JR京葉線(武蔵野線を含む)と東京臨海高速鉄道りんかい線の相互直通運転の実現を目指す協議会は、直通運転で利用者が受ける経済効果の総額が1日あたり最大約5200万円に上るとの分析結果をまとめた。協議会の事務局を務める千葉市が26日、発表した。 市によると、分析は千葉や浦安、船橋、習志野の4市などでつくる協議会が調査研究機関に依頼した。朝夕のラッシュ時に増便可能な1時間あたり6往復の直通運転を前提とし、JRより高いりんかい線の運賃がJR並みになったケースを想定した。 直通運転が実現した場合、新木場駅(東京都江東区)から品川や渋谷といった都内主要駅などへの所要時間は、5分ほど短縮される。通勤時間の1分短縮は50円の効果があるなどとする基準を設けて算定した結果が、約5200万円の経済効果だった。京葉線の新木場―蘇我間の商業施設の年間販売額が約75億円増え、地価上昇で税収アップも期待できることも指摘