3月26日、4年連続で最終赤字を計上するソニーを引き継ぐ平井新社長に再生を図る道はあるのか。写真はバルセロナでのモバイル・ワールド・コングレスで会見する平井氏。2月撮影(2012年 ロイター/Gustau Nacarino) [東京 26日 ロイター] 満身創痍でステージを降りるハワード・ストリンガー氏が残した遺産は、輝きを失った「SONY」ブランドだ。空前の4年連続最終赤字を受け、ゲーム事業出身の平井一夫氏が社長兼最高経営責任者(CEO)としてこれを引き継ぐ。 戦後復興の町工場から世界を席巻したソニー<6758.T>は今、アップルやサムスン電子<005930.KS>の隆盛の陰で存在感を失った。iPod(アイポッド)の協業で故スティーブ・ジョブス氏から誘いを受けたのは2001年。当時ソニーの時価総額は10兆円前後を誇ったが、今や1兆円台と、海外強豪に軽く買収されるほどの水準に落ち込んだ。