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エッセイに関するkusukusunokiのブックマーク (30)

  • 一人暮らしを始める奴は、ピザを食え。マジで。

    アドバイスはこれだけだ。あとは何をするのも自由だ。 無駄な調理器具を買えば、何よりも「自炊しなきゃ…」という無駄な罪悪感まで背負うことになる。メンテナンスが必要になる。場所も必要になる。いいことはない。 炊飯器は買うな。箸も買うな。茶碗も鍋も買うな。ガスコンロも買うな。契約するな。場合によっては包丁すらもいらない。 自炊=和幻想は捨てろ。今のところはな。 毎日ピザを焼くことができる者だけが次のステージに進むことができる。和ゲーム終盤にならないと解放されない高度スキルと心得ろ。 まずは黙ってピザを焼くんだ。 なぜピザなのかを説明しよう。 ピザこそは料理の王者であるからだ(アメリカ調べ)。 何を合わせても旨い小麦と、トマトソースと、チーズからなる。しかも特別な調理器具がいらない。オーブンだけだ。アルミホイルに載せて焼けば皿もいらない。 野菜も唸るほどえる。むしろトマトソースとチーズだけ

    一人暮らしを始める奴は、ピザを食え。マジで。
  • ’89 牧瀬里穂のJR東海クリスマスエクスプレスのCMが良すぎて書き殴ってしまった|pato|note

    ここにあった文章はすったもんだの末、https://sakumaga.sakura.ad.jp/entry/2020/10/07/120000 に移動しました

    ’89 牧瀬里穂のJR東海クリスマスエクスプレスのCMが良すぎて書き殴ってしまった|pato|note
    kusukusunoki
    kusukusunoki 2019/12/18
    21時51分を指す時計、普通列車21:55米原行きの掲示板、88年のイブ(土曜日)という予測、時刻表の確認で東京駅から名古屋駅に着いたと断定。週休二日制はない等時代背景から推測する二人の状況の考察。過去の読解の困難さ
  • 後世に残したい美しい言葉 5選

    ①孫衛星衛星の周りを回る衛星のことを孫衛星という。 しかしこのような天体は天然には発見されていない。 実物はないのに未来に発見される可能性のために名前だけが付いている。 言葉の影響力は今この世界のみに及ぶのではないことを教えてくれる。 ②トリプルA面メイン曲が3曲入っているシングルCDのこと。 A面B面とはレコードからの名残である。メイン曲をA面、カップリング曲をB面と呼び、両方の曲がメインとなる場合は両A面とかダブルA面という。 そこまでは良いのだが、トリプルとなると元のレコードのイメージは完全に崩壊する(レコードに面は3つもない)。 つまり元はレコード由来の概念だったものをCDに拡張した際、面という言葉が意味を失い、抽象世界上の産物になったが故に成立した言葉なのだ。 言葉は実世界から発生するが、必ず手の届かない抽象世界へと逃げていくことを教えてくれる。 ③幽霊文字JIS規格に紛れ込んで

    後世に残したい美しい言葉 5選
    kusukusunoki
    kusukusunoki 2018/11/12
    5つの言葉をとりあげながら言語についてのちょっとした短編小説のようになっている。
  • それでも俺はコースターを止められない - 関内関外日記

    この二日くらい、俺の頭の中を占領していっこうに出て行かないニュースがある。 http://alfalfalfa.com/archives/2088803.html http://www.asahi.com/national/update/0201/TKY201101310542.html 倉野内さんは発車前、一緒に乗っていた知人に「バーがしっかり下りない」と話していたという。 遊園地のコースターでの落下死亡事故。俺はもとより、高所恐怖症だからどんなコースターにも乗りたくない。観覧車にも、外が見えるエレベータにも、乗りたくない。問題はそこではない。この男性が、ロックの不完全さについて気づいてたらしいというところだ。気づいていながらも、そのままコースターは発進し、彼は死んだ。 もちろん、コースターの構造上の欠陥、すなわちロック不完全でも発車してしまうこととか、あるいは係員のマニュアルの、あるい

    それでも俺はコースターを止められない - 関内関外日記
    kusukusunoki
    kusukusunoki 2018/08/21
    コースターでの落下死亡事故の被害者が一緒の知人に「バーがしっかり下りない」と話していたことから敷衍する妄想。小さな判断ミスや「しない」ことを選んで落ちていく人生。気づいていながら声が出せない。
  • 朝永振一郎教授の「思い出ばなし」

    (注)朝永振一郎氏(1906-1979)は京都大学の出身であるが、理化学研究所仁科研究室を経てライプチッヒ大学に留学(ハイゼンベルクに師事)、帰国後1941年に東京文理科大学の教授となられ、新制東京教育大学の発足に伴い1949年から1969年まで、東京教育大学理学部物理学科および光学研究所の教授を務められた。その間、1956年から1962年の2期6年間(1期4年間、再任2年間)にわたり、東京教育大学の学長を務められ、東京教育大学の発展のために尽力された。朝永氏が学長をされていた時代は後年教育大関係者によって「朝永時代」と呼ばれるようになり、東京教育大学がもっとも輝いていた時代、東京教育大学の黄金時代と見なされるようになった。教育大学新聞会は、学長退任直後の1962年、朝永教授に過去の「思い出ばなし」の連載企画を提案したが、教授はこれを快く引き受けられ、24回にわたって当「教育大学新聞」の紙

    kusukusunoki
    kusukusunoki 2018/08/12
    健康不安もあり何一つ楽しくなかったという学生時代、痔の悪化で実験は出来ない、人見知りで友を作る勇気がない、研究に一生の情熱とは言えない我が身、功名心の減少とやる気の減少。弱音と迷いに満ちた思い出。
  • 読ませる駄文

    読ませる駄文

    読ませる駄文
  • “風俗で稼いだお金で幼い頃の夢を買うサブカル女子”の話が切なかった「思い出の隙間を埋めようと必死になっても、代替品では埋まらない」

    いつもカラーランドセルやセーラームーングッズを身につけている女子…その理由を聞いてみたら切ない?答えが返ってきた 大島薫 @OshimaKaoru 風俗勤めのサブカル女子が知り合いにいて、いつもカラーランドセルとかセーラームーンの変身コンパクトとか身につけてるから「斬新なファッションだなぁ」と思って理由を聞いたら「子供のとき買ってもらえなかったので…」って言ってて風俗で稼いだお金で幼い頃の夢を買うってなんかすごい文学感じた。 2018-04-25 15:53:32

    “風俗で稼いだお金で幼い頃の夢を買うサブカル女子”の話が切なかった「思い出の隙間を埋めようと必死になっても、代替品では埋まらない」
    kusukusunoki
    kusukusunoki 2018/04/26
    モテなかった男が風俗嬢を買ってセーラー服プレイをする。風俗嬢は子供の頃に買ってもらえなかったセーラームーングッズを買う。哀しく優しい世界。
  • 公開された陸自の日報が読み物として面白いと話題に!『バグダッド日誌文学』『ゲームの道端に落ちてるアーカイブ』と盛り上がる

    『この米国独立記念日、アメリカがイギリスから独立したわけであるが、同じコアリションの仲間としてお祝いするにも何かと気を使うだろうと感じていた。しかしながら日人的な心配をよそに、米軍人は「能天気」に独立記念日を祝っており、英軍人が冷ややかに眺めているのが印象的であった』

    公開された陸自の日報が読み物として面白いと話題に!『バグダッド日誌文学』『ゲームの道端に落ちてるアーカイブ』と盛り上がる
    kusukusunoki
    kusukusunoki 2018/04/18
    "イタリア人は日本人が好きで、何かあるたびに招かれます。アルコールも入ってきて上機嫌になると過去の同盟ネタになることも。「今度も一緒にやろうぜ。」と言われ、笑いながら心の中で「No」と答える。"
  • 俺たちは無能なフォレストガンプだ

    ストラテラ、コンサータ、インチュニブ。こいつはドラクエの呪文じゃないぞ。俺たち発達障害者にとってのアルファでありオメガだ。辛いんだ。飲むとアドレナリンが胃の中で大暴れして、事さえもできなくなる。 ぶっちゃけクスリの効果なんてろくすっぽ感じられない。健常者のフリがなんとか出来るって程度。なのにヤメたら元通り。あっという間に魔法が解けて、ただの落伍者にランクダウンだ。知的障害者ならまだいい。でも、俺たちは健常者と知的障害者の狭間に産み落とされている。社会からは見えない透明人間だから、いつだってセーフティーネットの濁りなき網からこぼれていく。 発達障害者には、常人にはない才能が備わっている、と人は言う。いわく、お前の内なる想像力を引き出せば、健常者どころか超人にだってなれる。いわく、お前は無限の可能性を秘めている。いわく、お前は磨かれていないダイヤモンドだ。シンデレラは意地の悪い姉を差し置いて

    俺たちは無能なフォレストガンプだ
  • 大人になりきれない40代の「おっさん若者」に言いたいこと(熊代 亨) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

    気がついたらもういいオッサン…。あなたは立派な「大人」になれた実感はあるだろうか。「いいオトナ」が見えない現代において、ワカモノを卒業するにはどうすればいいのか。発売後話題を読んでいる新刊『「若者」をやめて、「大人」を始める』の著者であり、精神科医の熊代亨氏から40代のオッサンへのメッセージ。 大人になれないオッサンたち 識者が日人の「成熟困難」を語るようになってから半世紀以上の時間が流れて、この国は少子高齢化社会を迎えました。 子どもや若者がいっこうに「大人」にならない──いわゆる、「成熟困難」が問題視され始めたのは高度経済成長の頃です。就活や結婚を親に頼りきる子どもや、マザーコンプレックスな子どもを、マスメディアは時におかしく、時には深刻に紹介してみせたのでした。 「成熟困難」は母子密着や父性の不在といった家族問題と関連して語られることも多く、精神科医が言及しがちな話題でもありました

    大人になりきれない40代の「おっさん若者」に言いたいこと(熊代 亨) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
    kusukusunoki
    kusukusunoki 2018/02/18
    ともすれば社会の未来に貢献していないと見做される「おっさん若者」(子なし世帯のような)もそうではない。「大人」(子あり世帯)の生活も子なし世帯を含む社会に支えられているんだから、と。なるほど。
  • 「何もしない」が自分の見つけた生き方なのかも

    40代後半の独身おっさんが今日、ふっと気がついたんで書く。 何か責任のある立場に立ったり、役職につくのが当に嫌だ。 先日も会社で皆で考えたある新しいアイデアの特許を取ろうという話が出てきて、 自分がいつのまにかそれを推進する立場になっていた。 上の人に「頼むね」とか言われて、それが嫌で嫌でもう逃げ出したい。 何で自分がそういうことをしなきゃならないんだ。 皆でアイデアを出すのもいつのまにか取りまとめ役をさせられていて、 内心、嫌だ面倒だ何で自分が、と思ったけど断れない。 昔から自分の中ではずっと課題だった。 自分から何かをすることがない。 無趣味。やりたいこともない。夢もない。 就職活動とかしんどかった。 やりがいとか生きがいとか、自分に持ち合わせてないものを探しまわって無理やりでっち上げて、 なんとか自分にできそうな仕事についた。 まあまあ覚えはいいので仕事はそれなりにできるようになっ

    「何もしない」が自分の見つけた生き方なのかも
  • 「ごん、お前だったのか。いつもストロングゼロをくれたのは」 “飲む福祉”ストロングゼロ文学が盛り上がる - ねとらぼ

    ここ数日、サントリーのチューハイ「ストロングゼロ」が注目を集めています。安い価格と高いアルコール度数、そしてアルコール度数以上になぜかやたらと酔いやすい飲み心地から、“飲む福祉”“飲む貧困”“虚無の酒”“麻薬”など、さまざまな二つ名が付けられているもよう。 ストロングゼロについてまとめたTogetter ストロングゼロ公式サイト そして人々はいつしかストロングゼロの存在に芸術性すら見いだし始め、Twitterではハッシュタグ「#ストロングゼロ文学」なるものが誕生。庶民向けに生み出されたお酒が、いつしか崇高な存在へと昇華されてきているようです。 亀に負けてもストロングゼロを飲み全部忘れるうさぎ、ストロングゼロを飲んでメロスがいい気分になっている間に死ぬセリヌンティウス、乙姫に「開けてはいけません」と渡されるストロングゼロ、綾鷹の代わりに選ばれるストロングゼロなどなど、ストロングゼロが出てくる

    「ごん、お前だったのか。いつもストロングゼロをくれたのは」 “飲む福祉”ストロングゼロ文学が盛り上がる - ねとらぼ
    kusukusunoki
    kusukusunoki 2017/12/08
    安い価格と高いアルコール度数という酔うためだけに純化されたような「ストロングゼロ」をネタに、ツイッターで大喜利のようにエッセイが投稿されている。“飲む福祉”“飲む貧困”“虚無の酒”
  • 革命バカ一代、塩見孝也、死す。

    塩見孝也。1960〜70年代、革命を目指し、武装蜂起を主張した赤軍派の元議長。70年、ハイジャックの共謀や爆発物取締法、破壊活動防止法違反などで逮捕。獄中20年。89年、出所。晩年はシルバー人材センターの紹介で東京・清瀬のショッピングセンターで駐車場管理人をしていた。享年76歳。11月14日、心不全のために亡くなった。 出会いのきっかけは、私が23歳の頃、ロフトプラスワンに「元赤軍派議長が語る!」的なイベントを見に行ったことだった。なぜわざわざそんなイベントに行ったかというと、当時の私は生きづらさをこじらせていて、近い過去に政治とかに怒って火炎瓶とか投げまくってた「政治の季節」に多大な関心があったからである。 翻って、自分の周りを見ると、半径5メートルの世界で消費活動だけしてろ、という空気の中、政治や社会に関心を持とうものなら「ヤバい奴」扱いされるという圧力に満ちていて、なんだかとっても息

    革命バカ一代、塩見孝也、死す。
    kusukusunoki
    kusukusunoki 2017/12/01
    赤軍派議長で獄中20年のテロリスト。こじらせた若者にはその滅茶苦茶さが「癒やし」にもなったという、雨宮処凛による適度な距離感のある追悼。"どんな状況の若者に出会おうとも、「それは資本主義のせいだ!」と断言"
  • 「サラエボ伝説の靴磨き」と呼ばれた父の後を継いで

    ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボのチトー元帥通りでを磨くロマ人のラミズ・パシッチさん(2015年1月31日撮影)。(c)AFP/ELVIS BARUKCIC 【3月28日 AFP】ラミズ・パシッチ(Ramiz Pasic)さん(64)が亡き父から受け継いだ遺産は、帽子2つと眼鏡、馬毛のブラシ、そして磨き職人としての名声だ。父親はボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボ(Sarajevo)市内で60年間にわたり磨きを続け、地元の伝説となった。 道路清掃会社で働いていたパシッチさんは、定年退職したときに父との約束を守ることにした。2014年に83歳で亡くなる数か月前に交わした約束だ。「この場所が空いてしまうのは、もったいないだろう」と、父親はいつも自分が磨きをしていた路上について語った。「私たちはこの仕事を守るべきだ。約束してくれるか?」 この会話を交わしたとき、父親はまだ健在だっ

    「サラエボ伝説の靴磨き」と呼ばれた父の後を継いで
    kusukusunoki
    kusukusunoki 2017/11/30
    紛争中も同じ場所で靴磨きを続けたロマ。"妻亡き今、家に帰る理由はほとんどないと語る~「誰にとっても父親との約束は神聖なものだ。体が許す限り、私はここで仕事をする。このいすに座ったまま死ねれば本望だ」"
  • 骨髄提供をしてみた【追記】

    もう1年以上前になるが、骨髄提供をしてみたのでその感想をつらつらと書きます。 そもそも献血が好きだったので、骨髄バンクの登録もそのついでにした。登録はしたけど5年くらい音沙汰はなかった。 適合のお知らせは、オレンジ色のでっかい封筒で送られてきた。 「あ、これ、いつもの骨髄バンクニュース送ってきただけじゃないな」ってすぐにわかった。 == ここから先、■は個人的にめんどくさいこと、★はマジでデメリットだなって思ったことですので、面倒な方は■は読み飛ばしてください 提供する意思を骨髄バンクに返信するまで■最初に返信する書類の多さにもうめんどくさくなる 患者さんに提供する骨髄液だから、健康面について聞かれるのはしょうがないなと思いつつ、読むだけでも結構多い。 「貧血に最後になったのはいつか」とか覚えてない。己の記憶力のなさが憎い。 とはいえ、基的に健康優良児なのであんまり気にせず進む。 ■当た

    骨髄提供をしてみた【追記】
  • 二日前のザ・ノンフィクションの感想 あるいはおれが自死か孤独死する理由 - 関内関外日記

    この間の日曜日、フジテレビの「ザ・ノンフィクション」を観た。ネットでの(いや、もう違うか?)有名人phaさんが採り上げられていた。通常、おれはその時間、なぜか東幹久が司会をする競馬番組を観るのだが、気になって「ザ・ノンフィクション」を観た。 おそらく、phaさんも小林銅蟲さんもおれと同年代だ。ニートとして生きる。少ない収入でも居場所を作る。それが新しい様式なのか、名称を変えてきたある種の生き方なのかわからない。おれは彼らの生き方に共感する。元ニートで引きこもりのおれ、共感するとともに、隔絶を感じる。おれは一人が好きなのだ。というか、他人と関わりたくない。よほど気心が知れた人間とでないと話もできない。 ようするにおれは先進的な生き方を志向するギークでもなんでもなく、孤独で、キモくて金のないおっさんなのだ。こればかりはどうしようもない。そして、どうしようもない未来が待っている。独り暮らしの中で

    二日前のザ・ノンフィクションの感想 あるいはおれが自死か孤独死する理由 - 関内関外日記
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    kusukusunoki 2017/11/10
    京大卒ニートphaや、彼が運営するシェアハウスにいた漫画家の小林銅蟲らが、少ない収入でも生きられる居場所を作っていることに共感しつつ、そのような人とのつながりを保っている生き方が出来ない者は……という話。
  • 旅行の荷造りだけをする

    趣味旅行かばんに荷物をつめている。旅行には行かない。 東急ハンズ、ダイソーなどで便利そうな道具を買う。そして旅行かばんに荷造りをする。そして便利なのかを評価する。旅行には行かない。 旅行代理店でパンフレットをもらってくる。説明は聞かない。その旅程を見て、かばんを選び、荷造りをする。旅行には行かない。 作り終わった旅行かばんを持って出かける。なにかを買うのではない。旅行かばんを手にしたり、引き歩いたりして、街を行く。これは旅行ではない。 駅で電車を待ってみる。いくつも待ってみる。空港まで行ってみる。かばんを手にして歩く。旅行じゃない。 帰宅して、荷解きをする。空になった旅行かばんをきれいにして片付ける。 まっしろなパスポートを見る。やっぱり旅行に行っていない。 いつだって、どこにでもいける。すぐにいける。その練習。あと、まだいかなくていいや、とわかるために。旅行には行かない。

    旅行の荷造りだけをする
  • 休日こわい

    20代後半男。 趣味もない。友達もいない。する事も無い。目標もない。 この歳になり、人の目も気にならなくなったが自分に対する自分の目がどんどん厳しくなる。 家にいても落ち込むだけなので、何かしなければと思いイオンに行くが、欲しいものもなく家族連れや若いカップルに囲まれて、になって帰る。 そなまま気付けば夜になり、ネットサーフィンをして1日が終わる。こんな生活が5年ほど続いている。 そんな俺が一念発起しSNS街コンなどにも手を出したが、一言で言ってクソつまらなかった。 ああいう場所で素直に楽しめる奴は根的に人種が違うんだろうと思う。 仮に彼女が出来たとしても、心のモヤモヤが消える事は無いと思う。俺が抱えているのは、根的な何かなのだ。 それが欠損なのか、悔恨なのか、焦燥なのかは分からないが、感覚としては罪悪感が一番近い。 では何に対してか? 俺は今まで何もしてこなかった過去の自分を心底

    休日こわい
  • 電線を礼賛する

    電線。残念ながらあまり人気者ではない。でもぼくにとって電線がつくりだす風景はおもしろい。ときに素晴らしいとさえ言えると思う。でもなかなか理解してもらえない。 そんなとき、すてきな電線好きの方と知り合った。運命の出会いだと思う。赤い糸ではなく電線で結ばれた縁である。 今回はその方と電線を愛でてまわった顛末をご紹介したい。分かってくれる人がいますように。

    電線を礼賛する
    kusukusunoki
    kusukusunoki 2017/10/06
    "電気のタイムラグは事実上ゼロだ。つまり、電力に関して言えばそれは発電と消費が同時に行われる。いま頭上で光っている照明はほぼ今発電所でつくられたもの""発電所と誰かの家庭やオフィスと時差ゼロで繋がっている
  • テトリス

    小6の時、親が離婚して母子家庭になった。父親とはその前からずっと別居していたから、家庭内に際立った変化は感じなかったけれど、苗字が変わったのがきつかった。同級生から好奇の目を向けられるのがとにかく嫌で、一時期、友達と遊ばなくなった。授業が終わると逃げるように家に帰った。 それで何をしていたかというと、部屋でずっとテトリスをしていた。布団に寝そべり、枕を高くして、毎日、何時間も。 そうこうするうちに、いつのまにか新しい苗字に馴れていた。同級生も僕の苗字のことなんて大して気にしてないことがわかった。僕はまたみんなと遊び始めた。 大学受験に失敗して浪人が決まった時も、ずっとテトリスをやってた。朝から晩まで一日中やってた。起き上がる気力もわかなかった。2週間ぐらいそうして過ごした。そのあとゆっくりと受験勉強を再開して、徐々にペースを上げ、翌年にどうにか志望校に合格することができた。 大学2年の時に

    テトリス
    kusukusunoki
    kusukusunoki 2017/05/24
    "ピンチの時、僕はいつもテトリスに助けられてきた。家族でも友達でも恋人でもなく、テトリス。 暗闇で何時間もテトリスと会話する。一緒に傷の回復を待ち、力を蓄え、また外に出てゆく。"