ロシアのウラジーミル・プーチン大統領をアドルフ・ヒトラーになぞらえた壁画。オーストリア・ウィーンにて(2022年3月7日撮影)。(c)GEORG HOCHMUTH / APA / AFP 【3月18日 AFP】イルゼ・ティーレ(Ilse Thiele)さん(85)は最近、ドイツ・ベルリンの自宅で花柄のアームチェアに腰掛けながらテレビを見るたび、心が重くなる。ロシアによるウクライナ侵攻のニュースで、第2次世界大戦(World War II)時代の記憶がよみがえるからだ。 「もちろん、あらゆる記憶が押し寄せてくる」。旧東ドイツの郵便局長だったティーレさんは、ベルリンの駅に次々と到着する疲れ果てた難民の映像を見ながら言った。「かわいそうに。特に子どもが」 1944年末から45年の冬にかけ、寒さと空腹に耐えながら歩いたことを思い出す。母親と共に旧ソ連の侵攻から逃れるため、現在のポーランド南西部ドル