2010年03月10日 佯狂 カテゴリ:ひつじ にんべんに羊と書いて「佯狂(ようぎょう)」と読む。 もともと「佯」とはいつわる、という意味で、佯狂は狂ったふりをすることなのだが、本当の狂人なのか、ふりをしているだけなのかは、傍目には見分けがつきづらいものである。 「佯」は、漢字の成から言えば人がただ羊に寄り添っているだけである。なのに、ふりをして見せるとか、うわべだけそのように見せかける、を意味するのはなぜだろう?と思う。 使う熟語も「佯死(死んだふり)」「佯病(病気になったふり」「佯酔(酔ったふり」なんていうネガティブな言葉ばかりだ。古来、羊と人間は古来から仲良くしてきたのに、こんな言い回しはちょっとひどいじゃないか、と羊マニアの私としては少し思ったりもする。 ただ、「佯」を使う言葉のひとつに「佯狂者」というのがあって、これはロシア正教会における聖人の称号である。普段はホームレスのような