経済ニュースの本質を見極めるにはどうすればいいか。役立つのが「会計」だ。会計ではモノの動きと時間の流れを「金額」で整理していく。それが理解できると「ウラの裏」がするすると見えてくる。雑誌「プレジデント」(2018年3月19日号)の特集「会社の数字、お金のカラクリ」から、記事の一部を紹介しよう。今回は「任天堂とBS経営」について――。 自己資本比率85.2%"ニンテンドースイッチ"快進撃続く 2017年3月に発売のゲーム機「ニンテンドースイッチ」が快進撃を続けている。17年12月末時点での販売台数は1486万台。06年12月に発売し、1年で2013万台の大ヒットを飛ばした「Wii」に迫る勢いだ。 「任天堂の業績はヒット商品が出て拡大しては縮小の繰り返しです。ゲーム事業の宿命で、ヒットがあるかないかで業績が大きく変動する。それでもビジネスを継続できるのは、強靭な財務体質があるからです」 と解説