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山形浩生と権力に関するcastleのブックマーク (20)

  • ロシアの攻勢と新世界の到来 (2022/02/26): 侵略成功時のロシアの予定稿 全訳 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    訳者まえがき まちがって公開されたとおぼしき、ロシアウクライナ征服に成功していた場合のロシア国営通信 RIA予定稿の全訳。すぐに引っ込められたが、Wayback Machineにしっかり捕捉されていた。すごい代物。いくらでも言いたいことはあるが、読めば多くの人は同じことを考えるだろうし、ある100年近く前のドイツの人が書いた文章との類似も明らかだとは思う。 以下のツイート経由で存在を知った。ありがとうございます! 1 “The resolution of the Ukraine question.” A mistakenly published Russian article gives us a chilling insight into the neo-imperialist thinking in Russia that drives Putin’s decision to inv

    ロシアの攻勢と新世界の到来 (2022/02/26): 侵略成功時のロシアの予定稿 全訳 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    castle
    castle 2022/03/02
    「まちがって公開されたとおぼしき、ロシアがウクライナ征服に成功していた場合のロシア国営通信 RIA予定稿の全訳。すぐに引っ込められたが、Wayback Machineにしっかり捕捉されていた」
  • Hiroo Yamagata on Twitter: "「NATOが拡大してプーチンちゃんこわがらせたのがいけないんでしょー」という本田圭佑みたいな愚論主が読むべきスレッド。ロシアがあこぎな真似するの知ってるから東欧諸国が愛想尽かしてEUやNATO行きたがっただけ、被害者ヅラすんな、と… https://t.co/52jfzQcJsm"

    castle
    castle 2022/02/28
    「NATOが拡大してプーチンちゃん怖がらせたのがいけない~(という)愚論主が読むべきスレ(の紹介)」「露があこぎな真似するの知ってるから東欧諸国が愛想尽かしてEUやNATO行きたがっただけ、被害者ヅラすんな、と」
  • Hiroo Yamagata on Twitter: "プーチンは、環境団体丸め込んで地元ガス採掘に反対させ、ロシアの(高い)ガス買わせてきた。それがいまの惨状に。政府に入り込んで今まで反原発で反炭素という辻褄合わないこといってきたけど、原発かそろそろ崩れて、今回のでそれ以外の話も崩れ… https://t.co/pWgE1Jh1xn"

    プーチンは、環境団体丸め込んで地元ガス採掘に反対させ、ロシアの(高い)ガス買わせてきた。それがいまの惨状に。政府に入り込んで今まで反原発で反炭素という辻褄合わないこといってきたけど、原発かそろそろ崩れて、今回のでそれ以外の話も崩れ… https://t.co/pWgE1Jh1xn

    Hiroo Yamagata on Twitter: "プーチンは、環境団体丸め込んで地元ガス採掘に反対させ、ロシアの(高い)ガス買わせてきた。それがいまの惨状に。政府に入り込んで今まで反原発で反炭素という辻褄合わないこといってきたけど、原発かそろそろ崩れて、今回のでそれ以外の話も崩れ… https://t.co/pWgE1Jh1xn"
    castle
    castle 2022/02/28
    「プーチンは、環境団体丸め込んで地元ガス採掘に反対させ、露の(高い)ガス買わせてきた。それがいまの惨状に。政府に入り込んで今まで反原発で反炭素という辻褄合わないこといってきたけど、原発かそろそろ崩れて」
  • メネセス『フィデル・カストロ』:ごく初期の独自取材に基づく批判的なカストロ論 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Executive Summary メネセス『フィデル・カストロ』は、パリ・マッチ記者のメネセスによる独自取材のカストロ伝。シエラ・マエストラの山で、通訳なしで直接取材もしていて、非常にしっかりしたもの。彼はソ連系の社会主義団体シンパであり、必ずしもそれに与しないカストロにはきわめて批判的。 カストロは口先だけで、実際に動いているのはまわりの連中だ、というのがメネセスの評価。その後、カストロが南米に勝手に自分の勢力圏を広げようとしている点にもきわめて批判的。 親ソ的な主張がときどき鼻につくし、内容的には古びているものの、独自の視点がありプロパガンダから外れているという点ではおもしろいカストロ伝。 フィデル・カストロ (1969年) (角川選書) 作者:エンリケ・メネセス角川書店Amazon 図書館にあって検索でヒットしたが、1969年のだし、まあ大して期待していなかった。ところが、意外に

    メネセス『フィデル・カストロ』:ごく初期の独自取材に基づく批判的なカストロ論 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    castle
    castle 2022/01/31
    「ソ連系の共産主義者にある程度は共感する立場からカストロなんてダメダメで大口叩きのろくなもんではなく自分では何もできないくせに他の南米諸国にちょっかいだそうとしてて全くどうしようもないぜと主張する本」
  • ピケティ東大講義:教授どもは機会を無駄にするな! - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ピケティ東大講義、近所なのでのぞきにいきました。 プレゼンは、一昨日の有楽町マリオンでやったものとほぼ同じ。説明はちょっと詳しかった。しかし…… 司会者はあまり英語うまくなかったけど、まあ一応やるべき務めは果たしていたのでよしとしましょう。講義は少し時間が押し気味。問題は、講演のあとで「対談」と称する代物。 石田英敬教授(図書館の副館長だって)なる人物が出てきて、これ以上はないというくらい中身の薄いスライドを並べて、それをド下手な英語で要領を得ない説明で塗り固める。「ピケティ教授の研究は、長期に着目した」「世界の難問に取りくんでいる」等々、それぞれ5秒で言える(そして言わずもがなの)内容を、うだうだうだうだ5分に引き延ばし、会場からは苦笑嘲笑苛立ちが目に見えるくらい濃厚にたちのぼっているのも気に留めず、35分しかなかった残り時間のうち、20分をこれで浪費。「学生はみんな、萎縮せずに積極的に

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    castle 2015/02/17
    「ピケ:経済学は歴史や実証を重視すべきで、数理モデルのお遊びになっちゃいけないよ。学者は頭がいいわけじゃなくて、データを集めたりする暇がある、というかそれをやるために社会からお金をもらってるんだから」
  • 根本『物語 ビルマの歴史』:通り一遍で重要な点に踏み込めていないのでは? - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    物語 ビルマの歴史 - 王朝時代から現代まで (中公新書) 作者: 根敬出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2014/01/24メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見る はーいみなさんこんにちは。これを書いているのはミャンマー行きの飛行機の中。直行便で乗り換えなしで行けるのは当にありがたいね。 で、この飛行機の中で読んでいたのが根敬『物語 ビルマの歴史』(中公新書)だ。去年、ミャンマーには何回か出かけたけれど、その歴史や現状についてまとめて読んだことはなかった。ちょうどこのをもらったので、いい機会だから読んでおこうと思ったわけ。 書は、ビルマ/ミャンマーの概要と、主に英国植民地時代以降の近現代史をまとめただ。悪いではないが、絶賛したいわけでもない。まあ概説としては使える。でも一部では無用に細かすぎ(日の植民地時代の話とか昔のエリートの話とか、アウンサンス

    根本『物語 ビルマの歴史』:通り一遍で重要な点に踏み込めていないのでは? - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    castle
    castle 2014/03/02
    「(現在は北朝鮮と何の関係もないかのような記述だが)カンボジアやラオス等で暗躍する日本のパチンコ屋経営の銀行がミャンマーにも進出している事からも窺える通り、北朝鮮とはいまだにかなり強い接触はあるはず」
  • 三浦『シビリアンの戦争』:シビリアンコントロールは本当に有効か? - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    シビリアンの戦争――デモクラシーが攻撃的になるとき 作者: 三浦瑠麗出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/10/19メディア: 単行購入: 13人 クリック: 615回この商品を含むブログ (14件) を見る 書は、ぼくたちの多くが慣れ親しんでいる軍や戦争に関する基的な考え方に大きな疑問をつきつけるだ。従来の発想では、軍人は戦争大好きだとされる。だから平和を愛する文民が彼らの活動を常に監視し、抑えなくてはならない。これが文民統制(シビリアンコントロール)の発想だ。 でも近年の多くの戦争の実態はちがう、と著者は指摘する。軍人たちは、戦闘で真っ先に死傷するのは自分たちだ。だから勝算のない無意味な戦争にはきわめて慎重だ。むしろ文民たちのほうが、独裁政権打倒とか対テロとか、その時の勝手な思い込みと勢いで、軍人たちを(民主主義のおかげで!)戦争に引きずり込んでいる、と。すると、文民

    三浦『シビリアンの戦争』:シビリアンコントロールは本当に有効か? - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    castle 2013/02/06
    「(戦闘で真っ先に死傷する軍人は)勝算のない無意味な戦争には極めて慎重」「(実戦経験があると慎重になりそうだが)中国はそうはなっていない」「自分が戦争に行く見込みの低い人ほど勇ましいことを言いたがる」
  • 笠井『新版テロルの現象学』:左翼運動を清算するといいつつ未練を残し、アニメに逃げた本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    新版 テロルの現象学――観念批判論序説 作者:笠井 潔発売日: 2013/01/31メディア: 単行 はじめに しばらく前にちょっと嫌みなことを書いて、やっと編を読みました。あー、そういえばこんな話だったねー、と思うと同時に、正直いって現代的な価値があるだとは思わなかった。笠井一人が、自分だけのために必要としていた整理でしかなく、それを他人が共有すべき必然性は特にないと思ったのだ。それは昔もそう思ったし(たとえばこのオローク『ろくでもない人生』あとがきを参照)そして、いままた読んで、なおさらその思いを強くした。 いやそれどころか、書は自分がやろうとしたいちばん根のところをごまかして、自分が批判したその枠組みにまさにすっぽりはまりこんでいると思う。今回、新版になってついたとんでもなく長くて混乱した増補は、まさにそのごまかしを隠しきれなくなった結果だ。久々に手に取って、ぼくはそう思っ

    笠井『新版テロルの現象学』:左翼運動を清算するといいつつ未練を残し、アニメに逃げた本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    castle
    castle 2013/02/06
    「自分の理想や思想が正しいなら、それを受け入れない社会は間違っていて~したがってぶち殺してもいいんだ、と」「そのハイになった革命が自己目的化してます」「革命温存のための小細工を引き延ばしているだけ」
  • ラートカウ『自然と権力』:いろいろ事例は豊富ながら、結局なんなのかというのが弱くて総花的。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    自然と権力―― 環境の世界史 作者: ヨアヒム・ラートカウ,海老根剛,森田直子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2012/07/10メディア: 単行 クリック: 58回この商品を含むブログを見る 書の基的な主張というのは、別に環境問題というのは20世紀の工業化で初めて生じたもんじゃない、ということ。多くの人は、昔の人々は自然と調和した美しい生活を送っていて、それが工業化により大規模な自然破壊その他が生じた、と思っている。だから、江戸時代に戻れとかビクトリア時代に戻れとか経済成長が低かった時代に戻れとか三丁目の夕日とか、くだらない妄想にふけることがエコなんだ、と思っている。でも実際には、あらゆる時代のあらゆる文明は、自然と調和なんかしておらず、一時的な定常状態を維持できることはあっても、それは絶えず変わり続け、人はそのたびに環境破壊などに苦しみ続けてきた。 そして各種の環境に関わ

    ラートカウ『自然と権力』:いろいろ事例は豊富ながら、結局なんなのかというのが弱くて総花的。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    castle
    castle 2012/08/08
    「別に環境問題というのは20世紀の工業化で初めて生じたもんじゃない~実際には、あらゆる時代のあらゆる文明は自然と調和なんかしておらず、一時的な定常状態を維持できることはあっても、それは絶えず変わり続け」
  • ウォルツァー『政治的に考える』:理念と現実のせめぎあい - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    政治的に考える―マイケル・ウォルツァー論集 作者: マイケルウォルツァー,デイヴィッドミラー,Michael Walzer,萩原能久,齋藤純一出版社/メーカー: 風行社発売日: 2012/04メディア: 単行購入: 3人 クリック: 400回この商品を含むブログ (5件) を見る いま、現実の政治に希望を抱くのはむずかしい。目先の出来事におたつき、世間の顔色をうかがうばかりの人々が、己の地位と利権だけにしがみついて、その場限りの言い逃れを連発。一方でそれを批判する識者たちも、時に形骸化したスローガンの連呼や現実から乖離した抽象論に堕す。だがそもそもこの現実世界の政治とは何をするものなのか? それを考え続けてきた政治哲学者マイケル・ウォルツァーの論文をまとめたのが書だ。邦訳も多いとはいえ(いやそれ故に)多岐にわたる彼の議論を包括的に見渡すのはなかなか面倒だ。書はそれを可能にしつつ、現実

    ウォルツァー『政治的に考える』:理念と現実のせめぎあい - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    castle
    castle 2012/07/07
    「己の地位と利権だけにしがみついて、その場限りの言い逃れ~一方それを批判する識者達も~現実から乖離した抽象論に堕す」「何か普遍的な原理を勝手に想定して、それを安易にあてはめて事足れりとしてはならない」
  • ハルバースタム『ベスト&ブライテスト』:組織内で苦しんだ人なら身につまされる、いろんな意味で絶望の名著。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ベスト&ブライテスト〈上〉栄光と興奮に憑かれて (Nigensha Simultaneous World Issues) 作者:デイヴィッド ハルバースタム二玄社Amazon 読んだふりをしていたをこっそりきちんと読み直すキャンペーンの一環で、ハルバースタム『ベスト&ブライテスト』を読んだ。大学生の頃に一度ぱらぱら見たんだけど、「ふふん、白人優位主義の無知で偏狭でプライドばかり高い米帝軍国主義の手先どもが、己の愚かさ故と歴史的必然故に自滅する話ね」と思ってあまりまじめに読まなかったし、いろいろこまごました人間の出自だの学歴だの職歴だのがひたすら並んでいて、いささかうんざりしたこともある。そして大学生だと「こいつらが自分の力関係だの地位だのばかり心配せずに、現場の情報をきちんと聞いて、己の信念にしたがって正義の発言をすればベトナム戦争なんか起きなかったんだろ」と気で思っていた。だから、あ

    ハルバースタム『ベスト&ブライテスト』:組織内で苦しんだ人なら身につまされる、いろんな意味で絶望の名著。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    castle
    castle 2012/02/21
    「それ(少数派の意見の堅持)にしがみつくことで発言力を失うのと、「戦略的撤退」をして発言力は維持しつつ自分の意見を少しでも通す機会をうかがうのとどっちがいいか、という選択の苦しさもわかる」
  • 朝日新聞ってホントに北朝鮮&中国の手先かもしれないと思ってしまう記事。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    朝日の一面見て、卒倒しそうになった。ジョンイルくんが死んで、なんと金正男礼賛??!! 「自由人」? 「世界をよく知り」? 正男が? 国を預かる気になれないのは、単に遊んでたいからだけでしょ。さらにジョンイルが「拉致問題でも『主犯』の疑いがぬぐえなかった」??!! 疑いかよ! さらに金正恩の心中を思いやる??!! どうなってるの、この若宮啓文という人物は? こんなのが「主筆」の朝日新聞って何、と思ってしまう。ところで主筆ってなんだか知らないけど、一応えらいんでしょ? そもそも金正恩が三代目についたのは、ほかの国の政権交代とか王位継承とかとは同列に扱えないだろう。まずどう見ても、まともに状況わかってるとは思えない傀儡でしかない。北朝鮮の現状すべて把握して国を運営する気があるとは考えられない。それが何を考えようが関係ないでしょ。記事の前提からして変だわ。この北朝鮮(の親分一家)へのすり寄りかたっ

    朝日新聞ってホントに北朝鮮&中国の手先かもしれないと思ってしまう記事。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    castle
    castle 2011/12/23
    「朝日(主筆・若宮啓文)の一面見て、卒倒しそうになった。ジョンイルくんが死んで、なんと金正男礼賛??!!~さらにジョンイルが「拉致問題でも『主犯』の疑いがぬぐえなかった」??!! 疑いかよ!」
  • 金持ち、貧乏人、ブルガリア:やっぱりお金で幸せは買えます - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    (The rich, the poor and Bulgaria: Money really can buy you happiness) from: The Economist 2010/12/10, 翻訳 山形浩生 お金で幸せは買えないという発想は人気がある。特に、成長重視の自由市場経済がまちがっていると思うヨーロッパ人の間ではその気が強い。そういう人は、南カリフォルニア大学の経済学教授リチャード・イースタリンの研究を見て満足する。イースタリンは1970年代にデータをあれこれいじり、お金と幸福の間には弱い相関しかないことを指摘した。それぞれの国の中では、所得と満足度は密接に相関しているけれど、時系列的に、あるいは国同士で見ると、相関はほとんどないように見える。これは「イースタリンのパラドックス」として有名になった。イースタリン氏によれば、幸福は絶対所得ではなく相対所得に依存するという。

    金持ち、貧乏人、ブルガリア:やっぱりお金で幸せは買えます - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    castle
    castle 2011/05/31
    「幸せ・幸福・人生の満足度・福祉という似たような言葉の定義や訊き方次第で、結果はかなり左右されるらしい。だから何の話をしているかを確認し、どういう根拠をもとにしているかきちんと調べてものを言わないと」
  • 進化と言いつつ平等の適応条件を記述できていない。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    平等論 作者: 寺嶋秀明出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2011/05/19メディア: 単行 クリック: 62回この商品を含むブログ (4件) を見る 平等を進化論的にとらえる! デネット『自由は進化する』みたいな広がりのあるかと思って、ものすごく期待して花○をつけたのだけれど、結果的にはとてもがっかりするだったのは残念。 冒頭部分では、平等の考え方をあれこれ羅列して、平等は定義できないという。でもその後、サルや狩猟採集民の話では平等があまり定義されないままに、著者の勝手な思い入れだけで話が進むという不満もある。猿山などでは、階級社会があって不平等でもあるが平等な者同士が毛繕いや遊びをすることで社会ができた、そして社会の進歩により人類は栄えた、よって平等は社会とともに進化したというんだけれど、それって定議論でしょ。そうした平等って、不平等がある中での相対的な話でしかない

    進化と言いつつ平等の適応条件を記述できていない。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    castle
    castle 2011/05/31
    「進化というなら厳しい適応行動の検討がないとダメ」「仕方なく平等に甘んじるのと、全員がにらみ合いの結果として平等になっているのと、選択として平等になっているのと、同じように議論していいんだろうか」
  • サーヴィス『レーニン』(上) 岩波書店 - 山形浩生 の「経済のトリセツ」  Formerly supported by WindowsLiveJournal

    レーニン (上) 作者: ロバート・サーヴィス,Robert Service,河合秀和出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/03/22メディア: ?行-精装購入: 4人 クリック: 262回この商品を含むブログ (2件) を見るレーニンについて、白井「「物質」の蜂起を目指して――レーニン、〈力〉の思想」など恣意的な解釈にばかり耽溺するようなが出てきたので、基的な全体像を抑えるべくレーニンに関するをいくつか読んだ。その中で最も標準的で歪曲のない、レーニンの優れていたところと欠点とをバランスよく記述した伝記。原著も、レーニン伝の定番として評価が高い。 社会主義屋にありがちな、レーニンは正しくて、社会主義の悪いところはすべてスターリンがレーニン思想をゆがめただけ、というような変な持ち上げ方もしておらず、一方でかれがその後の強制収容所国家のすべての元凶たる悪魔だといった書き方もし

    サーヴィス『レーニン』(上) 岩波書店 - 山形浩生 の「経済のトリセツ」  Formerly supported by WindowsLiveJournal
    castle
    castle 2010/07/27
    「レーニンの優れていたところと欠点とをバランスよく記述した伝記」「レーニンの著作の稚拙さ、理論的な詰めの甘さ、そしてそれがゴーリキなどに見透かされていたこと、目先のセクト闘争への過度のこだわり」
  • ビジスタニュース : 山形浩生「山形月報!」

    2009年11月07日18:15 カテゴリ山形浩生 山形浩生「山形月報!」 担当者より:評論・翻訳などの分野でご活躍中の山形浩生さん。先日刊行された『訳者解説』(バジリコ)も話題になっています。「週刊ビジスタニュース」では月に一度、書評の連載をご執筆いただいております。この原稿はその連載「山形月報!」の第1回目のもので、数年前のものではありますが、当連載における山形さんのスタンスも記されているために掲載いたしました。 配信日:2006/01/25 どうも。今回からぼくが駆け足書評みたいなのを連載することになったので、よろしく。まずは前口上から。 ぼくはしょせん、リーマン稼業の片手間に雑文を書いたり翻訳をしたりしているだけの人間だし、来であればこんなメルマガの書評欄としては、まあ話題のビジネス書でも軽くふれて、時々ご期待に添って変なサブカルがかった変化球でも投入しておけばいいことにな

    castle
    castle 2009/11/08
    「(『マオ』によれば毛沢東は)無能で残虐で好色で権力欲が強く他人の足を引っ張り手柄を横取りし粛正して抹殺する」「なぜそれ(古い中国文化)を破壊したかったの?本書はそれを分析できない」『財界とは何か』
  • 戦争論の新たなる地平―『戦争の経済学』(追記あり) - 事務屋稼業

    クルーグマンのと一緒に購入。読みはじめるや否や、興奮して一気に読了してしまった。このような名著をいままで読まずにいたことを恥ずかしく思う。いまさらここで感想文を書くのも恥の上塗りかもしれない。 書名のとおり、戦争という事象を、機会費用、比較優位、クラウディング・アウトといったミクロ・マクロ経済学のツールをもちいて分析するである。裏を返せば、経済学の使いかたを戦争というテキストを通して演習するでもある。第二次大戦やベトナム戦争など国家間の戦争だけでなく、内戦やテロリズム、平和維持活動などといった話題にもそれぞれ頁をさいていて、それらが経済学的にはどのように理解できるのかを論じている。ミリオタにも経済屋さんにも断然おすすめの一冊だ。 しかし、なにしろ題材が戦争であり、経済的な損益以外の価値判断やイデオロギーをほとんどさしはさまないで淡々とした記述がつづいていくので、『人でなしの経済理論』

    戦争論の新たなる地平―『戦争の経済学』(追記あり) - 事務屋稼業
    castle
    castle 2009/06/17
    「北朝鮮とパキスタンのミサイルとHEUに関する生産可能性フロンティアなる、悪い冗談にしかみえないような表」「現状を冷静に分析し、それを丹念に積みあげることによって、戦争論の新たなる地平を開拓している」
  • 生産性の話の基礎 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    「ゴッドランドの経済学」で生産性の話を書いて、インドから戻ってきてみると反応がいろいろついてた。この連載はその意味で毎回楽しいね。もちろんそれが楽しいのは、読者のみなさんが有益で生産的な議論をいろいろ展開してくれるから……ではない。はてなブックマークにしてもトラックバックにしても、多くは単なるバカと無知の表明にすぎないものばかり。ぼくがまったく考えなかったような論点を指摘してくれるものなんてほとんどありゃしない。きみたち、ワタクシを震撼させるような議論ができないのかね!! ……って、できるわけがない。だってぼくが書いていることは経済学のほんの基礎の基礎で、考えられる反論や揚げ足取りはもう過去 100 年以上で出尽くしてるんだもん。でも、それはそれでありがたいのだ。というのも、何をぼくが説明しなきゃならないかがかなりよくわかるし、その説明内容がかなり基礎的なものでいいことが見えるからだ。 そ

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    castle 2007/02/12
    「日本ならタイの女の子の 100 倍の媚びを売って、萌え度 100 倍、タイの女中喫茶なら平気なキモヲタくんが、アキバの女中喫茶だと店に入った瞬間に萌えオーラでいきなり射精とか?ねーよ」「賃金=その社会の平均」
  • 成長をなでる「盲」ってだぁれ? - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    昨日(っつーか今朝だが)のエントリに、反論コメントみたいなものがついていた。 群盲成長をなでる きわめて初歩的だけれど、ありがちなかんちがいがいっぱい見受けられるので、コメントしておこう。先方のコメント欄に書いてあげたら長すぎるといってはねられたことでもあるし。 ここでは「いくら買うか」ということは問われても、「何を買うか」ということは 全く問われていない。 はい、問われていません。が、そもそも成長による追加の実入りがなければ、何一つ買うことはできない、という厳然たる事実がございます。だからこそ成長したほうがいいんです。 お金というのは質量=エネルギーのような保存量ではないにも関わらず、ミクロではあたかも保存するように扱われる。私があなたから100円で買ったら、あなたの財布はきっかり100円多く、そして私の財布はきっかり100円増えないと経済は成り立たない。しかし、マクロでこれが成り立つと

    castle
    castle 2006/11/04
    コメ蘭にメモろうとして挫折…orz とりあえず、妥協の産物であるところの金融的数値指標を操作する、高級官僚や専門家な人々の信頼性が、著しく失墜中の真っ只中にあるということが問題のような気が。ちがうか。
  • 山形浩生 の「経済のトリセツ」- 世界の将来シナリオと企業戦略

    最近読んでとてもショックを受けたがある。一年以上前に出たで、いま読んだのには特に理由はなく、偶然会社の隣の丸善で見つけて手に取ったんだが、リアル書店も捨てたもんじゃない。こんな拾いものがあるとは! Shell Global Scenarios to 2025: The Future Business Environmenttrends, Trade-offs And Choices (Institute for International Economics Monograph Titles) (※サマリーが、ここからダウンロードできる。) こいつは、あの石油のシェルが、自社の長期的なビジネス戦略を立案するために、2025年までの世界の展開についての分析と予測を委託しただ。いったいシェルは、どういう世界認識のもとにビジネス戦略をたてればよいのか? 書はそれに対する答えとなる。 さて

    山形浩生 の「経済のトリセツ」- 世界の将来シナリオと企業戦略
    castle
    castle 2006/10/13
    「人々の(そしてコミュニティや国同士などの)信頼関係。それが何より世界を規定する」「世界(の人々)が重要視するものをすべて満足させることはできない」「重視するのは、効率性、安全保障、社会のまとまり」
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