12月に入ると必ず読む雑誌がある。「THEWORLD IN 2004」だ。英エコノミスト誌が特別に1年に1回編集するもので、エコノミスト定期購読者にも自動的には送られてこないので、本屋で買う雑誌である。定期購読者ならばウェブ上のコンテンツにはアクセスできるが、この雑誌だけは、紙媒体で読むことをお薦めする。日本のアマゾンでも1008円で買える。 なぜお薦めなのか。 (1)世界全体をバランスよく俯瞰する視点が得られる。 (2)米国の視点ではなくヨーロッパの視点から書かれている。 (3)138ページからなるそう分厚くない雑誌の中に多岐にわたるテーマの記事群がコンパクトに収められている。 (4)それぞれ一流の記者らによって書かれ、しかもどれも「簡にして要」、図表も実に凝って作ってある。 (5)英語も、いつものエコノミスト誌よりも平易である。 (6)「来年を包括的に考える材料」がふんだんに提供されて