数多くあるマンガ作品には、その数だけさまざまな結末が存在します。なかには「後味の悪い」展開が描かれることもあり、そういったトラウマ作品に感情を揺さぶられた人は少なくないでしょう。ラストで「全員死亡」展開が描かれた名作マンガを振り返ります。 物語終盤で主要キャラだけでなく、主人公までもが死んでしまう「全員死亡」展開を迎えたマンガ作品は、いくつも存在しています。バッドエンドで、後味の悪い読後感を味わった人も少なくないでしょう。 たとえば押切蓮介先生が手がけたマンガ『ミスミソウ』は、ラストで主人公も死んだことから「後味が悪すぎる」「切ない終わり方」などの声があがり、「トラウママンガ」の代表例としてよく語られています。 同作の舞台は、主人公である「野咲春花」が転校でやってきた田舎の中学校です。春花はクラスメイトからいじめに遭い、それがエスカレートした結果の事故で、両親は焼き殺されて妹は意識不明の重