ケーブルテレビ界最大手、ジュピターテレコム(J:COM)。アメリカ型MSOのビジネスモデルを背景に、都市型ケーブルテレビのトレンドを創り出してきた同社は今、どのような未来図を描こうとしているのだろうか。 国内最大のケーブルテレビMSO 1995年に設立されたジュピターテレコム(J:COM)は、国内最大のMSO(Multiple System Operator、ケーブルテレビ統括運営会社)として知られる。全国各地に存在するケーブルテレビ局は、地方自治体や地元企業などの出資による小規模経営の会社が多いなかで、J:COMはその傘下に11社・71局のケーブルテレビ局を擁し、従業員数は1万7202名(2019年3月末現在)という規模を誇る。 現在の日本の総世帯数は5801万世帯(総務省調べ、18年1月現在)、そのうちケーブルテレビのホームパス(ネットワーク敷設済み)世帯は5118万世帯(日本ケーブル