非モテ人間は現代の被差別階級なのか? 異性を発情させるのがそんなに偉いのか? 文学を手がかりに、いっそ非モテライフをエンジョイする方法を探っていこう! 名作は、非モテ人間の宝庫です。 フランスといえば、全域的におしゃれパリジャンとおしゃれパリジェンヌがおしゃれカフェでおしゃれデートをしてそうな雰囲気。非モテが存在するなんて、にわかには信じがたいくらいです。文学者にしてからが、「かわいい女の子たちとの恋愛とデューク・エリントンの音楽。それ以外は消えちゃえばいい。醜いんだから」(byボリス・ヴィアン)とか言っちゃってるくらいですから。 殺人の動機も痴情のもつれとかじゃなくてだいたい太陽のせいですから。どんだけオシャレなのよって話ですよ。 しかしそんなモテ社会で生きざるをえない非モテの鬱屈は相当根深いはず。今回はフレンチ非モテを描いて救いのなさMAXのフランス現代文学『闘争領域の拡大』(ミシェ