Heads on: Apple’s Vision Pro delivers a glimpse of the future
Heads on: Apple’s Vision Pro delivers a glimpse of the future
サンフランシスコで開催されたJavaOne 2008が終わってから半年、この間、Sun Microsystemsから聞こえてくるニュースは、正直、さびしいものが多かった。「Don't be shy!」の名セリフでJavaOneを盛り上げてきたJohn Gage氏が同社を去り、そしてJavaをはじめとする同社のソフトウェアビジネスを統括していたRich Green氏までもが同社を後にした。金融機関に多くの大口顧客をもつSunは、世界的金融不況の影響をもろに受け、全世界規模での人員削減を発表している。決算の数字も正直、痛々しい。 そんな厳しい状況にある中、12月2日 - 3日、東京・六本木ミッドタウンにて開催されたユーザカンファレンス「Sun Tech Days 2008 in Tokyo」(主催: サン・マイクロシステムズ)では、"Javaの父"としてその名をはせるJames Gosling
Mozilla LabでユーザーエクスペリエンスのリードとしてUbiquityを初めとするさまざまなプロジェクトを担当するエイザ・ラスキン。ユーザーインタフェース研究の第一人者として知られる彼が未来のFirefoxについてjune29に語った。 こんにちは、june29です。Mozilla LabsからUbiquityがリリースされて約3カ月が過ぎました。この間、Ubiquityを活用するさまざまな試みがなされ、筆者も紹介記事を書かせていただきました。 今回、Ubiquityの生みの親であるMozilla Labsのエイザ・ラスキン(Aza Raskin)さんが来日されているということで、お話を伺ってきました。Mozilla LabsでユーザーエクスペリエンスのリードとしてUbiquityを初めとするさまざまなプロジェクトを担当する彼は、何と1984年生まれ。筆者と同世代です。そんな彼がU
Chris DiBona氏のGoogleのオープンソースプログラムのマネージャーという仕事は、綱渡りだ。 Googleは自社の極めて収益性の高い事業に、数多くのオープンソースソフトウェアを使っている。Googleのオープンソース関係の仕事を監督しているDiBona氏は、Googleがそれに対して同じものを返すようにしなくてはならない。テイクだけでギブがないというのは許されない。 無料のオープンソースソフトウェアの支持者は強力な味方になりうるが、声高に非難する批評家にもなりうる。例えば、GoogleがAffero GPLライセンスをサポートしていないことを非難する人もいる。このライセンスでは、そのソフトウェアを使ってネットワークサービスを行っている者は、AGPLソフトウェアプロジェクトに対して行った修正を共有しなくてはならなくなる場合がある。 しかしDiBona氏は、Googleは行った修正
先週開催されたオープンソースカンファレンス 2008に参加するため、Mozilla CorporationのバイスプレジデントでありMozilla Labsゼネラルマネジャーであるクリストファー・ビアード氏が来日した。いてもたってもいられなくなり、サイボウズ・ラボのamachangとともに同氏を訪れた。ビアード氏の口から飛び出したのは、Mozilla Labsが見据える新時代のブラウザの話だった。 注目すべきはPrismとWeave ―― Mozilla Labsはどの程度の規模で、どういった活動を行っているのでしょうか。 ビアード Mozilla Labsは、比較的近い将来――Fiefox3のような――の話と遠い将来の話、その中間点くらいにフォーカスした活動を行っています。人材についてはフルタイムの人材が5人在籍しており、ほぼ全員がエンジニアです。 今わたしたちが注力しているものにはテー
曖昧になる技術の境界線 ウェブエンジニアを取り巻く状況は混沌としている。まずは知っておかなければ行けない分野が飛躍的に増えている。HTMLやCSS、JavaScriptはもちろん、ときにはRubyまでもやらなければいけない、さらにはデータベース(DB)のことも知っておかなければならない、といった具合だ。 さらには、どこからどこまでをどの技術でやるべきかという見極めも難しい。たとえば、Ajaxアプリケーションを作る際、JavaScriptを使ってフロント側で処理するのか、バックエンドでRubyで処理するのか、あるいはどこまでをバックエンドで処理すべきなのか。どこからどこまでをJavaScriptですればいいのか。そうした技術の境界は、どこにあると見るべきなのか。ウェブ開発の分野では、技術の境界が曖昧になっているのである。 この“曖昧になる技術の境界”に対して、Ruby開発者であるまつもとゆき
2007/12/25 「そういえばあのretryの話、どう思う?」、「誰も使ってないから害悪が多いっていう話は説得力ありますよね」、「じゃあなくすか……、うん、なくしといて」、「あ、決まっちゃった(笑)」――。 まつもとゆきひろと、笹田耕一。いま、世界が注目するプログラミング言語「Ruby」の生みの親と、開発コアメンバーの2人は、こともなげにRubyの仕様を記者の目の前で変更してしまった。Rubyの開発はどのように行われ、どこへ向かおうとしているのか。現行のバージョン1.8系から大きく様変わりする次期開発版「Ruby 1.9」のリリースを12月25日に控えた2人に、師走の秋葉原で話を聞いた(文中、敬称略)。 Rubyの仕様は密室で決まる!? 冒頭に紹介した2人の会話は、「retry」というRubyの文法の2種類ある使い方のうち、これまでほとんど使われた形跡がない方を文法仕様から取り除くかど
ひとりで作るネットサービス──第20回目は「IT戦記」のブログで知られるamachangこと天野仁史さん(25)にお話を伺った。JavaScriptとCSSを活用してブラウザだけで動くプレゼンテーション・ツールや、主要なブラウザでXpathが使えるようにする技術などを1人で開発するamachang。その背景にはどういった苦労や悩みがあったのだろうか。 「今のamachangは吠えているだけだよね」で変わる 「今のamachangは吠えているだけだよね。君の言っている理想に近づきたかったら、もっと人を巻き込まなくちゃだめだよ」。当時のamachangはmixi日記に、仕事の愚痴を垂れ流していた。自分のやりたいことが分からない、何を勉強していいか分からない、上司とうまくいかない……。そうした愚痴を書き込んでいたら、エンジニア仲間に冒頭のように言われた。ショックだった。 もっと人に会わなくちゃだ
Java EEエンジニアであれば、Gavin King氏の名前を聞いたことがある方も少なくないだろう。Hibernate、JBoss Seamといった、Javaでは超メジャーなフレームワークを開発した人物、それがKing氏だ。 同氏は現在、「JSR-299 Web Beans」と呼ばれる標準仕様の策定に携わっている。同仕様は同氏が開発したSeamのコンセプトをさらに発展させ、Java EEの次期バージョン「6」では目玉となる技術のひとつだ。 今回は、名実ともに世界トップクラスのJavaエンジニアである同氏に、単独インタビューを行う機会を得ることができた。やはり話題はWeb Beansが中心となったが、他にもJava SEやリッチクライアント、動的言語についても語ってくれた。まさにJava開発者必見のインタビューだ。 現在、Red Hatにおいて従事されているお仕事について、差し支えのない範
mixiといえば、SNS(ソーシャル・ネットワーキング サービス)の草分け的存在でもあり、本年7月末の時点で1110万人以上の加入者を持つ国内最大のSNSだ。スタートした2004年、当初、設置されたサーバーは2~3台、現在では数千台のサーバーが可動。たった一人のエンジニアが開発したシステムが3年半ほどでここまで急成長した背景には、もちろんmixiそのものが、時代の要求にピタリとマッチしたのはもちろんだが、ユーザーやクライアントが求める新しいシステム、サービスをタイムリーに提供してきた開発スピードに負うものも大きい。 たとえば、この1年を振り返り、大きなものだけを取り上げても、mixiの携帯版「mixiモバイル」、スタート直後から一気に国内最大級の投稿数を誇る動画投稿サービスの「mixi動画」、mixi上にオリジナル小説を連載し、登場人物の日記を公開する新タイプの広告企画「mixi×ドラマ」
サービス開始からわずか11カ月で400万会員を獲得し、「初音ミク」や「ねこ鍋」など数々の人気コンテンツを生み出しているニワンゴの動画コミュニケーションサービス「ニコニコ動画」。こんなふうに一大ムーブメントを起こすサービスを自分の手で開発してみたいと思う人も多いだろう。 ニコニコ動画はどのようにして生まれ、どういった点が成功の鍵を握ったのか。また、ニコニコ動画のようなサービスを開発する上で求められる人材像とはどんなものなのだろうか。ニワンゴ技術担当取締役の溝口浩二氏が11月17日に東京都内で開催された就職支援イベント「ミリオンタイムズスクウェア キャリアアップセミナー」の講演で明らかにした。 少人数の開発チームで試行錯誤を繰り返す ニコニコ動画は、ドワンゴ代表取締役会長でニワンゴの代表取締役社長も務める川上量生氏と、ドワンゴ研究開発本部 研究開発部 技術支援セクションの戀塚昭彦氏の2人が中心
無数にある開発コミュ二ティやユーザー会といった組織。一体どんなことをしているのか。そこではどんな人たちが活動しているのだろうか……気になっている人も多いだろう。コミュニティのメンバーに話を聞き、その実像を探る。 Monaプロジェクトは、ひげぽん氏が2ちゃんねるに立てたスレッド「OSを作ろう」をきっかけとして立ち上がったプロジェクト。現在はWikiを中心に情報交換や共有を行い、開発を進めている。今回はプロジェクトリーダーのひげぽん氏とコミュニティの中心メンバーの1人で、wiki.osdev.infoという主にOS開発に関する情報を提供するWebサイトを管理している奥村氏に話を聞き、Monaの現状と目指すべき未来について語ってもらった。 ■コミュニティが形成されるまでの過程 ――2002年6月にスレッドが立ち、その1年後の2003年7月にWikiを立ち上げ、Monaの開発を進められてきたと思い
萩野純一郎氏が10月29日に亡くなった。本名よりも「itojun」の愛称で知る人の方がはるかに多いこともあり、ここでは敬意を込めて「itojun」氏と呼ばせていただくことにする。 itojun氏は、よく知られているように、KAME projectでIPv6プロトコルスタックの開発および公開に尽力した主要メンバーの1人で、IPv6普及に多大な貢献をした技術者だ。訃報が流れて以後、インターネット上には萩野氏を悼む声が溢れている。 itojun氏は、最近ではYouTubeで「ipv6 100の質問」をシリーズで公開し、技術者だけでなく、広く一般のユーザーにもIPv6について知ってもらおうと試みていた。本誌では、10月中旬にitojun氏にYouTubeのコンテンツについて取材しており、残念ながらitojun氏に見ていただくことはできなくなってしまったが、itojun氏がIPv6普及のために何をし
米Mozilla、JavaScript EvangelistのJohn Resig氏 Adobe MAX Japan 2007やユーザコミュニティなど、いくつかの講演を目的として来日したJohn Resig氏に、将来のFirefoxで搭載されるJavaScript実装やjQueryについて所見をいただいた。John Resig氏はMozillaでJavaScript Evangelistを務める人物。jQueryのメイン開発者でもある。業務ではMozillaでJavaScriptコミュニティとの調整役を務め、夜間や週末はjQueryの開発に没頭している。同氏が見るJavaScriptの未来はFirefoxのみならず、ほかのWebブラウザにとっても重要なものだ。 Tamarinの寄贈から1年、Firefox 4とFlash10でお目見え ちょうど1年ほど前の2006年11月7日(米国時間)、
動画共有サービスを世に知らしめたのは米YouTubeといっても過言ではないだろう。設立後のしばらくの間は伸び悩んでいたものの、2005年12月から爆発的な勢いで成長。それから1年もしない2006年10月9日(米国時間)には米GoogleがYouTubeの買収に合意したという発表が行われ、トップ企業の傘下となった。YouTubeはGoogleに買収された後も、独自のブランドを保持したまま運営を続けている。 動画共有サービス「YouTube」 今回、来日したYouTubeのEngineering ManagerであるSougou Marane氏および同社のSoftware EngineerであるMatt Rizzo氏から、Googleの傘下になった後のYouTubeのようすなどについて話を聞きいた。 米YouTubeのEngineering ManagerであるSougou Marane氏 米
最大規模のネット動画サイトとして定着した「YouTube」。2005年にサービスを開始し、2006年10月にはGoogleの傘下入りを決めた。そして2007年6月には9カ国の言語に対応するなどサービスを拡大し、利用者は増え続けている。開始からわずか2年間。これだけの影響力を持つ動画サイトに成長するまで、どんな軌跡をたどってきたのか。エンジニアリングマネージャーのスグ・マラン氏と、YouTubeの黎明期からエンジニアとして籍を置いているマット・リッツォ氏に聞いた。 ●YouTubeのサービスはどんな形で生まれたのでしょうか。 リッツォ氏(以下R氏):元々、スティーブとチャド(YouTube創業者のスティーブ・チェンCTOとチャド・ハーレーCEO)と僕ら(リッツォ氏とマラン氏)は、オンライン決済サービスを手がけている米PayPalの社員でした。スティーブとチャドが独自のサービスを始めたのは20
トム・デマルコ氏は構造化分析手法を生み出し、著書『ピープルウエア』(日経BP社)でプロジェクトマネジメントの“人間系”にいち早く注目したソフトウエア分野の有名人である。近著『熊とワルツを』(同)では、IT分野のリスク・マネジメントを独特の語り口で解説している。 今年1月の「ソフトウェアテストシンポジウム(主催はソフトウェアテストシンポジウム実行委員会)」に合わせて来日した同氏は、「これから成功するのはリスクを取る企業。そのためには企業が“大人”になる必要がある」ことを強調した。以下、日経コンピュータ3月8日号に掲載したインタビューの完全版をお届けする。 ソフトウエア分野でのリスク・マネジメントはまだ新しい ――リスク・マネジメントは古くからあるトピックだと思います。この時期に『熊とワルツを』というリスク・マネジメントに関する本を出した意図は何だったのでしょうか。 ソフトウエア分野におけるリ
QAサイトやブログ、ソーシャルブックマークなどのネットサービスをてがける「はてな」。同社は、「立ったまま会議をする」「ミーティングをポッドキャスティングする」などユニークな試みを実践している「変な会社」として知られている。「超オープン」と言われる同社の情報共有の仕組みについて、川崎裕一副社長に話を聞いた。(聞き手は小野口 哲) はてな社内での情報共有はどんな仕組みになっているのでしょうか。 はてなでは、社員が全員ブログを書いています。業務日報的なものだけでなく、基本的に何でも書くんです。例えばあるサーバー担当者は、仕事がきつい、眠いといった自分の状況やフットサルの感想の後で、エラーのログや監視プログラムの話を書いています。 「個人のブログみたいなことを書いても意味がない」と感じる人もいるでしょうか、そうではないんです。ブログを読んで、この担当者が眠いことを知ったら、「もう眠ったらどうか」と
米Xen Source社のCHIEF SCIENCE OFFICERで,「Xen project」のLeader and chief architectも務めるIan Pratt氏(写真)に,仮想化技術の展望と次期Xenについて聞いた。同氏は2007年7月20日に東京都内で開催された「Xen Conference Japan 2007」に合わせて来日したもの。(聞き手は日経Linux編集 畑 陽一郎) 仮想化の将来像についてどのように考えているのか。 写真1 米Xen Source社のCHIEF SCIENCE OFFICERで,「Xen project」のLeader and chief architectも務めるIan Pratt氏 [画像のクリックで拡大表示] 工場出荷時点ですべてのコンピュータに仮想化機能が実装された世界が来ると考えている。現在はサーバー・マシンが仮想化の対象だが,
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