この記事は MSX Advent Calendar 2015 の6日目の記事です。 1980年代に MSX・FAN という雑誌にファンダムという MSX-BASIC プログラム投稿コーナーがあり、私も投稿して腕を磨いていたものです。で、ファンダムでは1画面プログラム部門、N画面プログラム部門、10画面プログラム部門、というようにプログラムの長さに応じてカテゴリ分けがありました。 ここで1画面というのは、MSX のスクリーンモード0、つまり幅40文字、高さ24文字のテキスト表示で1画面に収まる分量のコードのことです。当然ながら短いコードで多くの機能や面白さを実現できれば評価が高まるわけで、自然と1画面プログラム部門などは極限までのコード削減テクニックが競われておりました。それは、スパゲティプログラムの奨励事例 - スパゲティプログラム - Wikipedia に載ってしまうくらいに。 当時私
未だにMSXの新作ソフトが東京ゲームショウなどのイベントで発表されている、と言えば「マジか!?」と驚く者もいることだろう。しかしMSXユーザーにとっては別に驚くべきことではない。なぜなら、MSXは“パソコン”なのだから……。 パソコンであるMSXがゲーム機と違うところ、それはユーザーが自分でゲームを作れる点にある。作ったものを販売することもできる。もちろんハードメーカーなど誰かの許可などいらない。というわけで、そんなMSX文化がこの2015年になっても続いている、ということなのである。当時そうした自主製作のゲー ム群は“同人ソフト”などと呼ばれていて、市販ソフト並みの凄いのから、メーカー製では(いろんな意味で)有り得ないスゴイものまでたくさん発表されてい た。他にもインディーズ系とか呼び方は様々あるが、MSXでは歴史的経緯も込めて“同人ソフト”と呼ぶことが多い。そんな中から、現役で活動中の
リストの中にその名前を見つけた瞬間、声を上げそうになった。『TPM.CO SOFT WORKS』さん(C-10-a / E-14)が居る。知る人ぞ知る伝説の投稿者さんが、BitSummitにやってくる。 小学2年生の頃。発売から1年経っても大人気のファミコンを尻目に、我が家にやって来たのはテレビに繋げるホームパソコン・MSX2(Panasonic FS-A1mk2)だった。「ゲームソフト買ったらそればっかやってアホになるから買わん」という親の方針の元、図書館でゲームプログラミングの本を漁る毎日。じき、とある雑誌と運命的な出会いを果たす事になる。徳間書店の『MSX・FAN』だ。 ファミマガの兄弟誌でもあるこの雑誌、MSXのゲーム情報なども満載なんだけども、何といっても一番人気は読者投稿プログラムコーナー『ファンダム』だった。毎月10本前後のアマチュア投稿プログラムが採用・掲載され、採用者には
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