのがいけないのだ。増えているのは、怠け者の若者ではなく、非正規雇用で過酷な条件で労働をしているワーキングプアーの若者だ」という考え方もあります。左翼の日共産党のスローガンはそうした考え方をふまえています。街にはってある日共産党

  • 本の記事 : 〈甲乙閑話〉NHKの朝ドラ「遠さ」に共感 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

  • ウチダバブルの崩壊 (内田樹の研究室)

    ブックファーストの川越店の店長さんが、「池上バブル」について書いている。 http://www.ikkojin.net/blog/blog6/post-2.html きびしいコメントである。 とくに以下に書かれていることは、かなりの程度まで(というか全部)私にも妥当する。 書店「バブル」になった著者は、自分の持っている知識なり、考え方が他の人の役に立てばとの思いでを出すのだと思うのですが、そうであるならばなぜ出版点数を重ねる度に、「なんで、こんなにまでして出版すんの?」と悲しくなるようなを出すのでしょう。 すべて「バブル」という空気のせいだと思います。 このクラスの人にお金だけで動く人はいないと思います。 そうでなくてせっかく時代の流れがきて、要請があるのだから、全力で応えようという気持ちなのだと思います。 けれどそれが結果、の出来に影響を与え、つまり質を落とし消費しつくされて、著者

  • 「未来改造のススメ」を読んだ - reponの忘備録

    未来改造のススメ 脱「お金」時代の幸福論 作者:岡田 斗司夫,小飼 弾アスペクトAmazon 一気に読みました。 なんというか、「次の社会の話」をしている感じでした。 わたしは「働くことは苦役だ」といい、「働くことからの開放」として、「ベーシック・インカム」という制度を支持するエントリを書きました。 僕はベーシック・インカムを応援します - 「君たちは決して呪いから出ることはできない。僕がそうであるように、箱の中の君たちが何かを得ることなどない。この世界に何も残さず、ただ消えるんだ。塵一つ残せないのさ。君たちは絶対に幸せになんかなれない」 自分がしてきた仕事のつらさや、無意味さや、そりの合わない人と人とを調整しなければいけないめんどくささなどで、今も「仕事なんてクソ喰らえ」と思います。 しかし、どうも、実際に「ベーシックインカム」が実現したあとの社会は、労働に対する考え方が全く異なってしま

    「未来改造のススメ」を読んだ - reponの忘備録
  • ある編集者の気になるノート : 立川談志が弟子に教えた、醜い嫉妬の解消法。

    このは、頂き物ではなく、ちゃんと自腹で買いました。 『赤めだか』 読む前から評判が高く、売れているようなので、つい敬遠してしまったのですが(編集者にありがち)、いや、もっと前に読めばよかった。 近頃読んだの中でも、一番のオススメです。 今日はその中でも、僕にとって一番「しみた」部分をご紹介。 *あとから入門した弟弟子の志らくを、師匠の談志が何かにつけてほめ、著者(談春)が腐っていたときの話 翌日、談春(ボク)は談志(イエモト)と書斎で二人きりになった。突然談志(イエモト)が、 「お前に嫉妬とは何かを教えてやる」 と云った。 「己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱みを口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんです。一緒になって同意してくれる仲間がいれば更に自分は安定する。来ならば相手に並び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。しかし人間はなかな

    ある編集者の気になるノート : 立川談志が弟子に教えた、醜い嫉妬の解消法。
  • MNEXT 「嫌消費」 経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち

    「嫌消費」世代 経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち2009.12 代表 松田久一稿は、「週刊ダイヤモンド」2009年12月26日号掲載記事のオリジナル原稿です。 印刷用PDF(有料会員サービス) 「クルマ買うなんてバカじゃないの?」。こんな話を東京の20代の人達と話しているとよく耳にする。車がなくては生活ができない地方でも「現金で買える車しか買わない」と言う。これはクルマだけの話ではない。衣住などの様々な市場で、欲しがらない若者達が増えている。「アルコールは赤ら顔になるから飲みたくない」、「化粧水に1000円以上出すなんて信じられない」、「大型テレビは要らない。ワンセグで十分」、「デートは高級レストランより家で鍋がいい」などの発言を聞く。 20代の彼らは、非正規雇用が多く、低収入層が多いからだと思われがちだが、実際は、他世代に比べて、男性の正規雇用率は65%、年収も300万円以上が

    MNEXT 「嫌消費」 経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2010/01/09
    情報化社会が進展するとそういう面も出てくるのは必然だよなあ。
  • メシウマってどんな味? - 書評 - 嫉妬の力で世界は動く : 404 Blog Not Found

    2009年10月27日04:00 カテゴリ書評/画評/品評Psychoengineering メシウマってどんな味? - 書評 - 嫉妬の力で世界は動く 築地書館佐々木様より献御礼。 嫉妬の力で世界は動く Joseph Epstein / 屋代通子訳 [Envy: The Seven Deadly Sins] 「七つの大罪」シリーズで、私が最も期待していただ。 なぜなら、私は傲慢、憤怒、怠惰、強欲、暴、色欲の六罪は旺盛なのに、嫉妬を感情として感じ取れないから。「人の痛みがわからない人」というのは社会人失格宣言なのだが、しかし私に嫉妬の痛みはわからない。 だからこそ、せめて観測できるようにしておきたいのだ。 嫉妬という、感情を。 書「嫉妬の力で世界は動く」は、「怠惰を手に入れる方法」に続く、七つの大罪シリーズ二冊目の訳。 目次 - 嫉妬の力で世界は動くより はじめに 第1章 誰もが

    メシウマってどんな味? - 書評 - 嫉妬の力で世界は動く : 404 Blog Not Found
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2009/10/31
    嫉妬を知らないのであればPerlerである小飼氏はWebアプリケーション市場でのPHPの占有率についてどう考えているのかが知りたい。
  • 【レビュー・書評】サイバービア―電脳郊外が“あなた”を変える [著]ジェイムス・ハーキン - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    サイバービア―電脳郊外が“あなた”を変える [著]ジェイムス・ハーキン[掲載]2009年10月4日[評者]尾関章(社論説副主幹)■思考回路をも変えた情報化の大波 軍事とヒッピー。水と油のはずの二つが化学反応してネット時代に火をつけた。これぞ米国のダイナミズムか。そんな裏面史にも踏み込んで、情報社会の底知れなさを見せつける。 書名は「郊外」を指すサバービアのもじり。「電脳郊外」と訳される。「電子情報の連続したループ」にはまった人々の、もう一つの生活空間だ。 源流は、第2次大戦の軍事研究から生まれたサイバネティックスだという。対空砲の射手と敵機の操縦士を一つながりにとらえ、一方が相手に影響し、それがまたはね返るフィードバックのループを考える。「『情報ループ』という言葉が機械だけでなく人間にも当てはまる」という提案だった。 この流れは60年代末、対抗文化に結びつく。接点は、ヒッピーが愛読した「

  • 【レビュー・書評】:地頭を鍛えるフェルミ推定ノート [著]東大ケーススタディ研究会 - ビジネス書 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    地頭を鍛えるフェルミ推定ノート [著]東大ケーススタディ研究会[掲載]2009年10月18日[評者]勝見明(ジャーナリスト)■直感で仮定→概算して検証 最近話題の「フェルミ推定」と「東大生」のマッチング。いかにも売れ筋ねらいで、実際、各書店でベストセラー入りしている。 フェルミ推定とは「日は何匹いるか」といった、見当がつかない問いを今ある知識だけで短時間で概算する方法。ロジックの通し方が問われる。「日全国のゴミ箱の数」「割り箸(ばし)の年間消費数」等々、全30問に経営コンサルタント志望の東大生が挑み、解き方の型にあてはめて計算。数字の現実性を検証する趣向だ。 面接試験対策のため、サークル活動として1000問以上解いた成果で難問を次々こなす解答ぶり。さすが東大生。ロジックはこう立てるのかと感心するが、それだけでは読みが浅そうだ。書のミソは「いい線」の解だけでなく「外れ」も正直に載せ

  • 今こそアーレントを読み直す - 池田信夫 blog

    著者がハンナ・アーレントについて書こうと思ったきっかけは、秋葉原事件だという。あれを「新自由主義が生み出した派遣労働者の悲劇」といった物語に仕立て、かわいそうな人々を救済する「派遣村」のような温情主義をたたえる言説が流行した。派遣村を批判した総務政務官を更迭しろ、と国会の代表質問で追及したのは民主党の鳩山由紀夫幹事長(当時)である。 アーレントは、このような「共感の政治」を批判する。彼女は『革命について』でフランス革命を否定し、アメリカ独立革命を肯定した。彼女はlibertyとfreedomとを区別し、前者をフランス革命の、後者をアメリカ独立革命の理念とした。Libertyは抑圧された状態から人間を解放した結果として実現する絶対的な自然権だが、freedomは法的に構成(constitute)される人為的な概念で、いかなる意味でも自然な権利ではない。 「人間が生まれながらに等しく人権を

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