桜の季節も過ぎていよいよ春めき、旬の野菜がスーパーに並んでいます。野菜が好きな人も嫌いな人も、健康的な食べものと言えば野菜をイメージするのではないでしょうか。 気がついてみると、外食をしても野菜たっぷりのメニューがちらほら、コンビニには野菜ジュース、書店を見れば野菜を使うレシピの本が並び、私たちの生活は「野菜を食べよう」という声に取り囲まれています。 この連載は、医学知識を横目で見つつ、ちょっと不健康な生活を小声で応援します。つまり、健康的かどうかには関係なく、野菜が好きなら食べ、嫌いなら食べなければいいじゃないか、ということです。 子供っぽい意見に思えるかもしれませんが、落ち着いて考えてみましょう。本当に野菜をそんなに食べないといけないのでしょうか。 野菜の量についてよく参照される数字が、「健康日本21」に書き込まれた「350グラム」です。この数字をもとに、野菜ジュースの原材料が「1日分