2016年11月、Googleがニューラルネットワークを翻訳サービスに導入し、日英の翻訳精度が大幅に上昇したことが大きな話題となりました。重文、複文、倒置法などが駆使された複雑な英文でも、日本語で違和感なく読める程度に翻訳してくれる様は、まさに翻訳業は機械に取って代わられるという未来を連想させました。 その一方で、2020年より小学校3年生からの英語教育が必修化されるなど、私たちは日々英語を学ばなければならないという圧力に苛まれてもいます。つい先日は資生堂が2018年からの英語公用語化を発表するなど、ビジネスシーンでも英語力に対する要望は高まりこそすれ、沈静化する様子はありません。 果たしてこのまま機械による翻訳精度の向上が続けば、日本人にとって英語を学ぶ意義はなくなるのでしょうか? 私はキャリアの半分以上をアメリカ系IT企業の日本支社で過ごし、業務のあらゆる場面で英語を使ってきました。顧