Firefoxはブラウジング履歴やブックマークなどの情報をPlacesと呼ばれるSQLiteデータベースに記録している。Placesが壊れてしまうとブックマークが失われたり、ロケーションバーからうまく候補を呼び出せなくなったりするため、FirefoxはジャーナルモードというSQLiteの機能を利用して、データベースの保護に努めている。 Placesを保護する手段の1つが、ログ先行書き込み(WAL:Write-Ahead Logging)だ。SQLiteでは、トランザクション開始から終了までの更新内容を順次「-shm」ファイルに書き込み、コミット時に「-wal」ファイルへと更新内容を書き込む*1。コミットした時点では本体データベースファイルに更新内容を書き込まないため、クラッシュしても本体は無傷で残り、トランザクションも迅速に完了できるというわけだ。Placesの場合、このWALジャーナリン