東京都が、新型コロナの感染対策として飲食店に出した営業時間の短縮命令は違法だとして、都と裁判で争っていた飲食チェーンが、さきほど控訴を取り下げたことを明らかにしました。命令は違法と判断した一審判決が確定しました。 この裁判は、飲食チェーン「グローバルダイニング」が、去年3月に出された都の時短命令は違法だとして104円の賠償を求めたものです。 一審の東京地裁は今年5月、賠償は認めなかったものの、時短命令は違法とする判決を言い渡しました。グローバルダイニング側は一部を不服として控訴していましたが、きょう、東京高裁で弁論を行った直後、控訴を取り下げたことを明らかにしました。 グローバルダイニング 長谷川耕造社長 「平常化に向かってやっと行政も動き始めた中で、この違法という判決を確定するのはとっても意義があると」 取り下げの理由について代理人弁護士は、高裁でも審理に時間がかかる見通しになったことを